鬼怒沼{ 毘沙門山(物見山)、鬼怒沼山 } ( ルート中の最高峰は 鬼怒沼山:2,140.8m ) 2009.11.8 登山



【PHOTO & 記録 鬼怒沼{ 毘沙門山(物見山)、鬼怒沼山 }山行 5】

シラビソの斜面を登る。鬼怒沼山の取り付きを示す標識が立派だった割に、登山道はまだ十分に踏まれておらず、やや応急的に作られた感じがする。
途中、足下が分かりにくいところもあるが、木に付けられたテープがそれを補ってくれる。9時55分、鬼怒沼山頂上に到着。
こちらの頂上は、毘沙門山よりもさらに狭い。
というよりも、無理をして頂上スペースを作ったという感じである。それでも、頂上には三角点が置かれている。
頂上は、ほぼシラビソなどの樹林に囲まれているが、恐らく 人為的であろう、南側だけが開けていて、そこから 奥白根山を望むことができる。

三角点に腰を掛け、食事をする。

シラビソに囲まれた狭い頂上は、圧迫感があってあまり落ち着けない。 さらに、不意に樹林からクマでも現れそうな雰囲気もある。従って、急いで握り飯 2つを腹に詰め込み、10時3分に頂上を後にする。
一気に斜面を下って、先ほどの鬼怒沼山の取り付きには 10時10分に戻り着いた。
後は往路を戻り、鬼怒沼へと向かうだけである。雪の斜面を登り返し、樹林を抜けて左方を振り返れば、 鬼怒沼山がササ原の向こうに見えた。

さらに少し先で、木々の間に双耳峰の山が見えた。
実はこの山は毘沙門山から鬼怒沼へ下る途中、鬼怒沼の向こうに見えていた山でもある。
その時は、燧ヶ岳 と反対側にも双耳峰の山があることにちょっと心惹かれた程度で、あまり気にもしていなかったのだが、ここから善く善く見れば、何とあれは 女峰山帝釈山ではないか。

そして、その右に 小真名子山太郎山と続き、 大真名子山がその頂を少し見せている。 奥日光であるから見えて当たり前であるが、鬼怒沼に来るために事前に集めた情報には、 女峰山のことは触れられていなかったので少々驚きであった。

往路を忠実に戻り、 鬼怒沼への分岐には 10時30分に到着。
道を左にとって木道を進む。
最初は前方に何も見えないが、緩い傾斜の木道を登っていくと、目の前にさらに広い湿原が広がるようになり、 その向こうに奥白根山が見えたのであった。 感激である。

木道を進む。ここで本日 初めて人 (ご夫婦) とすれ違うこととなった。 最後まで 1人きりかと思っていたので少々残念。
ただ、ご夫婦はそのまま鬼怒沼を出て行ったので、 後はこの広い鬼怒沼を独り占めであった。

振り返れば、ここからも燧ヶ岳が見える。 黄金色の草地の向こうに見える その姿は格別である。

北に燧ヶ岳、 南に奥白根山が見え、 この鬼怒沼の価値はさらにアップするというもの。
本日、2つの山を見ることができたことに感謝。
折角 苦労して訪れたのに、ガスなどが出たりしたのでは泣くに泣けない。

やがて、鬼怒沼で一番大きい池塘である金沼が見えてきた。
風で少々水面が波立っているが、逆さ富士ならぬ逆さ 奥白根山が見える。 これも素晴らしい。

そしてさらにありがたいのは、素晴らしい光景の中に人間が全く居ないことである。
道路閉鎖に促されて急遽やって来た鬼怒沼であったが、 この日に来たことは大変ラッキーであった。



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