常温核融合は本当だった! その4


日本の電気化学誌に掲載された水野博士らの論文
UCLAが常温核融合に成功のニュース!だが・・
常温核融合界の現況--T氏より--
反骨の科学者
「常温核融合が本当だったら、坊主になる!」
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2005/5/1      <日本の電気化学誌に掲載された水野博士らの論文>

 1996年の電気化学誌に掲載された水野忠彦博士らの画期的な論文を読み終えたので概要を簡単に報告
したい。次の論文である。

 ”カソード電解によって誘起されたPdの析出元素の同位体異常”
水野忠彦、大森唯義他 電気化学及び工業物理化学,Vol.64,No.11,(1996) 1160-1165

 「核変換」(水野忠彦著、工学社)で水野先生が言及されていたもので気になっていた論文だ。
(ちなみに、この本は常温核融合に興味ある者は必読の書)

 ごく簡単に述べると、
陰極(カソード)をPd電極、陽極(アノード)をPt電極とし、ある条件下で電気分解を行なうと、Pd電極表面から、
実験開始時にはどこにもなかった新たな元素が多く析出した。
 詳細な検証から、それらは不純物であるとは考えられず、なんらかの核変換(元素変換)が起こった結果としか
考えられない。また、5回の実験ごとに析出元素の同位体分布が異なっている。
という内容だ。
 まさに従来の核物理の常識ではとらえられない現象で、驚くべき内容を示している。

再現性もよい。Pd電極表面上に5回の実験で共通に認められた元素は、次の通り。
 C,O,S,Cl,Si,Ca,Ti,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Mo,Pd,Sn,Pt,Hg,Pb

 しかし、これ以外にも下のような様々な元素が現れている。
 重要なのは、これらのいくつかは同位体分布が自然界の分布とは大きく違っている点である。これは、核変換
が起こったことの大きな証左の一つといえるだろう。
出現した元素で、同位体分布が異常である(自然界と違う)元素は、とくに、
 Cu,Zn,Br,Xe,Pd,Cd,Hf,Re,Pt,Ir,Hg
であったという。

 こんなにも出所不明の元素がかなりの量忽然と現れたのであった(Pd電極の表面層にとくに多く出現)。
とくに、Mn,Ti,Cd,Hgは、電解前に不純物として検出されてさえいない。(またこれ以外も不純物でないことは、
実験の精緻な検証から明白である)

 しかし、論文でも述べられている通り、当時この種の現象はすでに他の研究者によっても指摘されていた。
この論文の新しいところは、5回の実験で再現はしていても、出現元素の同位体分布が実験ごとに大きく違って
いたという点であろう。

 「同位体分布がそれぞれの実験により異なること」の理由付け、推測等が論文で述べられ、核変換が起こったと
しか考えらない結果という。電極物質やわずかな不純物を起源とする核変換が推論され、おどろくべきいくつもの
式が記載されている。

 約32日間電気分解を行われているが、面白いのは、0.2A/cm^2の電流密度で電解7日間続けた後、3日間停止し、
その後再び電解する・・ということをくり返した場合に、上記の不思議な現象が生起した点である。
0.2A/cm^2以下の電流密度や、それ以上であっても電解を単に継続したものからは、何らの元素析出も認められ
なかったという。なんとも興味ある条件だ。
やや高い電流密度で且つ周期的に電解を行なった場合にのみ、この不思議な元素析出が起こるのである!

 デリケートな条件であるが、5回の実験ですべて再現したというところが重要な点だろう(同位体分布は違ってい
るが)。
また、この実験では中性子放出も観測されているが、ここでも散発的に弱いレベルでしか観測されていない。
他の常温核融合の実験にも共通している通りの結果である。
(じつはこの中性子放出が弱いという点が、従来理論ではどうも理解しにくく、物理学者を困惑させている要因の
一つとなっている。)

マジック番号(魔法数)
 論文中、気になる記述があった。次のものだ。
「・・特に析出物で原始番号20,28,50,82はマジック番号といわれているものである。
また、Xe(原始番号54,質量数136))は異常に増大しているが、これは中性子数が82であり、
これもマジック番号といわれ、特に安定な核である。このようなものが選択的に生成されて
いると推論できよう。・・」
(註:Xeは添え字で書かれているが、書けないので上のように書いた)

 このようにマジック番号について書かれている。
 このマジックナンバー(魔法数)は、原子核物理において重要な意味をもつものであり、これへの言及は深い何か
暗示しているのかもしれない。

それにしても元素分析はたいへんだ。
EPMA,蛍光X線分析(EDX),オージェ電子分光分析(AES),原子吸光分析(AA),二次イオン質量分析(SIMS)などなど、
様々な装置を使い様々な角度から検証しなければならないのだから。

 論文にはまだまだ多くの興味深い考察がなされており紹介したいが長いので、この辺にしておく。
6ページの論文でそれほど長くはないので(密度は濃い)、ぜひ皆さんも読んでいただきたい。

 この論文は、日本の電気化学誌に掲載された意義深いものであるが、本来もっともっと注目されなければならない論文
である。宝はあちこちに眠っているのだ。




2005/5/1        <UCLAが常温核融合に成功のニュース!だが・・>

 さきほど、次のような常温核融合成功!のニュースを見つけた。しかし・・・
-->http://birdview.exblog.jp/1633896
 
 この記事にはなんともいえない失望感を感じた。内容がまったく正確ではない。
 常温核融合は、こんな実験以前に、すでに多くの実験で証明されてきている。
理屈がまだ確立していないだけ。それは、その1その2その3を読んでもらえば誰でも納得できるであろう。

にもかかわらず、今回のは「・・信頼できるそうである。」とはなんたることか!
これでは、水野博士その他大勢のまじめなCF研究者の仕事を無視した暴挙ではないか。
勉強不足もはなはだしい。ネイチャーにのったから今回のは信頼できるとでもいうのだろうか。

「核物理学者によると、・・」とある。やっぱりと思う。
近年、常温核融合が完璧に実証されてきた状況をうけ、核物理学者が「常温核融合なんてウソ」と決めつけて
きた自分達の責任を回避するような意味合いもふくまれていると思う。他にこんな記事もある。
http://hardware.slashdot.org/hardware/05/04/27/1930218.shtml

 この不正確な記事を読んで「これまでのは信頼できなかったが、今回のは正しいようだ」などという人が出ない
ことを切に祈りたい。




2005/5/3          <常温核融合界の現況--T氏より-->

 常温核融合(Cold Fusion 以下CF)にお詳しいT氏よりお便りを頂いた。
現在のCFの状況を上で、非常によくまとまっているので紹介させていただく。

***********************************************************************
常温核融合研究の最初の10年間における成果は、工学社より出版されている
 「固体内核反応研究 No.1」
に纏められています。
科学的知識のある人を対象に、当時の最新の成果が纏められています。
言ってみれば、世界で唯一の教科書とみなせるでしょう。
全編日本語で書かれており、特に核変換に関する部分(5〜9章)を理解することは、
近年の報告を理解する上でも必須の知識であろうと思います。
・・・
本分野の状況については、ジャーナリストの方が纏めた次の本が最も新しく参考になる
はずです。
「日本発次世代エネルギー」、多湖恭彦著、学研出版(2002年11月)
最終章に常温核融合について触れられています。(その他のエネルギーについても紹
介しています。)
研究者に、直接インタビューした話が掲載されており、一般の人には最適の本であろ
うと思います。NHEプロジェクトについても取り上げられています。
この他、水野博士が近く出版する本が参考になると思われます。

一般には、重水の電解と認知されていがちですが実際は、MHIの透過実験を始めとして、
軽水系、ガス系、ビーム系、等多くの手法によって、核反応について研究されてきています。
軽水系、ガス系共に新しいものではありません。

軽水系について、若干補足すれば、重水、軽水を問わず、電解後に核分裂を思わせる様々
な生成物が検出されたと最初に報告したのは誰かと言うのは非常に難しい問題です。
世界中で、様々なクレームが寄せられて、収拾がつかない状態に陥っていたからです。
ただ、核変換について、系統的かつ精密に報告したのは大森博士が最初ではないかと思
われます。
様々な電極、溶液について調査し、最終的にはプラズマ電解に到達しています。
水野博士も時期を同じくして、重水系での反応を報告しています。
詳しくは固体内核反応研究参照 (ところで、水野博士も近年のプラズマ電解実験では主に
軽水を用いています。)

以下に、これまでの主な報告を纏めます。

1. 過剰熱と相関してHe4が発生する
2. 中性子の発生は全くないか殆どない
3. 重水素吸蔵金属中でDD核融合反応率が異常に増大する
4. 軽水系、ガス系であっても実験後、様々な核変換物質が生成する
5. クラスター核融合が起こる(3Dや4D)

以上の現象は、反応が既知の常温核融合として生起したとすると説明できないものです。
固体物性と密接に関連した核物理を考えなければいけません。
それ故、現在では”凝集系核科学”(Condensed Matter Nuclear Science)と呼ぶ方が妥当
であると考えられています。

御存知の様に、日本がリーディング・カンパニーとして本分野を先導しているわけですが、
国内では多くの人が未だ否定的です。
一方、ヨーロッパでは、リバイバルの動きが活発になってきているようです。
ICCF12は、およそ10年ぶりに日本開催で、熱海で開催されます。
JCF同様、都合がつけば、参加してみてはいかがでしょうか。

少しずつですが、事態は明るい兆しを見せ始めてきています。
今後のブレークスルーが大いに期待されるところです。

*************************************************************************
註:色は杉岡が入れました。

 読者にもたいへん参考になる内容と思う。
 CFで何が中心的な課題となっているのかということをこれまで述べてこなかったので読者も理解しに
くいのではと思っていたところ、このお便りをいただき、有難く使わせていただいた(T氏了承の上で)。

 上記報告で、もっとも重要な部分はやはり青文字の箇所であろう。
この15年の様々な実験によって、ここまで(1.〜5.)わかってきたということである。

 じつは池上英雄博士(現・名古屋大学名誉教授)その他によって、10年以上も前に1.の過剰熱とHe4発生の
関係、2.の中性子発生の少なさなどは既にくり返し報告されていた。
 ただ2005年現在、実験の再現性が格段に向上し1.〜5.を確実な事実として明言できるようになったという
ことであろう。
10年以上前になかったのは、”軽水”や”プラズマ電解”であろうか。
ただし、何度もいうように理論はまだ完全なものはないようだ。様々なモデルが提唱され、議論がたたかわされ
ている段階である。

 「2.中性子の発生は全くないか殆どない」は、普通の2体D-D核融合ではまったく説明のつかない現象で、
これがCF現象の解明を困難にしている原因の一つとなっている。
よって「普通の2体反応ではないであろう」ということで、5.に関連にして多体モデルらその他の様々の仮説が
提唱されている。多体反応に関しては高橋亮人博士のモデルが有名と思う。

「1.過剰熱と・・」に関しては、<山口栄一博士の業績>,<山口栄一博士の業績 その2>に関連している。

「3.重水素吸蔵金属中でDD核融合・・」については、<東北大学グループの成果>で述べた笠木博士らの結果に
関連すると思われる。

「4.軽水系、ガス系で・・」については例えば本頁冒頭の<日本の電気化学誌に掲載された水野博士らの論文
が関係している。

「5.クラスター核融合が起こる(3Dや4D)」に関しては、高橋博士の次の論文がやはり参考になる。
 http://www5b.biglobe.ne.jp/~sugi_m/No75-06.pdf

 報告にある通り、この不思議なCF現象解明にはもちろん固体の核物理を考える必要があるが、私はもっと大胆
違う切り口を加えてもいいのではないかと思う。

 先日、著名な技術ジャーナリスト・山本寛氏から、生体内元素転換に関してネルソンの論文を紹介いただいた。
 ここには、ケルブランその他の様々な科学者によって、生体内で核変換(元素変換)が起こっているとしか考えら
れない多くの事例が紹介されている。現代科学の常識をゆるがす事態であるが、事実である。
日本の小牧久時博士のことまで載っているのは驚きだ。

 このCFとは一見なんの関係もなさそうに見えるこの生体内元素転換(生物学的元素変換とも)という切り口を
加えることでなにかが見えてこないか、と思う。
 これは私が勝手に思っているだけでまったく的外れである可能性もある。

 ただ、無関係であったとしても、この生体内元素転換という驚嘆すべき事実だけをとりあげても、科学と
してまったく面白い研究対象であることは間違いない。未開拓の領域!
 そしてこの分野も、これまでの歴史で忘れられてきた分野であり、CFよりもはるか昔から延々と幾多の科学者
が重要な臭いを感じとってすぐれた仕事を残してきたのは、上のネルソンの論文をみればわかる通りである。

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追記
 上では多湖恭彦氏の本が紹介されているが、ネルソン論文を紹介して下さった技術ジャーナリスト・山本寛氏も
常温核融合(CF)を積極的に紹介されている一人である。
氏の次の著書では、CF研究の歴史や動向のみならず燃料電池,原発等他のエネルギー源との関係も詳しく述
べられており、非常に参考になる。

 「さようなら原発 水素エネルギーこんにちは」(山本寛著、東洋経済)




2005/5/6                <反骨の科学者>

 何度も述べるが、水野博士の著書

 「核変換」(水野忠彦著、工学社)

は、常温核融合(以下CFとも)に興味のある人ならば、ぜったいに読んでほしい書である。
いや、これはCFのみならず、科学を志す者みなが手にとるべき本だ。
やや古いのだが、そんなことをとび越えた素晴らしさがある。科学の神髄、そして科学者としての姿勢をこれほど
みせてくれる書はない。

 一つ上で紹介されている多湖恭彦(たご・よしひこ)氏の
 「日本発 次世代エネルギー 挑戦する技術者たち」(多湖敬彦著、学習研究社)
を読んだ。綿密な調査と取材に裏打ちされたCFの第6章はたいへん面白く、一挙に読んでしまった。
そこで水野博士を紹介している箇所がある。

 「日本発 次世代エネルギー 挑戦する技術者たち」P.242〜244
 常温核融合という名の「踏み絵」

 「常温核融合に首を突っ込んだばかりに、ろくなことはなかったですよ」
北海道大学の水野忠彦は、かつて本気とも冗談ともつかない表情でこう語ったことがある。
常温核融合の中心的な研究者として自他ともに許す水野は、今もなお精力的な研究活動を
続けている。彼のこの分野での貢献は大きい。しかしそれだけに、多くの苦労も味わってきた。
 水野を知る者の間では、彼はとっくに教授になっていてもおかしくない、との声は多い。
そんな水野が、定年間際まで助手の地位に留められているのも常温核融合に関わったせい
である。
 水野自身が語る。
「昇任の話は1989年から何回かありましたけど、必ず常温核融合の話が出てきます。一番
最後に言われたこともありますし、最初から『彼は常温核融合をやっているから』と言われた
こともありました。要するに踏み絵ですよ。常温核融合の研究を止めれば昇任させてやる、と。
 普通の研究に戻ってくれば問題ないのにとか、さんざん言われました。しかし私としても実験
事実を曲げるわけにはいきませんからね」
 口調は穏やかで他人への気配りを忘れない水野だが、見かけによらず反骨精神は強い。
教授のポストをめぐって政治的に立ち回れというのは、水野にはしょせん無理な相談だった。
水野自身、教授のポストにさほど魅力を感じていない節もある。だが教授という肩書きを持た
ないことで、満足な研究費が得られないことは苦痛にちがいない。常温核融合の実験で使わ
れるパラジウムや重水はいずれも高価で、その捻出は容易ではない。だが水野によれば、そう
した逆境も必ずしも悪いことばかりではないという。
 「今では、お金がないことがかえって良かったのではないかと思っています。日本で残った
人はわずかですが、純粋に常温核反応自身に関心のある人たちです。資金が潤沢でない分、
互いに緊密な議論が十分できます。どこからも制約はないし、先駆けてやろうという人もいま
せん。実験をする場合も、ここがおかしいとか、こうすればいいといったアイディアが出てきます。
そういうのが本当に役に立つんです。それによって研究のほうも相当進みました。JCFでも
平等に一人30分の発表時間が与えられて十分な討論ができますし、本当の最先端がわかる
んです。」


 まさに、科学者としての矜持が現れていると思う。
私が、先日水野博士にお会いした印象は「とてつもなくやさしい人」であった。
「核変換」(水野忠彦著、工学社)にもたちのぼっており、また上インタビューからもわかり、また
水野先生からメールとビッグニュース>でもわかるのは、一本筋の通った科学者魂をもった人ということで
あろうか。

 常温核融合が辿った歴史はかなりおかしなところがあり、いわれのない非難にさらされ、たいへんな苦痛を
水野博士らが味わってこられたことは上インタビューのみならず、上記2冊を読めばよくわかる。
その逆風にもめげず、実験事実を直視しその研究をまっすぐにつづけてきた人が水野博士である。そして
またそれは高橋亮人博士であり、山口栄一博士であり・・他のCF研究者たちである。

 こんなすごい男たちが日本にいたという奇跡。
 そして、先日私はたしかにその研究会(JCF6)に参加したのである。
 科学史に永久に名をとどめるであろうそれらの人たちにたしかに会い、つまらない質問をし、そしてその研究会
での真剣な討論の空気を存分に吸うことができた。その奇跡に感謝したい。

 事実を直視することから、すべてがはじまる。科学の出発点はいつもそうである。
そこを思い違いしている人が多すぎやしないか。理屈が先ではない。

 現代の”錬金術”はたしかにあった。

 常温核融合は、量子論誕生期に匹敵する科学の革命といえる。




2005/5/10         <「常温核融合が本当だったら、坊主になる!」>

 1989年当時のCF大ファーバーの折、「常温核融合が本当だったら、坊主になる!」と、東大総長で物理学者の
有馬朗人氏は大見得をきったという(*)。さて、坊主になられたのか?などという悪趣味な質問はよそう。

 そんなことより、私が驚いたのは、その有馬氏が2003年1月に行なわれた常温核融合の講演会に出席している
ことである!(日本学術振興会主催)

 次の高橋亮人博士(大阪大学名誉教授)の重要な論文に、その様子が記されている。
 http://www5b.biglobe.ne.jp/~sugi_m/No75-06.pdf

 ふつなら「そんなもん、わしは出ん!」とかいって出ないものと思ってしまうが、有馬氏は出た。
学術振興会関連でしがらみもあってでられたのかもしれないが、それよりも、有馬氏自身が「これは科学の革命に
発展する可能性がある」と重大ななにかを感じとられたにちがいない。そこには事実そのものをまっすぐに見る科学
者としての姿勢が感じられる。さすがと思う。
 
 数学仲間のYさんがメールをくれたので紹介します。

**************************************************************************************
 こんばんは。
仕事と直接の関係はないのに常温核融合のワークショップに参加されたとはかなり本格的ですね。
科学研究も人間が行っている以上、論文の著者と知り合ったりなどというface to faceのコミュニケー
ションは思った以上に重要です。
北大だけではなく道工大(北海道工業大学)でも研究している方がいたとは驚きでした。

それにしても状況証拠が着々と積み重ねられてきているのは関係者の努力の賜物だと思いました。
理論的背景はまだ未解明みたいですけど、物性理論から見てもきわめて興味深いものがあるのでは
ないかと思いました。

そういえば、化学の発展は錬金術がキッカケだそうですが、常温核融合はまさしく現代版錬金術ですね。

> ただ、生体内元素転換ははるか昔から研究がなされてきているのはさらに驚きでしょう。

本当に不思議ですよね。この世は驚きに満ちています。

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註: > の部分は杉岡の文である。


 このように私の周りでも徐々に常温核融合(核変換)に興味をもつ人がふえてきている。
Yさんのいうようにほんとうに、この世はふしぎと驚きに満ちている・・

(*)「日本発 次世代エネルギー 挑戦する技術者たち」(多湖敬彦著、学習研究社)



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