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下りながら先の方を見れば、
燧ヶ岳、
至仏山が見える。
駒ノ小屋は燧ヶ岳の左斜面下 手前に見えている。
小屋の裏手から燧ヶ岳方面に向かって尾根が延びているが、
そこには無雪期にいつも利用している 富士見林道がある。
林道と言っても 普通の登山道で、大津岐峠まで気持ちの良い稜線歩きである。
ただ 本日は雪が多そうであり、また踏み跡もなさそうなので、そちらは使用せずに往路を戻ることにする。
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13時32分、小屋前に戻り着く。
先程と同じく、雪の上に敷かれた状態にある板の上で暫し休憩。
小屋前には単独の若者が憩っており、その後 荷物を置いて会津駒ヶ岳へと登っていった。
先程頂上に居た山スキーヤーはと言えば、今まさに会津駒ヶ岳の斜面をスキーで下っている。
小屋には寄らずにショートカットするようだ。
スキーを着けての登りには結構時間がかかったようだが、下りは早い。気持ちよさそうである。
13時49分、駒ノ小屋を出発する。
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快調に下る。
やがて、樹林帯に入る前にスキーを履いて登ってくる 3名の山スキーヤーと擦れ違う。
本日は平日であり、山中で出会った登山者は 7名。これが土日であったら、これだけの素晴らしい山である、さぞかし多かったことであろう。
尤も、明日は雨の予報であるが・・・。
これで最後となるであろう会津駒ヶ岳の姿を写真に納めた後、
樹林帯へと下る。
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樹林帯に入る。
雪は朝に比べてかなり柔らかくなっているが、スノーシューのお陰で快適に下ることができる。
雪の上には足跡の他、スキーの跡もあり、小生が朝つけたスノーシューの跡は、スキーに消されている。
この頃になると、日が差すようになる。
天気予報とは逆に、午後の方が空は明るい。
一方で日が差し始めたために燧ヶ岳などの山々が逆光気味である。
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ブナ林も順調に下る。
ただ、高度を下げるに連れ、足下の雪もグズグズ状態になり始め、斜面ではスノーシュー自体がスキー板のように滑る。
そのため、尻餅や転倒が数回。やはり雪は締まっていないと難しい。
やがて、雪のない箇所が時々現れ始めたので、スノーシューを脱着し、背中に括りつける。スノーシューに凍った雪が付着しているので、
それらを落とすのに苦労する。
山頂まで 『 4.1km (国道まで 2.6km) 』 の標柱を 15時8分に通過。
朝方 少し緊張を強いられた雪の斜面の横断は難なくクリア。しかし、その後は足の踏み抜きに苦労する。
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やがて階段を下り、滝沢登山口には 15時33分に到着。
林道を下る。駐車場横を通ると、今朝ほど 身支度をしていた山スキーヤーが、今度は帰り支度をしていた。スキーをかなり楽しんだようだ。
途中から近道 (山道) に入り、再び林道に出た後 順調に下り、
国道と林道との分岐点 (写真) には 15時50分に戻り着く。
そこから数分歩けば、駐車場である。
本日は 天候には少し裏切られたものの、スノーシューで残雪の山を大いに楽しむことができ、
会社を休んだ甲斐のある山行であった。
中門岳の最高点を踏まなかったのは少々悔やまれるが、大満足の一日であった。
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