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越後駒ヶ岳らしき山のさらに左手には、
平らな山頂を持つ山が見える。
平ヶ岳ではないかと思ったものの、
その時は自信がなかったのだが、帰宅後に確認したところ、どうやら間違いないようである。
山は見る角度によって持っているイメージとかなり違う姿を見せることが多々ある。
山座同定には、やはりその場所場所に合ったガイドブックが必要である。 |
再び樹林の中の尾根を登る。
足下にはむき出しになった木の根っこが目立つ。また、所々に現れる雪の量が増え始める。但し、凍っていないので大変助かる。
時刻は 8時36分、大清水から登り始めて既に 2時間15分が経過。休み無く登ってきたので、
休憩しても良かったのだが、まだまだ余力があるので、そのまま登り続ける。
ノドの方は若干痛むが、出がけにお握りとともに購入したのど飴をなめて、
何とかごまかしている感じである。
ノドは痛いが、体調が悪いということはなく、まあまあのペースで進んでいる。 | |
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再び樹林を抜けて展望が一気に広がる。
西を見やれば、至仏山が見える。
至仏山、小至仏山と続く尾根のさらに左に飛び出ているのは
笠ヶ岳であろう。
そして、至仏山の手前に見えるのは荷鞍山であろう。
また、その時は良く見えず、さらにこの写真でも小さくてよく分からないのだが、
家で写真を拡大したところ、笠ヶ岳の左後方にどこかで見たような山の形が認められた。
苗場山のようである。
確証はないが、恐らくその形から見て間違いなかろう。 |
至仏山のさらに左には、
立派な山群が見える。どうやら武尊山のようだ。
沖武尊は一番右か ? そして、その左には中ノ岳、そして家ノ串山、川場剣ヶ峰、前武尊と続くようだが、
川場剣ヶ峰が一番分かりやすい。
北に目を転じれば、
燧ヶ岳と
至仏山の間に、
平ヶ岳、
越後駒ヶ岳も見える。
それにしても、この地域の名だたる山を ほぼ見ることができるとは・・・。 頭の中では分かっていても、
これらの山々がこれほど近接していることに驚きを覚えたのであった。 | |
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そして、何と言っても燧ヶ岳が素晴らしい。
今まで燧ヶ岳を隠していた檜高山などの手前の山はすっかり下に下がり、
燧ヶ岳の堂々とした姿がよく見える。
また、燧ヶ岳の左下 手前には黄色をした湿原らしきものも見えるが、あれはどの辺なのであろう。
なお、残念ながら尾瀬沼までは見ることができなかったが、それは欲張りというものであろう。 |
少し先に進むと、今度は
燧ヶ岳とは反対側、
南の方に奥白根山が見え始めた。
最初は、手前に壁のように連なる四郎岳、燕巣山の稜線の向こうにその頂上がチラチラと見え隠れするだけであったが、
こちらが高度を上げるに連れ徐々にその姿が大きく現れるようになってきた。逆光気味であるが、幸いというか、
不幸にもというか、こちら側は雲が広がっているので、その頂、山腹に雪があるのも見ることができる。
こちら側から見る奥白根山は、日光富士と呼ばれる
男体山よりも、
富士山を彷彿させる。
1週間前には雪など皆無であったのに、その変わりようには驚かされる。 | |