池口岳( 池口岳:2,392m ) 2011.7.6 登山



【PHOTO & 記録 池口岳 4】

痩せ尾根を過ぎると急登が始まる。
少し道も荒れた感じとなり、むき出しの根っこなどが邪魔をする。
但し、このピークはすぐにクリア。また一旦下って登り返すことになる。ガスが出てきてテンションが上がらず、 しかも空腹となってきたため、かなりペースが落ちた感じである。

この辺からは岩も多くなり、2箇所ほどロープが備わった岩場を通過する。 1つ目は下りの時にロープを使用。2つ目は岩場の登りも下りもロープが設置されている。
ただし、慎重に進めばロープを使わなくても登り下りはできる位のレベルである。

勝手に次の休憩はジャンクションでとろう などと決めたのが失敗であった。 空腹で少々ふらつき気味。先程のザラ薙で食事にするのだったと後悔しきり。
登り斜面で展望もない上に、急斜面のため休むのに適した場所はなく、力が入らぬままジャンクションを目指す。
そして、ようやく、加加森山との分岐であるジャンクションに到着したのだった。時刻は 11時7分。
しかし、あまり休むのに適した場所ではなかったので、少し先まで登り、下り斜面へと変わる小高い場所でようやく休むことができたのであった。 時刻は 11時13分。

この小高い場所で 9分程休憩。ノドを潤し、握り飯と甘いものを口に入れたので、ようやく元気が出てきた感じである。
この場所から先の方を見ると、池口岳 北峰と覚しき高みが目の前に見える。ジャンクションにあった標識に、 池口岳まで約 25分とマジックで書き加えられていた。もうすぐである。
北峰は見えるものの、残念ながら周囲はガス。一瞬だけ 信濃俣と覚しき高みが見えたのだったが、すぐにガスが隠してしまった。

道は一旦下って北峰に向かって登り返すことになる。
途中、右手に小さな窓があり、そこから 国道152号線らしきものが見えたのだった。

また、左方には一瞬 光岳が見えたのだが、 すぐにガスに飲み込まれてしまった。
道は徐々に緩やかになり、足下には草が多く見られるようになる。そして、先の方に大きな看板のようなものが見えて来ると、 そこが池口岳 北峰であった。時刻は 11時35分。
この北峰は写真のように樹林に囲まれていて展望はない。
『大井川源流部原生自然環境保全地域』 という環境省が立てた無粋な看板が目立つが、 その他に、石柱も置かれている。
しかし、これは三角点ではないようで、調べたら、御料林測量の基準点として明治35年に置かれた標石らしい。
ここでは休まず、すぐに南峰へと向かう。

南峰へと向かう前に、道を下らず少し先の崖の縁まで行ってみる。どっしりとした南峰が目の前に大きい。ガスが発生しているのが残念である。

北峰までの道は、明瞭で良く踏まれていたが、 北峰から南峰への道は明瞭ではあるものの少々歩きにくくて苦労する。
例えば、ササ原の斜面を横切るのだが、道は明瞭であるものの、斜面に対して完全に水平を保っておらず、 滑りやすい。山側にある右足が滑った場合、柔道の出足払いを受けたように倒れ、 そのままササ原の斜面を滑り落ちることも十分に考えられるのである。

途中、左手には東から南側方面の山がガスの中に見え隠れする。
なかなか写真に撮るタイミングが難しいが、ようやく、先程の休憩場所では すぐに見えなくなった信濃俣を捉えることができた。
信濃俣も双耳峰。この池口岳、隣の鶏冠山と言い、双耳峰が何と多いのだろう。



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