霞沢岳( 霞沢岳:2,645.6m ) 2011.9.10 登山



【PHOTO & 記録 霞沢岳 5】

そして、南西を向けば、これから向かう K2 と霞沢岳が見える。
道は K1 から一旦下り、痩せた尾根を辿って K2 に至り、さらにハイマツ帯を伝って霞沢岳に至るようである。
地図ではここから 25分。もう少しである。

それにしても、この K1 には羽根蟻が多い。
霞沢岳から戻ってきた人が言うには、霞沢岳頂上の方がもっと羽根蟻の数が多いとか。そのため、食事はこちらで行うことにしたとのこと。

11時9分、K1 を出発する。

ハイマツ帯の中を下り、 鞍部に着いてからも枯れているハイマツの中を進む。途中、痩せ尾根があるが、慎重に進めば問題は無い。
登り着いた K2 には、赤ペンキの文字さえも無かった。狭い場所なので、見落としたことはないと思うが、どうなのであろう。
なお、高さとしてはこちらの K2 の方が K1 より断然高い。

途中、 笠ヶ岳の方を見やれば、 雲が取れており、ようやく笠ヶ岳頂上の姿を拝むことができたのだった。 西穂高岳では 笠ヶ岳の頂上を全く見ることができなかっただけに嬉しい。

K2 からも、ハイマツ帯と痩せ尾根が続く。
この辺は、K1 への登りと比べれば、楽しいプロムナードである。
笠ヶ岳、 穂高連峰を始めとして、周囲の景色が素晴らしい。

先行者は 1人。どうやら霞沢岳頂上には誰もいないようなので、 小生の後から来るもう 1名と合わせて、頂上は 3人で占めることになりそうである。

そして、11時41分、 霞沢岳頂上に到着。K1 から 32分を要したことになる。地図では 25分となっているので、 いくら 途中で写真を撮るために何回も立ち止まったとは言え、時間が掛かりすぎである。ショック。
頂上には小さな標識の他、三角点があるのみである。周囲はハイマツに囲まれており、かなり狭い。
ここからの展望も抜群であるが、ほとんどは K1で見ることができたものであり、さほど目新しさは無い。
逆に、時間の経過が穂高連峰頂上に雲を呼び込んでおり、奥穂、前穂の頂上は雲の中であった。 西穂高岳はよく見える。
とは言え、間近に見る焼岳は迫力満点である。

上で述べたように、奥穂、前穂の頂上は最早 雲の中である。
乗鞍岳方面も完全に雲に覆われ、 山の形は全く分からない。

ところで、やはりこの頂上は羽根蟻が多い。ジッとしていると、 Tシャツ、帽子、顔、腕に群がってくる。これでは展望を楽しむどころではない。
なお、頂上で一緒になった小生を含む 3人のうち、白色系の Tシャツを着ていた 2人には多くの羽根蟻が群がり、 濃紺のポロシャツの方にはそれ程群がらなかったので、白が好まれているのかもしれない。スズメバチとまるで逆である。

登ってきた方向に目を向ければ、 ズングリした K2 と、ピラミダルな形をした K1 が並んで見える。
その後方には常念岳蝶ヶ岳の山並みが見える。

頂上でもっとゆっくりしたかったのだが、群がる羽根蟻に閉口し、 また 帰りのバスの時間もあるので、12時丁度に下山を開始する。2人を残しての下山となったが、最終的にはその内の 1人、 今朝程 ジャンクションピークで一緒になった方に、またまた同じ場所で追いつかれることになった。さらには、帰りのバスも同席であった。 なお、後日、その方の 霞沢岳登山の記録をヤマレコにて確認したのだった。小生のことも少し書かれている。

K1 は 12時22分に通過。
ここからの下りは大変急である。よくもまあ、こんな所を登ってきたものだと 自分に感心した程であった。
この急斜面を下ってしまえば、後は順調と言いたいのだが、P5 から ジャンクションピークへと至るアップダウンは、 疲れた身体にとって少々厳しいものであった。
ジャンクションピークには13時57分に到着。ここで 10分程休憩。先に述べた人に追いつかれる。
その後は下り一辺倒なので順調に進み、上高地バスターミナルには 16時19分に戻り着いたのだった。素晴らしい 1日だったが、 結局 歴史ある徳本峠をパスしてしまったのはちょっと悔やまれる。



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