恵那山( 恵那山:2,191m 三角点のある場所は 2,189.8m ) 2011.5.4 登山



【PHOTO & 記録 恵那山再登山 1】

このゴールデンウィークは、初日となる 4月29日に南アルプス 深南部の 丸盆岳に登った後、 翌日は 16年ぶりとなる恵那山に登るはずであった。
しかし、丸盆岳のある水窪 (みさくぼ) 町から飯田市に移動して飯田市のホテルで一泊し、 翌日、恵那山に登るべく、朝の 4時半にホテルの駐車場に行ったところ、車の左後輪がパンクしていたのである。
尤も、このパンクは突然のものではなく、その前日、丸盆岳から下山後にガソリンスタンドで給油した時に、 左後輪の空気が減っていることをガソリンスタンドの主人に指摘されていたのであった。原因は恐らく、丸盆岳登山の時に走った林道にあると思われる。 とにかく林道には岩屑が散乱しており、その岩屑には鋭角なものが多い。
さて、早朝の 4時半ではなすすべもなく、仕方が無いので ホテルで再度休ませてもらい、 8時に再び起床。駐車場でスペアタイヤに交換する。そして、ホテルの電話帳で調べた飯田市内のオートバックスに行ったところ、 結局 タイヤは 4つとも交換する羽目になってしまったのだった。
それでも、タイヤ交換が終わったのは 10時50分だったため、もしかしたら まだ恵那山には登れるかもしれないと思い、 急いで登山口へと向かい、広河原駐車場には 11時57分に到着したのだった。
これなら登れないこともないと、身支度をして 12時に出発。 ところがである、 広河原登山口に向かうべく 林道を歩いていると、何と雨が降り出したのである。
パンクと言い、雨と言い、ツキに見放されたと感じたので、結局、恵那山登山は断念することにしたのだった (この辺の経緯は、 新・山の雑記帳 に詳しい)

しかし、残念でしたということで、そのまま終わりにする訳にはいかない。 時間とガソリン代、高速代の無駄ではあるものの、同じゴールデンウィーク中の 5月4日、再度 恵那山にチャレンジすることにしたのである。

その 5月4日は、少々早めの 2時35分に横浜の自宅を出発。
事前に確認した渋滞予想情報の通り、この日は ゴールデンウィークのまっただ中にも拘わらず、中央自動車道に渋滞は全く無く、快調に進む。
飯田山本ICで高速を下り、国道153号線を進み、途中から 256号線に入って昼神温泉を通過。昼神温泉を過ぎたら、 ナビに従って県道89号線に入り、中央道 園原IC (東京方面からは下りられない) の横を通過した後は、 4月29日の時と同じく、阿智村 月川花桃まつり開催中のため一方通行になっている道を進む。道脇には、 早朝というのに花桃を撮影している人達が 何人もいる。
なお、ナビに目的地を入力する際は、月川 (ゲッセン) 温泉が良いと思う。この月川温泉は花桃まつりの会場を抜けてから、 橋を渡ることになるのだが、広河原の駐車場に行くにはそのまま直進して林道に入れば良いのである。林道が通行止めとなっている場所まで進めば、 傍らに駐車場がある。
駐車場に着いたのは、5時50分。駐車場には既に 6台くらいの車が駐まっていた。
車の駐車の仕方が間を空けてかなりいい加減だったので、もし 混んできた場合、駐めた場所によっては抜け出す際に困るかもしれないと思い、 駐車場で Uターンし、駐車場のずっと手前の空き地 (無論 ここも駐車場) に駐める。 傍には林道工事の際の飯場跡と思われる建物が建っている。


身支度をして 5時58分に出発。
写真のゲート横を抜け、2度目となる林道を進む。
ゲートに貼られている 『 熊出没注意 』 と赤字で書かれた貼り紙が、 ずっと立てられっ放しになっている同様の看板と違って緊張感をもたらす。

この林道は、神坂 (みさか) 峠まで通じているのだが、 下山の際 通ってみたところ、周囲の山から崩落した岩が道路にかなり散らばっていた。 広河原登山口までは林道の状態もマシな方だが、そこから先の状態は落石がそこかしこに見られて酷い。

やがて、トンネルが現れた。 時刻は 6時19分。
写真の様にトンネル手前に岩が散乱しているが、この位ならましな方。登山口より先の状態はもっと酷い。

前回はこのトンネル手前で雨が降り出し、 泣く泣く恵那山登山を諦め、 戻ることにしたのだった。
本日は天候も良く、雨の心配は全くいらない。

やがて、道の前方左に恵那山の登山口を示す色々な立て札、 標識が見えてきた。
登山道はここから左下の本谷川の河原に下りることで始まる。
時刻は 6時22分。ゲートの所からは 22分の時間を要したことになる。

本谷川を渡る手前には、恵那山までの行程を 10の区分に分けた手製の行程表が木に取り付けられていた。 当然、この登山口にある行程表は 0/10 という表示になっている。

本谷川に掛けられた木製の橋を渡り、 少し河原を進んで、山に取り付く。
その時、話し声が聞こえたので振り返れば、2人の登山者が本谷川を渡るべく歩いて来るのが見えた。
林道を歩いている時、小生の後ろに人の姿は全く見えなかったので少々驚いた。もしかしたら、神坂峠から林道を下ってこの広河原登山口までやって来た人達かもしれない。
下山時に神坂ルートを通って分かったのだが、神坂峠をスタートとするなら、かなりハードなコースとなる神坂ルートを登るのは避け、 一旦 広河原まで下り、広河原ルートから登って、下山に神坂ルートを使うのは賢い方法と思う。

山腹をジグザグに登る。急勾配という訳ではないため、身体はそれ程きつくない。
このコースは 2001年に完成したらしいのだが、恵那山への最短コースということもあり、 多くの人に利用されているのであろう。登山道は良く整備されているし、良く踏まれている。

また、周囲の木々が植樹された杉などではなく、自然林なのが良い。 ブナ、ウラジロモミ、ミズナラ、シラカバ、カラマツなどの木々が足下のササと調和して、美しい。

やがて、右手の樹林越しに山が見え始める。
恐らく、恵那山の一角なのであろうが、 恵那山は櫛形をした姿がよく知られているものの、 どこが頂上という特徴が見つけにくいので、この見えてきた山にもあまり心が騒がない。

16年前に黒井沢ルートを登った時も、恵那山の一角は見えたものの全体がなかなか掴めなかった。 そしてそれ故、黒井沢ルートにて登った人からは、「つかみ所がない山」、「起承転結がない山」 という有り難くない評価をもらっている。
この広河原コースもこのまま山の懐に入って行くことになれば、黒井沢ルートと同じことになるはず。少々心配である。



恵那山再登山データ

上記登山のデータ登山日:2011.5.4天候:晴れ単独行日帰り
登山路:広河原駐車場−広河原登山口−1,716m地点−恵那山−避難小屋−神明社(2,191m地点)− 前宮登山道・神坂峠登山道分岐−大判山−鳥越峠−千両山−林道−広河原登山口−広河原駐車場
交通往路:瀬谷−(国道16号線)−八王子IC−(中央自動車道)−飯田山本IC−(国道153号線−国道256号線−県道89号線−県道477号線)− 広河原駐車場 (車にて)
交通復路:広河原駐車場−(県道477号線−県道89号線−国道256号線−国道153号線)−飯田山本IC−(中央自動車道)−相模湖IC−(国道20号線)−相模湖駅前− (国道412号線)−半原日向−(県道54号線)−中津−(県道506号線)−下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線−県道50号線)−中央林間− 鶴間二丁目−(かまくらみち)−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷

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