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雪の斜面を下り再び樹林帯に入る。
登山道は尾根伝いを避け、その下方を横切っているはずなのだが 今は雪の下。
道は尾根上を進み、幕営地と思われる場所へと飛び出す。そこから樹林帯の斜面を下れば甲武信小屋である。時刻は 12時37分。
小屋の写真を撮った後、休まずに甲武信ヶ岳へと向かう。
登り斜面になると、先程来の左足の付け根が痛み出し、なかなか足が進まない。
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途中、
道がジグザグにつけられているところを、ショートカットして直登した跡が雪の斜面にあったため、小生もそれに倣って直登する。
しかし、足が痛い身にとってはこの直登はかなりきつかった。 帰りは正規の登山道を下ったが、登りもその道を使った方が楽だったように思われる。
まさに急がば回れである。
直登して登り着いた所は森林限界で、展望は抜群。
振り返れば先程通ってきた木賊山 (写真) が大きく、
その左奥には破風山、
そしてそのずっと先には雲取山も見える。
また、富士山も見えるが、
最早 周囲の明るさに紛れ気味である。その代わりに、
やや霞み気味ながらも八ヶ岳の姿が素晴らしい。 | |
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こちらの写真は、その木賊山の左側の景色。
木賊山の左後方に破風山 (西破風山)、
東破風山、雁坂嶺が続き、
雁坂嶺の右奥には雲取山が見えている。
また、反対側にある金峰山方面を眺めると、
国師ヶ岳と朝日岳の間に、
北岳、
間ノ岳らしき山も見える。
しかし、その白き峰々は、周囲の白さにほぼ溶け込んでしまっている。
なお、写真を拡大してみると、金峰山の右後方には甲斐駒ヶ岳も写っていることが分かったが、
この時 肉眼では確認できていない。 |
さて、暫し眺めを楽しんだ後は、
いよいよ甲武信ヶ岳へと向かう。
経験からして、もう 4〜5分も登れば頂上のはずである。
気持ちの良い雪の斜面を登っていく。
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やがて、先の方に お馴染みの頂上の標柱が見えてきた。
頂上到着は 13時4分。
「日本百名山甲武信岳」 と書かれた大きな標識が青空に映える。
頂上到着までかなり時間がかかってしまったが、
そのお陰で頂上には誰もいない。独り占めである。
標識前のベンチには雪が無かったため、そこに腰掛けて暫し休憩する。
風が結構強く、また少々冷たかったものの、周囲の景色を大いに楽しむ。 |
こちらは、
国師ヶ岳、北奥千丈岳、
そして金峰山方面。
写真では分かりにくいが、国師ヶ岳と朝日岳の間に北岳、
間ノ岳、
農鳥岳らしき山が見えている。
また、先程も述べたように、肉眼では確認できなかったものの、写真を拡大してみると、金峰山の右後方には、
甲斐駒ヶ岳が見え、
さらに写真をよく見ると、金峰山と甲斐駒ヶ岳の間に白き
仙丈ヶ岳も写っているのが分かったのだった。 | |