池口岳( 池口岳:2,392m ) 2011.7.6 登山



【PHOTO & 記録 池口岳 5】

そして、さらには光岳の姿も捉えることができたのだった。
ガスでやや霞み気味であるが、光岩と覚しき白い岩も山頂直下に確認できる。
2つ白い岩が見えるが、光岳山頂から見える白い岩は光岩ではなく、 本当の光岩はもっと奥にあるとのことだったと記憶しているので、左側が光岩であろう。
光岩に日が当たれば、この池口岳からはその名の通りかなり光って見えるはず。 残念ながら、本日はそのようなコンディションにない。

道はやがて船窪状の所を進むようになる。
周囲は再びガスとなり、展望は全くない。
すぐに南峰かと思ったが、そう簡単にはいかないようだ。登った先にさらに高みが見える というような感じである。
船窪状の所を抜けると、周囲はシラビソの疎らな林となり、足下は草地となる。傾斜も緩やかになってきたので、 頂上が近いことが感じられる。

そして、12時11分、南峰に到着。
南峰頂上は小さな草地で、その周囲をササが囲んでいる。
三角点はその草地とササの境目にひっそりと設置されている。三等三角点であり、標高は 2,375.6mということになる。
ここも展望はあまりなく、樹林越しに光岳、 信濃俣が見えるものの、ガスがそれを邪魔する。
帰ろうと思いつつ、ノドを潤していると、何と上空を覆っていた雲が突然切れて円形の穴を開け、そこから青空および太陽が顔を見せてくれたのであった。日差しが強い。
写真はその時に撮ったものである。

カーッと照りつける太陽が、 この日 却って新鮮に思えたので、結局 12時37分までこの頂上に止まってしまった。
この間、少し頂上近辺をウロウロする。
樹林の中から北西方面を見ると、鶏冠山自体は見えないものの、下の方に気持ちの良さそうな緑の平地が見える。 樹林越しなので良く確認できないが、あれが鹿ノ平なのであろう。
不動岳手前の鹿ノ平と同じく、 気持ちよさそうな原である。

雲が再び太陽を隠したので、下山することにする。往路を着実に戻る。
目の前に見える北峰の尖塔がガスの中に見え隠れする。また、右手には、 加加森山から光岳へと続く稜線が見え隠れする。

船窪状の場所を下っていると、ありがたいことにガスが流れて、 北峰の姿がよく見える様になった。なかなか堂々とした姿をしている。

船窪状の場所を過ぎて、 大きく下る所からは北峰の全体の姿が見える様になる。
山の形もなかなかのものだが、その手前のガレが凄い。

南峰へ行く際に苦労した道だが、 帰りは意外とスムーズに進む。

時折 雲が流れて日が射す。
そのお陰で、ガスも流れ、加加森山から光岳へと続く稜線が見える様になった。

この池口岳については、 光岳から加加森山を経て到達するしかないと思い込んでいたので、 とても登れる山ではないと思っていたのだった。
こうして、反対側から、しかも日帰りで登れるのは大変有り難いことであり、このルートを切り開いてくれた遠山さんに感謝である。



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