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北方への急斜面を登り、頂上近くになった所で道を外れ、再び崖の縁に行ってみる。
やはり、南峰にはガスがかかり、しかも右下の谷からガスがドンドン上がってきている状態。
残念ながら、少しガスのかかった南峰しかカメラに収めることができなかった。
北峰には 13時11分に戻り着く。
ここでも 少々休憩して、13時17分に下山を開始する。
やはり 今日は山で誰にも会わなかった。無論 この後に出会うことも考えられるが、この時間ではテント泊しか考えられず、
平日であることを考えると、その確率は低いであろう。 |
登る際には空腹もあって時間がかかった道も、
下山はスムーズ。
ジャンクションを 13時29分に通過。
岩場も難なく通過し、順調に足を進める。
途中振り返れば、池口岳の双耳峰が見えると思ったのだが、右奥に見えているのは北峰に違いなく、
その右後方にある南峰は見えていない。双耳峰に見えるが、手前の北峰の肩がそのように見えるだけであろう。 | |
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ザラ薙には 14時29分に戻り着く。
こちら側は結構日が当たっているのだが、池口岳の方はガスが多く、北峰を少々覆い、南峰はその大部分を隠してしまっている。
ここでも休憩とする。暑いと感じるわけではないのだが、やはり 夏。水分補給。
食料補給は十分にせねばならぬと、往路の出来事を反省した次第。
結局、この日は 500mlのペットボトル 6本を持参したが、下山時には全て飲みきったのだった。 |
足下を見れば、ザラ薙が見える。
土がむき出しになっており、しかもこの急角度では、雨が降るたびに少しずつ削れていくことは間違いない。
ここや黒薙といい、池口岳北峰・南峰の崩壊地といい、自然のなせる技とは言え、
山が削れて風化していく様を見るのは悲しいものである。 | |
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ザラ薙を 14時36分に出発。
思った通り、アップダウンは疲れた身体には堪える。
それでも 足を止めることなく進み、黒薙の三角点には 15時21分に戻り着く。ここでも少し休んでノドを潤し、黒薙へと向かう。
朝は展望の良かったこの黒薙も、池口岳方面は雲・ガスに覆われ、
熊伏山方面も見えない。
写真の様にこの崩壊地も厳しい状況である。 |
ここからはアップダウンもほとんどなく、
下り一辺倒に変わる。
しかし、距離が長い。面切平 (写真は面切平で振り返ったところ) を 16時7分に通過。
山の神 通過は 16時15分であった。
そして、登山口には 16時37分に戻り着く。9時間46分の長旅であった。 | |
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写真は、登山口に掲げられている 池口岳登山ガイド図。しっかり情報が満載されており、昭文社の地図には書かれていない地域だけにありがたい。
天候には 後半 恵まれなかったが、なかなか充実感のある山旅であった。
なお、今回の山行で一番悩まされたのは、シロフアブの攻撃である。ハエの倍以上もあるアブが身体にとまったかと思うと、
チクリと身体を刺すのである。これが結構痛い。身体に常に目を向けている訳ではないので、突如として痛みが走るという具合なのである。
しかも、痛さの後はかゆみを生じさせるから始末が悪い。
とは言え、また一つ南アルプス深南部の山を登ることができ、大変満足感を得られた 1日であった。 |