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そして、南西を向けば、これから向かう K2 と霞沢岳が見える。
道は K1 から一旦下り、痩せた尾根を辿って K2 に至り、さらにハイマツ帯を伝って霞沢岳に至るようである。
地図ではここから 25分。もう少しである。
それにしても、この K1 には羽根蟻が多い。
霞沢岳から戻ってきた人が言うには、霞沢岳頂上の方がもっと羽根蟻の数が多いとか。そのため、食事はこちらで行うことにしたとのこと。
11時9分、K1 を出発する。 |
ハイマツ帯の中を下り、
鞍部に着いてからも枯れているハイマツの中を進む。途中、痩せ尾根があるが、慎重に進めば問題は無い。
登り着いた K2 には、赤ペンキの文字さえも無かった。狭い場所なので、見落としたことはないと思うが、どうなのであろう。
なお、高さとしてはこちらの K2 の方が K1 より断然高い。
途中、
笠ヶ岳の方を見やれば、
雲が取れており、ようやく笠ヶ岳頂上の姿を拝むことができたのだった。
西穂高岳では
笠ヶ岳の頂上を全く見ることができなかっただけに嬉しい。 | |
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K2 からも、ハイマツ帯と痩せ尾根が続く。
この辺は、K1 への登りと比べれば、楽しいプロムナードである。
笠ヶ岳、
穂高連峰を始めとして、周囲の景色が素晴らしい。
先行者は 1人。どうやら霞沢岳頂上には誰もいないようなので、
小生の後から来るもう 1名と合わせて、頂上は 3人で占めることになりそうである。 |
そして、11時41分、
霞沢岳頂上に到着。K1 から 32分を要したことになる。地図では 25分となっているので、
いくら 途中で写真を撮るために何回も立ち止まったとは言え、時間が掛かりすぎである。ショック。
頂上には小さな標識の他、三角点があるのみである。周囲はハイマツに囲まれており、かなり狭い。
ここからの展望も抜群であるが、ほとんどは K1で見ることができたものであり、さほど目新しさは無い。
逆に、時間の経過が穂高連峰頂上に雲を呼び込んでおり、奥穂、前穂の頂上は雲の中であった。
西穂高岳はよく見える。
とは言え、間近に見る焼岳は迫力満点である。 | |
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上で述べたように、奥穂、前穂の頂上は最早 雲の中である。
乗鞍岳方面も完全に雲に覆われ、
山の形は全く分からない。
ところで、やはりこの頂上は羽根蟻が多い。ジッとしていると、
Tシャツ、帽子、顔、腕に群がってくる。これでは展望を楽しむどころではない。
なお、頂上で一緒になった小生を含む 3人のうち、白色系の Tシャツを着ていた 2人には多くの羽根蟻が群がり、
濃紺のポロシャツの方にはそれ程群がらなかったので、白が好まれているのかもしれない。スズメバチとまるで逆である。 |
登ってきた方向に目を向ければ、
ズングリした K2 と、ピラミダルな形をした K1 が並んで見える。
その後方には常念岳、
蝶ヶ岳の山並みが見える。
頂上でもっとゆっくりしたかったのだが、群がる羽根蟻に閉口し、
また 帰りのバスの時間もあるので、12時丁度に下山を開始する。2人を残しての下山となったが、最終的にはその内の 1人、
今朝程 ジャンクションピークで一緒になった方に、またまた同じ場所で追いつかれることになった。さらには、帰りのバスも同席であった。
なお、後日、その方の 霞沢岳登山の記録をヤマレコにて確認したのだった。小生のことも少し書かれている。 | |
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K1 は 12時22分に通過。
ここからの下りは大変急である。よくもまあ、こんな所を登ってきたものだと 自分に感心した程であった。
この急斜面を下ってしまえば、後は順調と言いたいのだが、P5 から ジャンクションピークへと至るアップダウンは、
疲れた身体にとって少々厳しいものであった。
ジャンクションピークには13時57分に到着。ここで 10分程休憩。先に述べた人に追いつかれる。
その後は下り一辺倒なので順調に進み、上高地バスターミナルには 16時19分に戻り着いたのだった。素晴らしい 1日だったが、
結局 歴史ある徳本峠をパスしてしまったのはちょっと悔やまれる。 |