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金沼を過ぎて暫く進むと、木道は 2手に分かれる。もっとも、最終的には一緒になり、一緒になった所が鬼怒沼の南端であるが・・・。
左の木道を進む。左手には 鬼怒沼で二番目に大きいと思われる銀沼が見える。
その後は、多くの池塘が点在する中を進むことになる。
面白いのは氷が張っている池塘と、そうでない池塘があること。
無論 水の流れに負うところが多いのであろう。
振り返れば、2,141mのピークが湿原の向こうに見える。
ここからは、先ほど頂上を踏んだ鬼怒沼山は見えないようだ。 |
大きな鶴沼を右に見たところで、
2つに分かれていた木道が再び合流する。
その少し先で鬼怒沼湿原は終わりとなり、再び樹林帯が待っている。その湿原の端には、鬼怒沼の地図と解説が書かれた案内板が立てられていた。
それによれば、鬼怒沼は標高約 2,000mで、尾瀬ヶ原よりも 600m高く、日本有数の高さにある高層湿原だそうである。
そしてその規模は、東西約 410m、南北約 720m。その中に大小約 250余りの池塘が点在しているとのこと。
また、その形成だが、昔、ここは一つの火口で、
それが埋没や隆起によって今のような多数の沼に分かれたのだそうである。 | |
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今度は、もう 1本の木道を通って毘沙門山の方へと戻る。
誰もいない湿原を一人歩くのは気持ち良いが、一方で 湿原の向こうにクマでも現れるのではないか という変な恐怖に襲われる。
写真は木道の左側に見えた沼で、恐らくイモリ沼であろう。
木々の緑を映し、少し他の沼とは雰囲気が違う。
また、沼の先の樹林の中から鹿が顔を覗かせるのではとの期待も抱かせる。 |
木道を進み、木道のもう一方の合流点へと戻る。
途中 振り返れば、南東にピークが 2つ見える。どちらかが先週登った
根名草山であろうが、
恐らく右のピークであろう。左のどっしりとしたピークは大嵐山と思われる。
木道の合流点を過ぎ、一番大きな金沼の横にあるベンチに到達したところで、休憩を取る。
鬼怒沼山では落ち着いて食事を取れなかったので、ここではゆっくり食事をする。
周囲を見渡せば、やはり奥白根山、
根名草山が目立つが、女峰山、
太郎山
もうっすらとその姿を見せている。 | |
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15分程ゆっくりして出発。
振り返れば奥白根山が
富士山のようだ。
鬼怒沼入口の分岐には 11時13分に到着。
道を左にとって毘沙門山に向かう。雪の上には新しい足跡があったので、先ほど鬼怒沼ですれ違ったご夫婦のものであろう。
あれから 40分以上経っているのでもう追いつけまい。
毘沙門山頂上を 11時32分に通過。
後は一気に下るだけである。少し下り、この日見納めとなるはずの奥白根山を樹林の間から眺める。
その後、燧ヶ岳、
至仏山などの山々を見ながら、
かなりのスピードで下る。 |
順調に下り、12時49分には湯沢出合に到着。
もう一度 魚止めの滝のそばまで行ってみる。完全に曇っているため、今朝程と同様 雰囲気が暗く、少々落ち着かない。
後はほぼ平らな道が続くだけである。
大清水/鬼怒沼 と書かれた標柱の所には 12時59分に戻り着く。左手には写真のようなズリ山が見える。根羽沢鉱山の名残である。
林道を歩き、大清水には 13時22分に戻り着く。
右手上のベンチでは、先ほどのご夫婦が休憩されておられた。やはり追いつくのは無理であった。
今日は静かで充実した山行であったが、
ノドの痛みが増してきたのが辛い。 | |