第7回「日本AS友の会」定期総会報告

平成9年9月13日 日本青年館(東京)


 平成9年9月13日(土)、「第7回日本AS友の会定期総会」が、 東京の神宮外苑にある「日本青年館」に於いて開催されました。

〔総会次第〕

  • 開会の辞   井上 久(事務局長)
     「今回から、日本AS研究会学術集会とは別個に開催することになり、 私も初めて総会に腰を落ち着けて出席出来ることになりました。皆さんと、 ご一緒出来る喜びを噛みしめているところです」
      出席者:会員37名
      賛助会員:7名
      家族その他:10名
      委任状:109名
     委任状を加えて会員・賛助会員の過半数に達したため、本総会が成立。
  • 物故会員への黙祷(Y.S会員)

  • 会長挨拶   田中健治(会長)
     「私個人の体調のことで、ご心配をおかけして申訳ない。ASの 基本的なこと、自分では判っていたつもりだったことが、実は意外と 判っていなかったりして(例えば合併症のこと、薬の服用について など)、それらをもう一度、お互いに考え直してみようではありません か。今回は、ご家族の方々が大勢ご出席下さり、誠に有り難いと思います。 患者本人は勿論ですが、それにも増して、ご家族の方々のご苦労は いかばかりか。こういう機会に共に学び、互いに語り合って、今日一日、 解放感を味わって、これからの生活に役立てていただきたいと思います。
     健保法改訂による医療費の増加など、今、私たちを取り巻く医事環境は、 揺れ動く世相同様大きく様変わりし出しています。この時期、友の会と しては、ここしばらくは静観してゆきたい。

     事前の役員会に諮って決定したことですが、井上事務局長兼副会長には、 兼任で申し訳ないけれども、日本AS友の会の『医療部長』になって いただいて、これからなお一層、活動の幅を拡げていっていただきたいと 思います」
  • 議長選出
        T.N(副会長)、F.N(副会長)

  • 議事

    議案1 平成8年度活動報告   井上 久
    4月 「らくちん」第6号発刊
    5月 「全国患者会障害者団体要覧」に登録。
       井上事務局長が日本リウマチ友の会に出席(広島)
    8月 井上事務局長がノルウェーのアウエルで開催され
       たASIF(国際連盟)の第4回総会に出席
    9月 「友の会だより」創刊
    10月 第6回総会開催(大阪)
    1月 「らくちん」第7号発刊
    議案2 平成8年度決算報告 (別掲)  井上○○(事務局)
          承認

    議案3 監査報告   K.S(監事)
          承認

    議案4 平成9年度活動予定    田中健治
    「友の会だより」2号発刊(4月)
    関東地区役員会(今総会準備、打ち合わせ)(5月)
    井上事務局長がロンドンのASIF本部訪問・支部活動視察(6月)
    「らくちん」第8号発刊(9月)
    第7回定期総会開催(今総会、東京)(9月)
    「友の会だより」3号発刊(12月)
    「らくちん」第9号発刊(3月)
    各支部懇親会の開催
    役員研修会・レクリェーションの開催

    議案5 各支部長活動報告ならびに活動予定

     中島拓郎(関東支部長)
     関東支部としてではないが、個人としての他の難病団体との交流
     西文夫(関西支部長)
     昨年度、大阪にて第6回総会を無事開催
     本年10月、レクリェーション開催予定
     来年度、大阪にて、総会を開催予定
     山下昭治(九州支部長)
     「会員個々、まずは元気である。これから会合を開きたいと思っている」

    議案6 シンボルマーク公募について   田中健治
     「会旗など、これから必要になると考えている(例としてイギリスの患者会 NASSのロゴをOHPで提示)。ヨーロッパで使われているものとは別に、 日本独自の斬新で明るいものにしたい。10周年(2年後)までに、 皆さんで考えてもらいたい」

    議案7 婦人部からの報告   S.M(婦人部長)
     今総会に出席できなかった女性会員の方々からの質問、悩みなどを紹介。
     「情報があっても、皆さん不安を持っています。一人の不安はみんなの 不安である。質問・相談などの形にして、「友の会」を活用してほしい。 それで「友の会」が育っていくのだと思う。同じ病気の仲間と接すること も心のケアになると思う。今回、女性会員の方がたくさん出席されている ので、今日は多くの交流をもちたいと思っている」

    議案8 その他

    イ) 特定疾患指定の現状と展望    T.N(関東支部長)
     「厚生省特定疾患調査研究事業の概要」
    • 対象疾患の範囲
      (1) 稀少性、(2) 原因不明、(3) 効果的な治療法の未解決、 (4) 生活面への長期にわたる支障
    • これまでの対策
      (1) 調査研究の推進、(2) 医療施設の整備、(3) 医療費の自己負担の解消、 (4) 地域保健医療の推進、(5) QOLの向上を目指した福祉施策の推進 (平成8年度より新たに追加)。
    • 厚生省特定疾患調査研究事業対象疾患…119疾患
    • 厚生省特定疾患調査治療事業対象疾患…38疾患
      (別表…略)
     保健診療にかかわる自己負担額の助成(公費負担の割合は国と都道府 県が半分ずつ助成)
     現在は、特定された疾患のみ、患者が負担する治療費が免除 されている。しかし、厚生省の公衆衛生審議会難病対策専門委員会は、 本年9月からの健康保健法の改正で、患者の自己負担が増えたことや 対象患者数の増加などの理由から、公費負担部のうち1/3程度を上限に、 患者の自己負担を提言している。(この公費負担制度見直しを難病団体 が反対運動を起こしている)

     「都道府県単独事業の概要」(別表…略)
      保険外にかかる治療費を、一部または全額、都道府県が負担する。
       富山県(28疾患)…入院費を公費負担、通院には適応しない
       東京都(17疾患)、北海道(7疾患)…治療費公費負担率100%
       和歌山県(6疾患)…疾患によって公費負担率が違う
      単独事業をやっていない都道府県もあり、地域によって格差が
      あって公費負担率も異なる。
      現在、強直性脊椎炎は東京都のみで特定疾患に認定されている。

     「その他の福祉政策について」(補足)
    • 心身障害者医療費助成(保険診療にかかわる自己負担額の助成)
      病名は問わず、全ての保険診療に適応される(公費負担率100%)
    • 対象者
       東京都及び多くの他府県  心身障害者手帳2〜1級
       三重県          心身障害者手帳3〜1級
       岐阜県          心身障害者手帳4〜1級
    • 更生医療の給付
      身体障害者の職業能力を増進したり、日常生活を容易にするために、 その障害を軽くしたり取り除いたりするための医療

     「まとめ」
     大きく分けて、特定疾患の単独事業に積極的な地域と、心身障害者医療 助成などの適応範囲を広めている地域があり、福祉医療はこの両面から 見る必要がある。いずれにしても、このような医療費自己負担の助成に 限らず、福祉サービス全般において、各都道府県単位で地域の格差が 大きいものと見られる。(その他、福祉手当金、保健所の様々な対応は、 都道府県ではなく市町村単位で大きく異なる)

    ロ) インターネットの活用Part2   A委員
     「インターネットでは電話線によって、どこにいても、世界中の情報が 瞬時に手に入ります。情報の公開、電子メールによる意見のやり取りなど が可能となります。「友の会」でホームページを作った場合、ASを紹介 する一つの方法としては、最良ではないかと思います」

     「友の会ホームページをA委員を中心に制作委員会を設立する方向で 前向きに検討します」(会長発言)

    ハ) ASと性ホルモンの研究について   井上 久(医療部長)
     「ASは男性に多いことは広く知られています。もっとも、最近では、 症状が軽いだけで、女性の数はもっと多いのではないかとも言われて いますが、それにしても男性に多いのは事実です。そこで、性ホルモン との関連があるのではないかということに着目し、患者血液中の性ホルモン 関連物質の測定を行う研究が開始されています。ついては、AS研究会 事務局(滋賀医科大)より、本総会においてAS患者の血液を提供をして もらえないかという依頼があり、会長、役員と協議の上、承認しました。
     決して強制するものではありませが、「友の会」の基本理念に鑑み、 会員のみなさんのご協力をお願いしたいと思います。成果が発表された 論文は、 『らくちん』に概要を 順次掲載して行きます」

  • 体験発表     司会 田中健治  (持ち時間15分)

  • 強直性脊椎炎基礎講座とNASS(イギリス患者会)を訪ねて

    井上久(事務局長)

    〔時間の都合上、いずれ、各支部会にて発表することにして中止。挨拶のみ〕
     「病気になって良かったと思えるようになりました。病気になり、 見えなかったことが見えてきました。そして、この病気になって いなかったら会えなかった方々にも会うことが出来ました。田中会長 初め、役員の方々、そして皆さんと。世の中で、私が尊敬する唯一の人が 田中会長です。そういう出会いから、今、この仕事をさせていただいて、 とても良かったと思っています。ASに限らず難病や障害、こういった ものは、実はすごくチャーミングな一つの個性なんだと思えてきました。 特に、田中会長を見ていると、そう感じます」

  • 婦人部からの質問に対する回答     医療部長  井上 久
    Q:ASの寿命について
    A:ASそのもので死ぬことはありませんが、合併症・余病 により、一般人よりも若干寿命が短いという報告はあります。ASの 人でも他の病気を併発する可能性は当然ある訳ですから、日頃の定期的 チェックは一般の人よりも大切となります。
     AS患者は、呼吸(胸郭)運動が制限されて来ますので、一日何回か 大きな深呼吸をして、肺の隅々まで空気を入れて下さい。我々の肺は 空気が十分に入り難いのですから、慢性気管支炎の原因になるタバコは できるだけ止めるようにすべきです。


    Q:遺伝について
    A: 「AS療養の手引き」に書いてあるとおり、いずれかがASの両親から 生まれた子供の方が、そうでない両親から生まれた場合よりもASに 罹患する確率が高いことは否定できません。しかし、子供が必ずASを 発症するということでは決してなく、5〜6人子供が出来たとして、 そのうち1人に出るか出ないかぐらい。そして、私や田中会長のように 重症になるのは、さらにそのうちの10%ぐらいです。癌だって、高血圧や 糖尿病だって、これと同じようなことが言えます。

     最近イギリスで発表された調査では(1,726人のAS患者を調査)、 AS患者で兄弟にAS患者がいる率は47%,父親が19%に、姉妹が15%に、 母親が12%に、息子が10%に、娘が7%にとなっています。また、 女性では軽症例が多いことは以前から言われていましたが、家族に AS患者がいると答えたのは女性患者の方が多いようです。同じ、論文で、 男対女の比率は2.4対1と、以前言われていたほどには男女差はないとの ことです。初期の発見率が高まったということでしょうか、3,362人の AS患者のうち、5〜16歳で発症した人が11%とのことでした。


    Q:最近の治療について
    A:仙腸関節にステロイドの注射をしたら良かったという発表が アメリカであったようですが、私自身は気乗りしませんし、やったことも ありません。ASにおいて仙腸関節はほぼ100%罹患するのに、仙腸関節の 痛みを訴える人は経験的に非常に少ないように思います。一般に使われる 非ステロイド系消炎鎮痛剤で効果が薄い場合には、脊椎炎を稀に合併する 「クローン病」「潰瘍性大腸炎」(ASも仲間に入る 血清リウマチ 反応陰性脊椎関節炎の一つ)に対して有効なサラゾスルファピリジン (商品名はサラゾピリン®、アザルフィジン®。 最近、副作用をより抑えたペンタサ®が発売された)が ASに使われ始め、かなりの効果をあげています。私も何人かの患者さんに 処方したことがありますが、ASの患者さんはどうしても即効性を期待 しがちですので、なかなか続けて飲んでくれません。でも、痛みに ある程度の効果があったケースもあります。
     また、 慢性関節リウマチに有効で最近汎用されるようになった免疫抑制剤 (抗癌剤)のメトトレキセートの少量間欠経口投与法が一部でASにも 行われていますが、副作用の強さを考慮すると慎重にすべきだと思います。 私はまだ誰にも使っていませんが、リウマチ専門医によって適応を慎重に 選んで適切に使われるのであれば、効果ができるものですし、 事実欧米では、そのような報告もいくつかあります。ただし、全体の病勢、 ひいては予後が変えられるかという点については、まだはっきりした ことは言えません。

     それから、ASあるいはその類縁疾患の発症にはなんらかの細菌の 感染が関与(引き金?)になっているということは以前から言われて いることで、事実、数年前、会員の皆さんにも血液を提供していただいて 行った研究で、欧米と同じく日本人のAS患者においても、 クレブシェラに対する 血中の抗体価が上がっているということがわかった次第ですが、それなら 抗生物質を使ったらどうだという話が当然出て来ます。ASに効いた という報告はあまりないものの、類縁疾患の 『掌蹠膿疱症に伴う脊椎関節炎』にはかなり有効であることは わかっています。私が診療している患者さんにも使っていますが、 実際に痛みが軽減してます。AS患者でも、カゼで内科からもらった 抗生物質を飲んだら、その時だけ痛み軽快したという話も聞きます。 ただし、抗生物質をいつまで続けるべきなのかは問題です。長期連用 すれば、体内常在細菌(人間にとって有益・必要な細菌もたくさんいる) の生態系をこわすことになりますし、いざ感染症が発症した時に、 抗生物質が効きにくいといったような重大な問題を将来引き起こす 可能性があるからです。しかし、今後、ASの病因・病態解明の研究が 進むとともに、この方面の治療法にも期待が持てるようになる のではないかと思っています。


    Q:手術について
    A:私の知る限りでは、脊椎の手術は、日本国内のすべて症例を 合わせても、過去10数例に過ぎないと思います。弯曲(後弯)の軽い人は、 全くやる必要はありません。以前、某大学病院の脊椎外科専門医の所に 行ったところ、別に自分では不自由を感じていないのに、「すぐ手術!と 言われたがどうしたらいいか?」という電話を会員からもらったことが あり、びっくりしました。正面を向いた時に、5m以上先の床が見えない ということが一つの手術適応基準になっています。これでは、ぶつかって 危なくて歩けないから。多くの重症例でみられる股関節の屈曲拘縮 (曲がったままある程度以上伸びない)がある場合には、まず先に 人工股関節置換術をやって、屈曲拘縮が治ると、前方注視距離が改善して 脊椎を伸ばす手術をする必要がなくなる場合が多いので、やたらに脊椎を 伸ばして固定する手術(脊椎矯正骨切り・固定術)はやるべきで ありません。

     術後、劇的に病状が改善し、日常生活動作すなわちQOL(人生の質) の向上が期待できる人工股関節置換術にしても、決して小さい手術では ないので、むやみにやってはいけません。頚椎の屈曲位拘縮や顎関節 罹患に伴う開口障害などによる麻酔の問題や、呼吸機能低下に伴う 術後肺併症の危険性なども考慮に入れて、麻酔・整形外科とも経験豊富な 医師がいて設備も十分整った医療機関で、患者さんも交えた術前検討を じっくり重ねた上で行われるべきです。既に手術を受けた先輩の AS患者の話を聞いたりすることも有用でしょう。日本AS友の会では 紹介できます。また、私自身、脊椎と人工股関節、両方の手術を受けた 数少ない患者の一人ですので、いつでもご相談に乗ります。

     ただし、忘れてならないのは、手術で病気が治る訳ではないということ。 病気によって起こった疼痛や可動域制限を治すだけです(脊椎の手術に 至っては単に伸ばすだけ)。しかし、一部分が改善すると、からだ全体、 さらには心までもが良いサイクルで動くようになり、前向きで明るく なって、なにごとにもやる気が出てくる人が多いようです。私が そうでした。その結果、今日ここでこうして皆さんの前にいられる訳 ですし、国の内外を問わず飛び回っていられるのです。手術後1年以内に 2度も海外旅行に行った人もいます。これは大きなことです。しかし、 手術をして他人から見れば素晴らしく良くなったのに、相変わらず痛みに 負けてしまって社会復帰を遅らせている人も稀にいます。結局、医学は 万能でない、西洋医学のやることには限界があるということであり、 手術をしようがしまいが、病気と戦う、あるいは病気と共存していかに 充実した人生を送るかは、本人次第ということも実感しています。

     それから麻酔。器具も技術も向上して、必ずしも気管切開をしなくても 良いようになりました。順天堂でやった私自身も含めた過去9回の AS患者の手術では(脊椎手術2、股関節手術7)、1度も気管切開に なっていません。多少苦労はしましたが。


    Q:骨ができないように(くっつかないようにする)薬はないの?
    A:AS患者の、特に股関節の手術後に、反応性に余計な骨が できてしまって、股関節が再び動かなくなってしまう(再強直)という 話が昔からありますが、これを異所性骨化と言います。最近、術後の 異所性骨化は、ASでない人が手術を受けた場合に比べて(ASでなくても 時に起こる)、特に差がないことがわかってきましたので、あまり心配する 必要はないでしょう。それでも、中には術後短期間のうちに、再強直までは いかないものの関節周囲に一部骨が出来てきて、関節可動域が再び低下して しまうケースもあります。そのような場合には、ビスホスホネートという 薬が有効とされています。

     この薬は低量では骨形成作用があって、最近では 「骨粗鬆症」に使われるようになりました。ところが、 より大量に使うと今度は、逆に骨形成(石灰化)を抑制するという作用を 発揮するといったおかしな薬です。術後の異所性骨化に対して比較的 大量に使って、それがある程度抑制されたという報告も出ています。 しかし、投与期間が厳密に限定されていて(むやみに長期に使っては ならない)、これはつまり副作用が強いということに他なりません。 従って、手術後に明らかに骨が出来はじめた場合にのみ使うというのが 無難なところと思います。靱帯のところにだけ薬が行ってくれれば良い のに、全身に回ってしまうということでもあります。また、ASの 全身性の靱帯骨化予防、つまり体が硬くならないように日頃から長期間 飲み続けたらどうかという質問(期待)もでるかと思いますが、過去に ASとは別の靱帯が骨化する病気(後縦靱帯骨化症など)に使われた ことがありますが、結局、日の目を見ていませんので、現時点では望みは 薄いようです。しかし、最近では、副作用を抑えて、骨化抑制作用を 強めた第2世代、第3世代のビスホスホネートと称する薬の研究開発が 着々と進んでいますので、期待はできます。

     それと、我々がいつも飲んでいる“痛み止め”、すなわち非ステロイド 系消炎鎮痛剤(NSAID)に、実は骨化抑制作用があることがわかって います。従って、痛みがなくとも、AS患者は、靱帯骨化すなわち強直 防止にずっと飲み続けるべきだという意見もあります。しかし、副作用に 目をつむってまで長期間服用した結果、脊椎がくっつかないで済んだ というケースを知りませんので、私は個人的には反対です。やはり 原則として痛いときだけに飲むようにすべきと考えます(医師間で意見の 違いはあります)。薬をこわがって飲まないで、痛い痛いといってジッと しているのが、一番悪いことは言うまでもありません。

     今、注目の遺伝子治療、これは期待できると思います。ただし、我々の ように既に発症・進行してしまったケースを、正常に戻すということは むずかしいと思います。我々は、割り切って仲良く付き合っていくこと を考えた方がよさそうです。でも、次の代の患者には期待できるでしょう。


    Q:医者から「ASの人は骨が30才老けている」と言われたが?
    A:30才はオーバーですが、骨は負荷をかけなければどんどん 弱くなりますので、AS患者は人一倍動かないため、確かに年齢不相応の 骨粗鬆症になり易いと言えます(寝たきり患者しかり、宇宙飛行士 しかり)。その予防は、痛み止めを使っても良いから(程度問題ですが)、 どんどん動くこと、社会に出ることです。ただし、転倒や交通事故等には 極力注意しましょう。

    〔以上、より分かり易く正確な情報をと、井上が追加したものです〕


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