常温核融合は本当だった!その8


小島博士の新著「『常温核融合』を科学する−現象の実像と機構の探求−」(工学社)発売!
中島さんからのメール
ICCF12(常温核融合国際会議)の参加申し込みの方法
中部電力の論文がWiley社雑誌に掲載される
不思議なブラウンガス
ICCF12に参加して
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2005/8/10 (8/21改)
  <小島博士の新著「『常温核融合』を科学する−現象の実像と機構の探求−」(工学社)発売!>

 常温核融合(以下CF)の世界的研究者である小島英夫博士(静岡大学名誉教授)の新著がついに発売になった。
小島先生に掲載の承諾をいただいたので、紹介したい。

 「『常温核融合』を科学する−現象の実像と機構の解明−」(小島英夫著、工学社) 定価1900円
http://www.kohgakusha.co.jp/books/detail/4-7775-1153-7

 またJCF会員に送ってくださった次のメールを、了承の上紹介させて頂きます。

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3.小島英夫著 「『常温核融合』を科学する−現象の実像と機構の探求−」(工学社)が8月中旬に出版され
ます。拙著「常温核融合の発見−固体−核物理学の展開と21世紀のエネルギー問題−」を1997年に上梓し
てから8年がたちました。この間に実験データは一層充実し、この現象の本質が見る目には見えてきたと言え
るのではないでしょうか。
新著では、常温核融合現象をより進んだ段階で取り扱っています。前著で主に現象論的に扱ってきた実験デ
ータと新たに発見した二つの法則性(「核変換における安定性効果」と「過剰熱発生の逆ベキ法則」)を、核変
換に重心をおいて整理しなおし、TNCF(Trapped Neutron Catalyzed Fusion)モデルでの説明を一層コンパクト
にまとめ、さらにモデルの基礎を固体物理学と核物理学の知識を基に量子力学的に検討することができました。
さらに常温核融合現象が複雑系の科学の対象であることを、上記の二つの法則性を使って論じています。専門
家以外の読者を対象にした啓蒙書ですが、この現象の研究者が読んでも参考にしていただける内容と思ってい
ます。工学社は、水野さんの新著「常温核融合−研究者たちの苦闘と成果−」など、常温核融合現象関係の本
を精力的に出している良心的な出版社で、いい加減な批判的著書は出しても科学的な研究書には二の足を踏
んでいる出版界にあって、貴重な存在です。このような出版社の存在はわが国の誇りと言っても過言ではない
でしょう。拙著の目次を下に転載します。
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 わくわくするような内容ではないか。またしても工学社であった。私も工学社は貴重な存在と思う。

 小島博士は、CFを説明する理論である氏の捕獲中性子触媒核融合モデル(TNCFモデル)で世界的に著名
であるが、目次からそれのみならず、CFが歩んだ歴史も多く解説されているようである。
私はまだ買ってはいないが、早目に購入したい。

 TNCFモデルにはくわしくはないが、一度他の本でその内容をみたとき、たいへん自然な理論であるとの印象を
うけた。紹介サイトの目次にあるとおり、TNCFモデルの解説も盛り込まれており、CF研究者必見の書といえよう。
なお小島先生は常温核融合研究のサイトを開設されている。小島理論の詳細はこちらを参照されたい。
--->http://www.geocities.jp/hjrfq930/

 「固体内核反応研究No.1」(高橋亮人他著、工学社)の中で、岩手大学の山田弘教授(この先生もCF研究で
著名)は、自らの実験結果にたいして、
「山田らの20)の炭素の生成は、小島21)によって捕獲中性子触媒核融合モデル(Trapped neutron catalyzed
fusion model=TNCFモデル)を使って説明されている。」
とTNCF理論の有用性を示唆しておられる。

 目次中のトピックス7 <カオス、フラクタル、複雑性>は面白い。JCF6でも関連の発表をされたと思うが、
量子カオスは、私が研究している数学のゼータ関数(-->「数学の研究」)にも近年関係してくることがわかって
いる。ゼータが、科学の革命であるCFと根底でつながっているとすると・・、自然の奥深さには驚嘆するしかない。

 小島博士は、今年(2005)4月に行なわれたJCF6で新参者の私にCFに関し直接いろいろと教えてくださった先生
である。また先生のCF研究の論文集まで署名入りでプレゼントいただき感激してしまったわけであるが、これからも
CF分野に重要な寄与をなされていくことは間違いない。先生のご研究の発展を祈っています。




2005/8/21追記  「小島博士のサイトが登録されている」
(2007/4/22変更)

 科学ディレクトリサイトに小島英夫博士のサイト”常温核融合研究所” が登録されていることを発見したので
報告する。クリックされたい。
http://search.spline.tv/16/49884/367437/99554/868957/1409477/

http://www.webkatalog.de/webkatalog_page_ee8a70894089a610c0537a241775d326.html

http://000008002008001000007.ikaring.jp/




2005/9/4  「中島さんからのメール」

 読者の中島さんからメールをいただきましたので、紹介いたします。

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 杉岡 様、常温核融合読ませていただきました。スゴイですね。私も以前TVで知ったのですが
「眉唾もの」と思っていました。本当に核融合が常温で起こるものかと、HPを見るまでは信じられ
ませんでした。新しく、又、本当の真実を「杉岡様」のHPで知ることが出来て感謝しています。

ついに、ここまで来たかという気持ちで一杯です。私自身、核技術に関しては否定的でしたが、
無害化につながる技術が発見されたことで気持ちが少しだけ否定から遠のくことが出来そうで
す、今後の技術の新しい展開が期待されますね。

実は、杉岡 様のHPを見つける前に物理学者の窪田先生のオーディオアンプのHPを探してい
たところ、常温核融合が目に付きました。私自身、化学の高校しか出ていませんが、理科が好き
であることもあり、HPで理系の内容をチェックしたりしてます。又、常温核融合の反応も面白いと
感じている所でもあります。化学では習わない新しいカテゴリーの反応経路ですね。

今後のHPの拡充に期待します。ありがとうございました。
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 メールありがとうございました。
 私自身も、驚きの気持ちで書きつづけています。

「化学では習わない新しいカテゴリーの反応経路ですね。」とは、まさにその通りで、きちんと説明づけられ
る完全な理論というのはまだありません。さまざまな人が色々なモデルを提唱している段階です。
たまに「常温核融合は、理論の基礎がきちんとできていないから信用できない」などという意見を聞きま
すが、私に言わせれば、その人は「科学とは何か」がわかっていない。

 最初の新発見の状態で、理論があるような現象はないのです。
 ある大きな発見があれば、時間をかけてそれを説明するいろいろなモデルが提唱される。そして長い時間を
かけてその理論が検証され、数あるモデルから少数のものに絞られていく。そういう過程を科学は踏みます。
発見の常識を覆す度合いが大きければ大きいほど、最終理論ができあがるまでに時間がかかるものなのです。
そして、常温核融合はその度合いが超度級であり、いまだに理論面は模索が続いている状態です。

 しかし、三菱重工の岩村康弘博士らに代表される再現性100%という素晴らしい実験が現にあり、錬金術
(元素転換)が実証されているのですから、きわめて本質的な何かが確実におこっているのです。
 岩村博士らの画期的な成果に関しては、次あたりを参照ください。

三菱重工の成果
「固体物理」誌に掲載された三菱重工・岩村氏の実験ノート
水野先生からのメールとビッグニュース!

 わからないから面白い。
広大な未踏の森であるがゆえに、人がいまだに入ったことのない領域だから心惹かれる。

 その革命度は、量子論誕生に匹敵します。




2005/9/9     <ICCF12(常温核融合国際会議)の参加申し込みの方法>

 < 常温核融合国際会議ICCF12は今年日本で開催されるで詳しく述べた通り、ICCF12が、今年日本で開催
されます。
 読者のみな様、この貴重な機会をお見逃しなく!


 2005年11月27日-12月2日 新横浜プリンスホテル

 申し込み用紙

 誰でも参加できます。
参加される場合は、上の申し込み用紙をダウンロードして、横浜国立大学工学部の太田教授にFAXしてください。
(-->FAX 045-339-4024)

 書き方を書いておきます。まったく簡単です。

[書き方]
一日参加は4万円ですが、二日以上参加するならば、全日程分支払いが必要です。
9月30日までは、参加費用8万円です。(ただし、国際学会に加入すれば、5千円引きだそうです。)

支払いは、講座振込みかクレジットです。(普通に、銀行振込でよいでしょう。)

 もし発表されるなら、ポスターかオーラル好きな方を選んでください。
ただし、アブストラクト締切は既に終わっていますが・・・(連絡遅れ申し訳ありません!)

 一般、初学者向けのチュートリアルクラスは5千円。27日ですが、講師は未定だそうです。
受講したい場合はチェックしましょう。

30日には小旅行が計画されており、5千円。参加したい場合はチェック。

30日の夜に懇親会です。出たい場合は、申し込んでおきましょう。

どういうわけか、発表もしないのに、学会のホームページに参加者名がさらされるそうです。
公開して欲しくなければ、必ずチェックしましょう。

合計金額を書いて、終了。

もし、金銭的に余裕があれば、新横浜プリンスの宿泊予約をお願いします。
宿泊予約する時は、ホテル代も含めて合計金額を書いて、終了。

太田先生にFAXして下さい。わからないところなどあればFAXに日本語で添え書きしておけば、対応してくださる
でしょう。

[書き方終了]

 上の書き方は、Tさんに教えてもらいました。深く感謝します。

 金額が少し高いのが難点ですが、科学の新領域たるCold Fusion(CF)の生の空気を存分に吸うことがきる
のです。金額が少々高いことなど、ふきとんでしまうほどの威力がCFにはあります。

 マスコミ関係者、科学者のみならず、一般の方も必見の会議といえるでしょう。
もちろん、私も参加します。

 20世紀初頭、ボーア、ハイゼンベルグ、シュレーディンガー、パウリらの天才たちによって量子論という新分野
が築かれた。
 そして、1世紀後、また革命がおこった。そこに、CFのスーパースターたちが参集する。




2005/9/26     <中部電力の論文がWiley社雑誌に掲載される>

 うれしいニュースが飛びこんできました。
なんと中部電力の論文、CFに関係か?で紹介した中部電力の論文が米国・Wiley社の雑誌に掲載されました!

 次の中部電力・熊澤氏らの論文です。

 Takao Kumazawa, Wataru Nakagawa and Hidekazu Tsurumaru,
 “A Study on Behavior of Inorganic Impurities in Water Tree",
 Electrical Engineering in Japan, Vol.153, No.2, pp.1-13
 (November 15, 2005)


 Wiley社とは、米国の老舗の大手出版社。電気学会と提携しており、電気学会論文誌から優秀な論文をピック
アップして英訳出版しています。
これにCold Fusionとの関連をダイレクトに示した論文が載ったことは画期的なことといえるでしょう。
なおWiley社については下記URLを参照ください。
http://as.wiley.com/WileyCDA/Section/id-107061.html

 論文を見るには、Wiley社のサイトから電子版を入手する方法があります。
次のサイトを参照ください。ただしAbstractは無料ですがフルペーパーは有料(会員制)です。
http://www3.interscience.wiley.com/cgi-bin/accessdenied?ID=110578772&Act=2138&Code=4717&Page=/cgi-bin/fulltext/110578772/PDFSTART

 内容は中部電力の論文、CFに関係か?の中で紹介した日本語論文と似ている思われますので、有料を気に
される方はこの論文(次です)で十分でしょう。
ぜひダウンロードしてください。
http://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejfms/124/9/827/_pdf/-char/ja/

熊澤孝夫,中川 渡,鶴丸秀一:「水トリー中の無機不純物の挙動に関する一考察」,電気学会論文誌A,
Vol.124-A,No.9,pp.827-836 (2004)


 この9月(2005)に中部電力・熊澤氏は八戸工大での原子力学会でこの成果を発表されました。
情報によりますと、評判は上々であったということです。
水トリー発生に伴うγ線あるいはX線放出(極めて微弱で勿論無害ですが)は決定的な状況になってきたようです。


 元素転換は、日常一般に起こっている現象であろうと思われます。
ケルブランらの生体内元素転換等に関する過去の夥しい検証実験を見てもそれは容易に推測がつきます。
ケルブランや生体内元素転換に関しては、次のサイトを一番にすすめます。
http://homepage2.nifty.com/cosmo-formalism/sakusaku/1_1.htm

 我々はなにか大切なことを見落としているのではないでしょうか?
それも決定的に大事なことを・・

 科学の分野で放置されている(無視されている)多くの未解決問題も、元素転換やCold Fusionの観点を加え
ることで解決へと導かれるものが多いに違いない。
 にもかかわらず、それは現代科学では全くといっていいほど行なわれていません。

 今回の中部電力の論文はその端緒を開く画期的なものと言えるのです。




2005/11/12        <不思議なブラウンガス>

 読者のYaさんが、ブラウンガスという不思議なガスについてメールをくださいましたので、紹介します。

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杉岡 様

ご無沙汰しております。
次のようなものを見つけました。
山本寛氏の著書にもあるらしいですが、面白いですね。
http://www.recycle-solution.jp/shinki/dai3/05.html

http://www.ailab7.com/yamamoto1.pdf

何と、ヤマハに在籍されている時に発表されたのですね。
内燃機関に常温核融合が応用できるとしたら、何と素晴らしいことでしょう。
http://www.ailab7.com/yamamoto2.doc

http://wwwcf.elc.iwate-u.ac.jp/jcf/file/jcf5/jcf5_19.pdf

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 さらに次の追加情報も送って下さいました。

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ブラウンガスですが、調べると、面白いことが見つかってきますね。

昨日ご案内したサイトに韓国のことが少し触れられていますが、
以下のようなものはいかがでしょうか?
韓国企業のやっていることがわかります。

(1)「熱核反応を利用」などと、あっさり書かれていますが、
本当だとしたら、常温核融合の最初の実用化の栄冠は、
韓国企業、ということになります。
http://www.browngas.com/jap_bestkorea/plant_1.htm

(2)既に、日本でも営業活動を開始しているのですね。
http://www.eande-japan.co.jp/

(3)投資回収年数が2年4〜6ヶ月、というのは、なかなかのものです。
燃料に水を混ぜて噴射し、燃焼の効率を助ける、という技術は存在しますが、
この場合は、まさに水そのものが燃えているのですね。

(4)地方自治体に導入されようとしているのですね。
http://www.jic-gifu.or.jp/np/g_news/200204/0411.htm

この現象も理論的な解明が進んでいないのでしょうが、
つぎのようなものがあると良いですね?

(1)核反応が生じている証拠
水野先生が中性子の測定をされたように、この現象についても
中性子の測定があば、「熱核反応」の可能性があります。
どなたかトライしていただければ良いのでしょうが。

尚、山本氏の論文を読むと、核融合ではなく、
水素原子が減損していることになっていますね。

(2)韓国の研究者の論文
ブラウン氏は韓国で研究をされたとのことですから、
韓国には研究されている方が多数存在する可能性があります。
そのような方が書かれたものが入手できると面白いですね。
「元MITのミルズ先生」のホームページも見てみたいですね。

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Yaさん、面白い情報をありがとうございます!
これはすごいですね。じつはブラウンガスという名前はどこかで聞いたことがあり、少々怪しいのでは?と思って
いましたが間違いでした。りっぱな技術になっていました。

メール中のhttp://www.recycle-solution.jp/shinki/dai3/05.htmlにもありますが日刊工業新聞と何社かの新聞に
取り上げられたようです。

 それにしても不思議な現象です。
そのガスはあまり熱くないのに、対象物を瞬時に溶かす。鉄やステンレスが瞬時に切れる。非常に融点の高いタン
グステンもトロトロに溶ける。
廃棄物を溶融する技術としてすでに実用化もされているとは驚きでした。
自動車関連や燃料電池の分野でも徐々に注目をあつめはじめているようです。
上のURLサイトによれば電気分解での水素と酸素の”原子”が関係しているようであり、技術ジャーナリスト・山本寛氏が
積極的に紹介されるブラックライト・プロセス(この過程で、水素原子からエネルギーを取り出すことができる)にも関係が
あるのかもしれません。
 ブラックライト・プロセスは私も気になっているものですが、詳しくは山本寛氏の次の著書を参照ください。

「水素プラズマエネルギー革命」(山本寛著、工学社)
http://www.kohgakusha.co.jp/books/detail/4-7775-1137-5





2005/12/4            <ICCF12に参加して>

 ICCF12(第12回常温核融合国際会議)に参加したので、簡単になるが紹介したい。
2005年11月27日-12月2日の日程で、新横浜プリンスホテルで行われた。

 私は11/29(火)のみの参加であった。発表が(当然ながら)英語であり、しかもかなり訛った英語であったり
して、理解できない部分も多く報告は11/29のほんの一部とさせていただく。了解されたい。

 まず全体の印象であるが、私が予想していたより参加者は多く、質問も活発で、盛況な感じがした。
11/29の参加人数は、ざっと見たところ70名位はあったのではないか(正確ではない)。
1日のみの参加も多いと思われるので全日程ののべ人数はかなりの数に上ると考えられる。

 さて、発表を聞いていて三菱重工の岩村博士の決定的な元素転換の結果に興味が集中しているように見えた。
何度 Iwamura という言葉を聞いたことかしれない。
ある研究者は私に「最近は、目新しい結果がそれほど出ていない。よって、最も着実にデータを積み重ねている
岩村さんの結果が重視されるのでしょう。」と話されたが、同感である。
 私が研究者であっても、そうするであろう。
Cold Fusionは、再現性に難点のある現象だ。そこを見事にクリアし、しかも元素転換という科学の革命を立証している
岩村博士らの研究が重視されるのは当然である。

 11/29のトップ(朝一番)の発表はその三菱重工・岩村康弘博士の発表であった。
博士らの従来実験の概略は、Pdベースの多層膜基材の表面にCsの元素を添加して、それにD2ガスを透過させるとCs
がPrに変化していくというものである。(Sr添加の場合はそれがMoに、またBa添加の場合はSmに変る)

これはすなわち、Cs-->Pr, Ba-->Sm, Sr -->Mo という元素転換(現代の錬金術)を実証した画期的なもの
であるが、それに対して、今回Spring 8のXRF(蛍光X線)装置を使って新たにわかった結果を紹介された。
サンプル(Pd基材)表面の局所的な部分部分を測定していくと、大量のPr(プラセオジム)に混じって大域的スキャン
では見つからなかった La らしきピークが出る場合があるという面白い結果である。基材表面の均一ではない状態を
反映している模様。局所分析はまだわからない点も多くあるようであり、今後さらに実験をすすめていかれる様子である。

 その日の発表では他に、高橋亮人博士(大阪大学名誉教授),成田博士(岩手大学),山田博士(岩手大学教授)、
Vysotskii博士(ロシア,キエフ大学),Karabut博士(ロシア),鳥谷部氏(北海道大学)など第一級の人たちの発表が
あった。
 中でもVysotskii博士の発表は異色且つ重大であり、MCTという生体関連の触媒を用いて、Mn(55)をFe(57)に
転換させるという驚くべきものである(55や57は質量数)。
博士の英語は訛りがはげしくまた早口でわかりにくかったが、じかに発表を聞くことができ光栄であった。

 ”Vysotskii博士”は、日本語の発音では”ヴィソツキー博士”となると思われる。
 日本でVysotskii博士の研究を積極的に紹介しているサイトがある。次の朔明社(高下一徹社長)のサイトである。
http://homepage2.nifty.com/cosmo-formalism/index.htm
私もよく参照させてもらっているこのサイトは、ケルブランの研究を中心に紹介されているが、Vysotskii博士関係も
詳しい。ケルブランや生物学的元素変換その周辺関連では、日本で最も信頼のおけるHPである。
そして、ICCF12で朔明社(さくめいしゃ)の高下氏とお会いすることができたのであった。
上記HPを知って以来、お会いしたかったのだが、こんなにも早くに実現するとは信じがたい想いがする。
おまけに氏よりVysotskii博士のご本をプレゼントして頂いた。感謝にたえない。

 また伴公伸氏(東京都産業技術研究所)やTさんらの他のメンバーとも友情を深めることができた。
水野忠彦先生はお元気そうであり、一言ご挨拶でき幸せであった。
技術ジャーナリスト・山本寛氏の発表は、12/1(木)で聞くことはできなかったが、ブラックライト・プロセスと地震との
関連を話されたようである。

他の先生方とも多く情報交換ができ、有意義な会議であった。






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