岡山弁 * エッセイ民話 * Mog

  * 総社方面では、「そうです」 と言う場合、「そうじゃ・そうじゃ」
 と、2回言う、東北弁の 「うんだ・うんだ」 というところか。

  昔・むかし Long Long Ago の話じゃ、総社駅(今の東総社)
 にも駅員が立って案内しとった、その時、入って来た列車の窓が開いて、
 お客の1人が何か尋ねた、
 彼の駅員は「そうじゃ・そうじゃ」 と大声をあげた、もちろん 「そうです」 ではなく、
 「(ここは)総社」 であった。
 もう少し西へ行くと「じゃあ・じゃあ」 とか「じゃ・じゃ」になる、
 数人が一緒に「じゃあ・じゃあ」 「じゃ・じゃ」 とやり出すと、
 クツワムシのように賑やかになる。

* 笠岡地方で 「いたしい」 は 「困った時」 の言葉で 「いたしい、ことになりました」
 などと表す。
 標準語の 「おいたわしい」 は 「お気の毒で」 のことで、少少 意味が違うようである。
 「よおまぁ、つくな」は
 「ざまくぅ、やんな」は「いいかげんなことを、するな」

* 高梁地方で「おおじなくそぉ、言うな」は「馬鹿なことを言うな」

* 作州地方の言葉で、「見んちゃい」は「見なさい」
 「来んちゃい」は「来なさい」
 「待ちょりんちぇな」は「待っていなさい」

* 牛窓の方で「どしゃが来て」は「大雨が降って」のこと

* 「でゃあくに、でゃあこぉ、こぅてぇてぇ、いぅてぇてぇ」と言うと
 「大工さんに、大根を、買っておいてと、言っておいて、」となる。

* 「きゃあぎで(会議で)袋だたきにおぅて、ささらほうさら じゃあ」
 「満身創痍・傷だらけ」のこと

* 「ほかる」暑い時期に蒸し暑いさま、「にだえる」はもっともっとひどく、
 居ても立ってもいられないほど蒸し暑いさま、

* 「おえん」 とか 「おえりゃあせん」 は 「ダメです」

* 「めげる」は「こわれる」のことで、「車がめげた」など

* 「カラカミ」 は 「ふすま」 のこと

* 「オツ」 は 「味噌汁」 とか 「すまし汁」 のことで、 「オツぅ、くれぇ」 となる。

* 「戸をたてる」 は 「戸をたてかける」ではなく、「戸を閉める」 ことで、
 「寒みぃから、早よぅ、戸をたてぇ」 となる。

* 「あんばよう」 は 「完全に」 で「あんばよう、焼けた」など。

* 「ぼっこう」 は 副詞で「激しく」 を表し、「ぼっこう、噛み付く」 など。

* 「ぼっけぇ・でぇりゃあ・でぇれぇ」 は 「激しく」 とか「多量」の 意味で、

 副詞でもあり、形容詞でもある。
 副詞の場合、前者同様、 「ぼっけぇ、噛み付く」 「でぇりゃあ噛み付く」
 「でぇれぇ、噛み付く」 などとなり、
 形容詞の場合
 「ぼっけぇ、大雨が」 「でぇりゃあ、大雨が」 「でぇれぇ、大雨が」 などと重ねて
 強調する。

* 「ハミ」は「まむし」のこと。

*  岡山名物・「ままかり」の酢漬けは「サッパ」のこと。

*  魚屋で、「ゲタ」は「したびらめ」のことで、
 「ゲタのバタ焼」は「したびらめのムニエル」のこと、

* 「早ぅ、こけぇ、けぇ」は「早く、ここへ来い」のことで、 「早ぅ、食べねぇ」は
 「早く、食べなさい」、「早ぅ、しねぇ」」は「早く、しなさい」のことだが、
 標準語なら「早く、死ね」と聞こえる
 「早ぅ、しねぇ」「さっさと、しねぇ」「すぐ、しねぇ」誤解されないように。

* 「みてる」 は標準語では、「見ている」 となるが、これは量的に 終わった状態で
 「酒がもうみてた(なくなった)」など


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