 |
この辺になると道はほぼ平坦。気持ち良く歩くことができる。
道は右側が開けており、今朝程 広河原から登ったと思われる尾根も見える。
その尾根の反対側には右に下る尾根があり、この 2つの尾根が作り出すV字型の向こうに大川入山と思われる山も見える。
また、右に下る尾根の中腹には林道が見えている。
最終的にはあの林道を通ることになるのではないかと思われるが、そこに至るまでにはここからグルッと回る必要があり、
かなり時間が掛かりそうである。 |
11時32分、鳥越峠に到着。
峠に立っていた標識には恵那山まで 3時間とある。
こちらからはかなりのアルバイトである。
標識に従い、神坂峠の方に進むべむ、右に道をとる。すると、ここからまた登りとなったので少々ビックリ。
一瞬、道を間違えたのではとの思いが頭を過ぎる。
途中、峠で出会った学生風の 2人づれと話をする。聞けば、恵那山の途中まで行って引き返してきたとのこと。
その時、ついでに地図を確かめ、道が間違っていないことを確認する。
この登りは疲れた身体には少々キツイが、すぐに展望が開けて恵那山の全貌が見える様になり、
疲れも吹っ飛んだのだった。 |  |
 |
道は樹林帯を抜けると、気持ちの良いササ原の尾根に出る。
展望もグッと開け、右手には恵那山。
左手には 神坂山から富士見台、そしてさらに先に続くササ原の尾根が見える。
また、神坂山の後方には南駒ヶ岳、
空木岳も見え、
大変気持ちの良いササの尾根道である。ただ、風が強い。
暫し尾根を進むと、やがて 右への分岐がある高みに到着。
直進すれば神坂峠ということは、朽ちかけた標識に記されているが、右への道はどこに続くのかが不明である。
と思ったら、地面に立派な標示板が落ちていた。そこには、この道は阿智村に続くことが示されている。
どうやら、ここが 千両山らしい。時刻は 11時58分。 |
千両山におられた 老年のご夫婦と暫し話をし、
神坂山、富士見台などと合わせ、この辺がハイキングコースになっていることを知る。
厳しいアップダウンもなく、それでいて展望の良い、素晴らしいコースである。
ここでじっくり中央アルプスを眺める。黄砂でも舞っているのだろうか、霞がかかったような展望で今ひとつハッキリ見えないのが残念だが、
神坂山の後方に南駒ヶ岳 (右)、
空木岳が双耳峰のように白い頂を見せており、
その右には仙涯嶺、越百山らしき高みも見える。
また、空木岳の左には、木曽殿越から東川岳へと盛り上がり、続いて熊沢岳、宝剣岳、
木曽駒ヶ岳らしき山も見える。
手前の神坂山とは対照的な白き峰々である。 |  |
 |
12時6分に千両山を後にして阿智村へと向かう。
気持ちの良い尾根道が暫く続くのかと思っていたら、すぐにカラマツ林を下ることになり、アッという間に林道に到着したのであった。
時刻は 12時13分。
林道を右へと進む。この辺もハイキングコースの一角らしく、林道を歩く親子連れに出会う。おまけに、バスまでが走ってきたのにはビックリ。
このバスは、ヘブンスそのはら展望台と富士見台高原 萬岳荘 (ばんがくそう) とを結ぶ遊覧バスらしい。
林道を進み、12時26分に林道分岐に到着。広河原へは、
ゲートで通行止めになっている右側の道を下ることになる。 |
ここからの林道は、山からの落石が散乱しており、
また林道自体も所々アスファルトが抉れていたりと、荒れた状態である。特に頭上からの落石を警戒せねばならない。
また、林道周辺には先の天狗ナギやウバナギのような如何にも脆そうな岩質の斜面が多く見られる。ここに車を通過させた場合、
定期的な林道整備が必要となって大変であろう。
なお、林道からは恵那山も見え、
長いけれども、それ程 つまらない林道歩きではない。林道は山襞に沿って大きく蛇行しながら下っていく。 |  |
 |
途中、恵那山の左に今朝程 広河原から登った尾根が見えた。
まさにグルッと一周してきたというところである。
広河原登山口を13時8分に通過。車止めのゲートを 13時26分に通り、車を駐めた場所には 13時27分に戻り着いたのだった。
広河原ルートには物足りなさを覚えたものの、神坂ルートを下ったのは大正解。
恵那山の姿を見ることができただけでも、神坂ルートを下った価値はある。
天候は良かったものの、霞み気味の展望しか得られなかったが、なかなか楽しめた山行であった。
4月30日にあのまま登っていたら、恐らく広河原ルートのピストンになったはず。日を改めて正解であった。
当日は恨めしく思った突然の雨に感謝せねばなるまい。 |