池口岳( 池口岳:2,392m ) 2011.7.6 登山



【PHOTO & 記録 池口岳 3】

先の三角点を過ぎた頃から、周囲は南アルプスの山らしくなり始める。倒木やコケが見られるようになり、 樹相もコメツガなどに変わり始めている。
また、黒薙まではどちらかというと登りか平坦な道が多く、アップダウンはあまりなかったのだが、 三角点を過ぎてからはアップダウンが結構 現れ始める。往きはテンションが高いから良いが、戻る時は少々キツイかもしれない。
そんなことを考えているうちに、利剣沢ノ頭に到着。木に立派な標識が付けられている。
ここは、1,902m。時間は 9時19分であった。

黒薙以降展望がない樹林歩きだったのだが、 利剣沢ノ頭を過ぎると、樹林越しに山が見えるようになってきた。
まず目に飛び込んできたのは聖岳 (右)と兎岳、 そして兎岳の左は中盛丸山である。
方角的には北東方面にあたる。
同じような配列を先日の 奥茶臼山でも見たが、 奥茶臼山から聖岳は南東方向にあたるわけで、 やはり こちらから見る場合とは雰囲気が全然違う。

そして今度はその奥茶臼山 (写真 中央の山) が見えた。 やはり特徴ある形をしている。
奥茶臼山の左には岩本山、奥尾高山、尾高山、そして前尾高山と続いているのは先日登ったばかりなので良く知っているが、 こう見ると、どの山が尾高山か分からない。
なお、写真では小さくて分からないが、写真の左端、稜線が下っているその少し下にハイランドしらびその赤い屋根が見える。

奥茶臼山 (写真 左端) の右を見れば、 一旦下った稜線が、丸山と覚しき山で再び盛り上がっている。 そして、その丸山の右後方には塩見岳と覚しきズングリとした山が見える。
今年は塩見岳に登ることを計画しているので、少々驚いたのだが、よくよく考えれば、 奥茶臼山から塩見岳は見えた訳で、ここから塩見岳が見えても何らおかしくないはずである。
塩見岳の右には大沢岳、中盛丸山、兎岳が続いており、 聖岳に至っている。
梅雨時にも拘わらず、このような山々を見ることができたことに感謝である。

利剣沢ノ頭から下った道は、再び登りとなる。 ただ、それほど急登というわけではない。再び展望の無い樹林帯を黙々と登っていくと、足下には羊歯類が多くなってきた。 これも何となく、南アルプスの特徴と思うがどうだろうか。
やがて、下伊那地区山岳遭難防止対策協会の立てた立派な道標がある場所に到着。時刻は 9時38分。 足下には石柱もあったので、ここが 1,971mの標高点なのかもしれない。
この場所から少し下れば、足下が大きくガレた場所に到着。ここがザラ薙と呼ばれる場所であろう。
薙の向こう側には池口岳が見える。方角的には南東、従って、やはり逆光気味である。雲が多くなってきた。

ザラ薙の縁を通り、 少し下るとテントを張るのに良さそうな場所に到着。この辺がザラ薙平であろうか。左に分かれる道があったが、 恐らく水場への道であろう。

平坦な道も徐々に傾斜がきつくなる。周辺は深山の趣を有するようになり、 倒木やコケが目立ち始める。
そして、道は徐々に右に回るようになり、痩せ尾根を通って目の前の高みに向かう。 この頃になると、周囲にガスが立ちこめるようになり、目の前の高みもガスに半分隠されている。
これも山、仕方がないところであるが、少々残念である。



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