・先のものは後になり、後のものは先になる。
(A→B、B→A)
********************
キリストに関する反転
・アダムはエデンの園で、人類と地球に堕落をもたらし、
キリストはゲツセマネの園で、人類と地球を贖った。
・アダムは赤い実を食べて、堕落し、
キリストは赤い血を流し、贖った。
・キリストが生まれたとき、夜に光があった。(新しい星、アメリカでは夜中明るかった)
キリストが死んだとき、昼に闇があった。(エルサレムでは3時間、アメリカでは3日間)
・最初の来臨のとき、キリストは悪人たちによって殺された。
再臨のとき、キリストは悪人たちを滅ぼす。
・人々によって キリストが 十字架に 上げられた。 【贖い】
天父によって 人々が キリストのもとに 上げられる。 【裁き】
=> 福音とは
********************
その他の反転
・神はかつて人であった。人はやがて神になる。 【昇栄】
・ユダヤ人の書いた聖書がニーファイ人(アメリカ先住民)に伝わり、
ニーファイ人の書いたモルモン書がユダヤ人に伝わる。
・古代、キリストの福音は初めユダヤ人に伝えられ、後に異邦人に伝えられた。
末日、回復された福音は初め異邦人に伝えられ、後にユダヤ人に伝えられる。
・福千年では、後に生まれた人が先に復活し、
先に生まれた人が後に復活する。
(現代から過去にさかのぼって先祖の記録が明らかになるため、
救いの儀式を受けるのが近い時代の人からになる)
********************
回復
・人は生まれるとき神の元を離れて地上に来た。
人は死ぬと地上を離れて神の元に戻る。 【救い】
・堕落によって、人は死なない体から死ぬ体になった。 【肉体の死】
贖いによって、人は死から復活し、死なない体を得る。 【不死不滅】
・堕落によって、神の元から追放され神と会えなくなった。 【霊の死】
贖いによって、神の元に戻ることができる。 【永遠の命】
・堕落によって、人は神の元から地球に来ることができる。
贖いによって、人は地上から神の元に帰ることができる。
・堕落によって、地球は月の栄えの状態から星の栄えの状態になった。
主の再臨によって、地球は星の栄えの状態から月の栄えの状態になる。
・教会の背教によって、教会から完全な福音と神権が失われた。 【教会の背教】
教会の回復によって、教会に完全な福音と神権が回復した。 【教会の回復】
・キリストの時代、ペテロ、ヤコブ、ヨハネにモーセとエリヤが現れた。
末日、ジョセフ・スミスとオリバー・カウドリにモーセとエリヤが現れた。
彼らは神権の鍵(イスラエルの集合、結び固め)を回復した。
・イスラエルの背教によって、イスラエルは散乱した。 【イスラエルの散乱】
集合の鍵の回復によって、イスラエルは集合する。 【イスラエルの集合】
・イスラエルの背教によって、アブラハムの聖約と祝福が失われた。
アブラハムの時代の鍵の回復によって、アブラハムの聖約と祝福が
神殿での儀式として回復した。
・死によって、家族が離れ離れになる。
結び固めの鍵の回復によって、家族が永遠に結ばれる。
・古代、ユダヤ人は国を失った。
末日、ユダヤ人は国を再建した。
・古代、イスラエルの十部族が行方不明になった。
末日、イスラエルの十部族が戻ってくる。
・古代、エルサレムに神殿があったが、外国からの侵略によって壊された。
末日、末日聖徒は各地に神殿を建設している。
将来、エルサレムに神殿が再び建てられる。
・キリストの時代、死者のための身代わりの儀式があったが失われた。
末日、死者のための身代わりの儀式が回復した。
・古代、エノクはシオンを建設した。
末日、シオン(新エルサレム)が建設される。
・古代、エノクの町に住んでいた人々は町ごと天に取り上げられた。
末日、エノクの町は地上に帰ってくる。
・ペレグの時代(創世記10:25)、地球上の大陸が分かれた。
将来、地球上のすべての大陸がまた一つに集まる。
・ノアの時代にアメリカから出て、後にアメリカに戻る。
アダムはアメリカ大陸に住んでいた。洪水によって、ノアの家族が中東に移動した。
ノアの息子たち、セム(アジア)、ハム(アフリカ)、ヤペテ(ヨーロッパ)が散った。
後に、セムの子孫であるリーハイの家族がアメリカにわたり、
次に、ヤペテの子孫のヨーロッパ人がアメリカに移民し、
最後に、ハムの子孫のアフリカ人が奴隷としてアメリカに連れてこられた。
・神権の喪失と回復の順
ノアの息子ハムの罪により、ハムの血統(アフリカ系人種)から神権が喪失。
紀元約100年頃、ヨハネを残してユーラシア大陸から神権が喪失。
紀元約420年頃、モロナイを残してアメリカ大陸の血統から神権が喪失。
紀元1829年、ジョセフ・スミス(アメリカ大陸)に神権が回復。
紀元1840年頃、ヨーロッパへの伝道でユーラシア大陸に神権が回復。
紀元1978年、ハムの血統(アフリカ系人種)に神権が回復。
********************
相似
・父なる神と母なる神によって、私たち、霊の子供たちが生まれた。
私たち人間の夫婦は、肉体の子供たちを生むことができる。
将来、昇栄した夫婦は、神のように霊の子供たちを生むことができる。
・前世、天上でサタンの軍勢との間で戦いがあった。
福千年の終わりに、地上でサタンの軍勢との間で最後の戦いがある。
・最初に天と地が創造された。
福千年の後に、新しい天と地になる。
・神は6日で天と地が創造し、7日目に休んだ。
試しの世は6つの千年間があり、7つ目の千年は福千年になる。
・地球が生まれるとき、水と神の霊が地を覆っていた。(創世記1:2)
人は、水(羊水、母の胎)と霊(天から送られた本人の霊)とから生まれた。
人は、水(バプテスマ)と霊(聖霊)とから新たに生まれる。(ヨハネ3:5)
ノアの時代、地球全体が水で覆い尽くされた。(地球の水のバプテスマ)
キリストの再臨時、地球全体が火で焼き尽くされる。(地球の火と聖霊のバプテスマ)
このことによって、地球は新たに生まれる。
・アダムは死の3年前に、アダム・オンダイ・アーマンに子孫を集め、祝福した。
将来、アダムはアダム・オンダイ・アーマンに神権指導者を集め、主の再臨に備える。
(アダム・オンダイ・アーマンは合衆国ミズーリ州にある。)
・古代、モーセに率いられたイスラエルの民はカナンの地に戻ってきた。
末日、ユダヤ人はパレスチナ(旧カナン)の地に戻って、イスラエル国を再建した。
・古代、モーセはイスラエルの民を死海(塩湖)のあるカナンの地へ導いた。
末日、ブリガム・ヤングは聖徒をソルトレーク(塩湖)のあるユタの地へ導いた。
・古代、イスラエルには士師(さばきつかさ)に導かれた時代があった。(士師記)
古代、アメリカには、さばきつかさに導かれた時代があった。(モーサヤ〜3ニーファイ)
・古代、イスラエルでは、ギデオンによって、民はミデアン人から救い出された。
古代、アメリカでは、ギデオンによって、民はレーマン人から救い出された。
・古代、イスラエルの民は、荒野でウズラの大群によって食料を得た。
末日、ユタに入植した末日聖徒は、カモメの大群によって作物を守られた。
=> ユタの開拓者たちの証
********************
キリストへの予型
・キリストの贖いの前に行われていた動物の犠牲は、キリストの贖いを象徴する。
キリストの贖いの後に行われている聖餐は、キリストの贖いを象徴する。
・アブラハムは息子イサクをモリヤの山で犠牲にささげようとした。
天父は御子をゴルゴタの丘で犠牲にささげた。
(モリヤの山とゴルゴタの丘は同じ場所である。)
・創世記のヨセフはユダたちによって銀貨20枚で奴隷として売られた。
キリストはユダによって銀貨30枚で敵に渡された。
・創世記のヨセフはエジプトへ行った。結果、家族を救うことになった。
新約聖書のヨセフはエジプトへ行った。家族(イエス)を救うために。
・モーセは生まれた直後、王の命令で殺されそうになった。
キリストは生まれた直後、王の命令で殺されそうになった。
・過ぎ越しでは、家の入口に羊の血を塗ることによってイスラエルの民は死を免れた。
キリストの贖いでは、キリストが血を流すことによって信じる者は霊の死を免れる。
(キリストが贖いを行なったのは、過ぎ越しの祭の最中だった。
過ぎ越しでは、エジプトの全ての長男が死んだ。
贖いでは、天父とマリアの長男であるキリストが死んだ。)
・過ぎ越しの祭の後の日曜日に初穂の祭を行う。
キリストは同じ日に復活した。キリストは復活の初穂である。(復活祭の日)
・初穂の祭りから50日後に五旬節の祭を行う。
これはシナイ山で石に刻んだ律法が与えられたのを記念する。
キリストが復活してから50日後の五旬節の祭の日に、教会員に聖霊の賜物が授けらた。
聖霊は心に律法(すべきこと)を刻む。
1929年の五旬節の祭の日の頃、メルキゼデク神権が回復された。
この神権は聖霊の賜物を与える権能を持つ。
・毒蛇にかまれたイスラエルの民は旗竿に掛けられた青銅の蛇を仰ぎ見ると癒された。
キリストは十字架に掛けられた。キリストを信仰を持って仰ぎ見ると霊が癒される。
・古代、イスラエルの民は、マナによって荒野で餓えることがなかった。
キリストは「わたしが命のパンである。わたしに来る者は決して飢えることがない」
とおっしゃった。(ヨハネ6:35)
・ヨナは大きな魚に3日間いた。
キリストは墓の中に3日間いた。
********************
末日の出来事への予型
・キリストのアメリカへの来臨の前、民の悪が満ち、大きな災害が起こった。
キリストの再臨の前、人々の悪が満ち、大きな災害が起こる。
・キリストは最初の来臨のとき、最初、イスラエルの地に来臨され、
その後、アメリカに来臨された。
再臨のときは、まず、アメリカ(合衆国ミズーリ州)に来臨され、
その後、イスラエル(オリーブ山)に来臨される。
・神はモーセを通して、エジプトに多くの災いを下した。
黙示録によると、将来、神は多くの災いを下す。
・キリストはエルサレムで殺され、3日後、復活して、天に昇った。
黙示録では将来、二人の預言者がエルサレムで殺され、3日半後、復活し、天に昇る。
********************
・交差並行法(カイアズマス)
交差並行法とは、旧約聖書やモルモン書の中で使用されている文学的な技法。
文の言葉の並びがA−>B−>C... ...C−>B−>Aと進んでいく。
=> 交差並行法(カイアズマス)
歴史のカイアズマス
私達の天の父母はかつて人であったが昇栄して神になった。
│最初に天と地が創造された。
││前世、天上でサタンの軍勢との間で戦いがあった。
│││神はエデンの園(楽園)を創り、アダムとエバを置いた。
││││堕落によって、地球は月の栄えの状態から星の栄えの状態になった。
│││││堕落によって、人は死なない体から死ぬ体になった。
││││││アダムは死の3年前に、アダム・オンダイ・アーマンに子孫を集め祝福した。
│││││││エノクはシオンを建設した。シオンの民は天に取り上げられた。
││││││││ノアの息子ハムの罪により、ハムの血統(アフリカ系人種)から神権が喪失。
│││││││││アブラハムは神と聖約を交わし、子孫のイスラエルの民に継承された。
││││││││││モーセに率いられたイスラエルの民はカナンの地に戻ってきた。
│││││││││││モーセはイスラエルの民を死海(塩湖)のあるカナンの地へ導いた。
││││││││││││ソロモンによって神殿が建てられた。
│││││││││││││イスラエルの分裂と散乱が始まる。
││││││││││││││ペテロ、ヤコブ、ヨハネにモーセとエリヤが神権の鍵を授けた。
│││││││││││││││キリストの福音は初めユダヤ人に伝えられ、後に異邦人に伝えられた。
││││││││││││││││教会の背教によって、教会から完全な福音と神権が失われた。
││││││││││││││││教会の回復によって、教会に完全な福音と神権が回復した。
│││││││││││││││末日に回復された福音は初め異邦人に伝えられ、後にユダヤ人に伝えられる。
││││││││││││││ジョセフとオリバーにモーセとエリヤが神権の鍵を授けた。
│││││││││││││イスラエルの集合の御業が始まった。
││││││││││││末日聖徒によって神殿が建てられた。
│││││││││││ブリガム・ヤングは聖徒をソルトレーク(塩湖)のあるユタの地へ導いた。
││││││││││ユダヤ人はパレスチナ(旧カナン)の地に戻って、イスラエル国を再建した。
│││││││││末日聖徒は神殿の儀式としてアブラハムの聖約を交わしている。
││││││││紀元1978年、ハムの血統(アフリカ系人種)に神権が回復。
│││││││末日にシオンの建設が開始される。エノクの民が地上に戻って来る。
││││││福千年の直前、アダムはアダム・オンダイ・アーマンに神権指導者を集め主の再臨に備える。
│││││主の再臨時に義人は復活する。
││││主の再臨によって、地球は星の栄えの状態から月の栄えの状態になる。
│││福千年に地球は楽園の状態になり、義人が住む。
││福千年の終わりに、地上でサタンの軍勢との間で最後の戦いがある。
│福千年の後に、新しい天と地(日の栄え)になる。
結び固められた夫婦はやがて昇栄して神になることができる。
その他の回復事項
・すでに回復されたこと
・教義の回復(以下に挙げる教義が回復された)
・天父、キリスト、聖霊は別個の御方である。
・神(天父とキリスト)は人格と肉体を持つ。
・キリストに神性がある。
・人は生前に天の父母と暮らしていた。
・キリストも聖霊も天使も悪魔も私たちも、天の父母の霊の子供として生まれた。
・キリストは天の父母の霊の子供たちの長兄である。
・天父はエロヒム、キリストはエホバ、アダムはミカエル、ノアはガブリエル。
・人類が地上に送られる前に、天上の大会議で救いの計画が発表された。
・ルシフェルとそれに従うものが神に反抗し天から追放され地上に落ちた。
・ルシフェルはサタン呼ばれる。彼に従う霊たちが悪魔である。
彼らは地上で、人を悪に誘惑する者となった。
・人の現世での使命が前世で与えられている。(予任)
・キリストは優秀な霊たちと共に、地球と生き物と人類の創造を行なった。
・地球は、霊の子供たちに肉体を与え、成長する場として作られた。
・アダムとエバの堕落は神の計画に欠かせないものだった。
堕落によって、人は自由意志と子供を作る能力を得た。
・アダムの背きによって人は罰せられない。
・アダムの時代からキリストの福音があり、バプテスマと聖霊の賜物があった。
・キリストは生前、エホバとして旧約聖書時代の人々を導いた。
・キリストは主にゲツセマネの園で全人類の罪を引き受け、贖いをされた。
・キリストは死から復活の間に霊界に行き、死者に福音を伝える組織を作った。
・死後に行く霊界には、パラダイスと霊の獄があり、行き来できる。
パラダイスから霊の獄に宣教師が行き、キリストの福音を伝えている。
霊の獄にいる霊が、福音を受け入れ、神殿での身代わりの儀式を受けると、
パラダイスに移る。
・キリストは復活後、アメリカ大陸やその他の地の、散らされたイスラエルの
民を訪問し、教え導いた。
・福千年に義人の肉体は復活し、不死不滅の体になる。
・天国には3つの階級がある。(日の栄え、月の栄え、星の栄え)
・地球の他にも人類が創造された惑星がある。
・福千年がある意味(全人類の身代わりの儀式を行う期間)
・モーセの十戒が現代でも有効である。
・什分の一の律法が現代でも有効である。
・ノアの時代の大洪水は地球への水のバプテスマであった。
将来、キリストの再臨のときに地球は火のバプテスマを受けて清められる。
・キリストの光(良心)は全ての人に与えられている。
・神との関係の回復
・偶像(キリスト像、マリア像等)、肖像(イコン等)、
象徴(十字架等)を拝まない。
・聖霊の賜物、御霊の賜物
・絶えざる啓示
・教会組織の回復
・生ける使徒、生ける預言者
・神権の職(七十人、大祭司、祝福師、長老、ビショップ、祭司、教師、執事)
・神によって召される。
・専門の聖職者がいない。
・聖徒と呼ばれる会員
・キリストの教会はキリストの名によって呼ばれる。
・神権と儀式
・神権にはアロン神権とメルキゼデク神権がある。
・水に沈められるバプテスマ、聖霊の賜物を授ける按手
・救いにバプテスマは不可欠
・儀式は正しい権能を持つ者により執行される。
・幼児にバプテスマは必要ない。
・聖餐式
・神殿の儀式(エンダウメント、結び固め)
・神殿結婚は、将来、我々が天の父母のようになるために必要である。
・神権の祝福、癒しの儀式
・祝福師の祝福(12部族の血統、予任)
・聖文の回復
・モルモン書
・モーセ書、アブラハム書
・ジョセフ・スミス訳聖書
・その他
・多妻結婚
・家族や先祖を大切にするという伝統(ユダヤ人のもつ伝統)
・これから回復されること
・行方不明だった十部族の記録
・モルモン書の封じられた部分
・紛失したリーハイ書
・その他の多くの真実
図
・創造 -> 堕落 -> 贖い、福千年
・地球と人類が創造されたとき、アダムとイブは、死なない体で、
神様と会うことができる状態だった。地球は災害や疫病がなく、
食べ物が自然に豊富にあり、食べることに困らない楽園の状態
だった。
・アダムとイブが禁断の実を食べると、彼らの体は、病気になった
り、年老いたり、死んでしまう体になった。この状態を「肉体の
死」と言う。また、地球は神様の元から切り離され、神様に会う
ことができなくなった。この状態を「霊の死」と言う。地球は飢
え、渇き、災害、疫病がある状態、すなわち「星の栄え」の状態
になった。これらの事を「堕落」と言う。
・「霊の死」と言っても「霊」そのものが死んでしまうということ
ではない。つまり、ここでの「死」は分離することを表している。
霊と肉体が分離するのを「肉体の死」、神と人が分離するのを
「霊の死」と言っている。
・キリストの贖いによって、人類は復活し、死なない体を得ること
ができるようになった。この事を「不死不滅」という。また、再
び神様と一緒に住むことができるようになった。この事を「永遠
の命」という。
・ここでの「命」は結合することを表している。霊と肉体が再び結
合して、永遠に離れない事を「不死不滅」、神と人が再び一緒に
なり、永遠に離れない事を「永遠の命」と言っている。
・将来、主が再臨されると、福千年が始まり、地球は再び楽園の状
態、すなわち「月の栄え」の状態になる。
・創造に関係したエホバとミカエルはそれぞれ、アダムとして「堕
落」を担い、キリストとして「贖い」を担った。
・堕落は一見、挫折や失敗に見える、実は重要な意味を持っている。
・「肉体の死」によって、子供を持てるようになった。
・「霊の死」によって、自由意志を行使できるようになった
・「星の栄え」の状態になったが、試練を経験して成長できるようになった。
また、お互い助け合って愛をはぐくむことができるようになった。
・教会の設立 -> 教会の背教 -> 教会の回復
アブラハムの聖約 -> イスラエルの散乱 -> イスラエルの集合
・教会の設立 -> 教会の背教 -> 教会の回復
・キリストの時代、教会が設立され、神権と完全な福音があった。
・しかし、迫害によって、使徒が殺されていなくなると、教会から
神権の鍵が失われた。また、福音も世の考えによって変えられて
いった。この事を「教会の背教」という。
・ジョセフ・スミスに天父とキリストが現れることによって、教会
の回復が始まった。モロナイによって、モルモン書が世に出され、
完全な福音が回復した。バプテスマのヨハネ、ペテロ、ヤコブ、
ヨハネによって、神権が回復した。
・教会は「背教」したが、政治権力と結びつくことにより、
完全な福音ではないが、全世界にキリスト教が広がった。
・アブラハムの聖約 -> イスラエルの散乱 -> イスラエルの集合
・旧約聖書の創世記に登場するアブラハムは神様と聖約を交わした。
この聖約は現代では神殿で交わす昇栄するのに必要な儀式にとも
なう聖約に相当する。これらは、アブラハムの子孫であるイスラ
エルの民に引き継がれた。
・しかし、やがてイスラエルの民は神に背き、聖約から離れた。
そして、神様の加護を受けられなくなり、他国に侵略され、世界
各地に散乱した。
・カートランド神殿でモーセがイスラエルの集合の鍵、エライアス
がアブラハムの聖約、エリアが結び固めの鍵を回復して、イスラ
エルの民の集合が始まった。イスラエルの集合の鍵によって、イ
スラエルの民を見つけ出して集め、アブラハムの聖約を交わし、
結び固めて、二度とバラバラにならないようにする。
・イスラエルの集合は死によってバラバラになった家族を集めて結
び固めることも含まれる。
・イスラエルの民は「散乱」したが、全世界にイスラエルの血統が広がった。
・アブラハムの福音の古代と現代の比較
アブラハムの福音に関する儀式は、現代では神殿の儀式として回復されている。
福音は「儀式」「聖約」「祝福」がセットになって提供される。
【この図をクリックすると拡大します】
古代
儀式
・割礼
・天地創造の示現を受ける(アブラハム書4、5章)
・日の栄えの結婚
儀式の象徴
・割礼は男性器の包皮を切除することによって、
男性器を清潔に保ち、炎症を起こさない効果がある。
よって、罪から清め、清さを保つことを象徴している。
聖約の内容
・神に従順になる(主の前に歩み、全き者であれ)
・犠牲を捧げる。(動物の犠牲)
・福音を守り、伝える。
・子孫を増やす。(生めよ、増えよ、地に満ちよ)
与えられる祝福
・地の約束
・カナンの地が子孫に与えられる。
・子孫の約束
・数多くの子孫を持つ。
・神権の約束
・子孫が福音と神権を持つ。
・子孫が神権の権能によって、すべての国民に福音を宣べ伝え、
地上全体が子孫によって祝福を受ける。
・子孫から救い主が現れる。
・福音を受け入れるものはアブラハムの子孫(イスラエルの民)となる。
・イスラエルの民を祝福するものは、祝福され、
イスラエルの民をのろうものは、のろわれる。
(ユダヤ人を保護した国は繁栄した。例)アメリカ、イギリス、日本)
現代
儀式
・イニシアトリ(水で洗い、油を注ぎ、ガーメントを着る)
・エンダウメント(天地創造の映像が示される)
・神殿結婚(夫婦の結び固め)
儀式の象徴
・水は罪から清め、油は聖別し、ガーメントは罪の穢れから守ることを象徴している。
また、ガーメントと割礼は、見えない所にしるしがあることが共通している。
聖約の内容
・従順の律法(神に従う)
・犠牲の律法(動物の犠牲でなく、奉仕の犠牲)
・福音の律法(福音の教えによって生活する)
例)キリストを信じる信仰、悔い改め、祈り、聖霊を受ける。
・貞潔の律法(配偶者以外と性的な関係を持たない)
・奉献の律法(シオンの設立ために、才能、時間を捧げる)
与えられる祝福
・地の約束
・天の御父と共に住むという永遠の命を得る。
日の栄と化した地球を受け継ぐ。
・子孫の約束
・家族が永遠に結び固められる。
・昇栄して神のようになり、数多くの霊の子供たちを持つ。
・神権の約束
・地上のすべての国民がこの聖約を通して祝福を受ける。
「先のものは後になり、後のものは先になる」を含む聖典の箇所
・主のために捨てた者は永遠の命を得る。捨てなかった者は失う。
・マタイ19:27-30
そのとき、ペテロがイエスに答えて言った、「ごらんなさい、わたしたちはいっ
さいを捨てて、あなたに従いました。ついては、何がいただけるでしょうか」。
イエスは彼らに言われた、「よく聞いておくがよい。世が改まって、人の子がそ
の栄光の座につく時には、わたしに従ってきたあなたがたもまた、十二の位に座
してイスラエルの十二の部族をさばくであろう。
おおよそ、わたしの名のために、家、兄弟、姉妹、父、母、子、もしくは畑を捨
てた者は、その幾倍もを受け、また永遠の生命を受けつぐであろう。
しかし、多くの先の者はあとになり、あとの者は先になるであろう。
・マルコ10:28-31
ペテロがイエスに言い出した、「ごらんなさい、わたしたちはいっさいを捨てて、
あなたに従って参りました」。
イエスは言われた、「よく聞いておくがよい。だれでもわたしのために、また福
音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子、もしくは畑を捨てた者は、
必ずその百倍を受ける。すなわち、今この時代では家、兄弟、姉妹、母、子およ
び畑を迫害と共に受け、また、きたるべき世では永遠の生命を受ける。
しかし、多くの先の者はあとになり、あとの者は先になるであろう」。
・ルカ13:22-30
さてイエスは教えながら町々村々を通り過ぎ、エルサレムへと旅を続けられた。
すると、ある人がイエスに、「主よ、救われる人は少ないのですか」と尋ねた。
そこでイエスは人々にむかって言われた、「狭い戸口からはいるように努めなさ
い。事実、はいろうとしても、はいれない人が多いのだから。
家の主人が立って戸を閉じてしまってから、あなたがたが外に立ち戸をたたき始
めて、『ご主人様、どうぞあけてください』と言っても、主人はそれに答えて、
『あなたがたがどこからきた人なのか、わたしは知らない』と言うであろう。
そのとき、『わたしたちはあなたとご一緒に飲み食いしました。また、あなたは
わたしたちの大通りで教えてくださいました』と言い出しても、
彼は、『あなたがたがどこからきた人なのか、わたしは知らない。悪事を働く者
どもよ、みんな行ってしまえ』と言うであろう。
あなたがたは、アブラハム、イサク、ヤコブやすべての預言者たちが、神の国に
はいっているのに、自分たちは外に投げ出されることになれば、そこで泣き叫ん
だり、歯がみをしたりするであろう。
それから人々が、東から西から、また南から北からきて、神の国で宴会の席につ
くであろう。
こうしてあとのもので先になるものがあり、また、先のものであとになるものも
ある」。
・後に来た者から報いを受ける。
末日には、ユダヤ人より先に異邦人から回復された福音を聞く。
福千年には、後に生まれたものから、死者の身代わりの儀式を受け復活する。
・マタイ20:1-16
天国は、ある家の主人が、自分のぶどう園に労働者を雇うために、夜が明けると
同時に、出かけて行くようなものである。
彼は労働者たちと、一日一デナリの約束をして、彼らをぶどう園に送った。
それから九時ごろに出て行って、他の人々が市場で何もせずに立っているのを見
た。
そして、その人たちに言った、『あなたがたも、ぶどう園に行きなさい。相当な
賃銀を払うから』。
そこで、彼らは出かけて行った。主人はまた、十二時ごろと三時ごろとに出て行
って、同じようにした。
五時ごろまた出て行くと、まだ立っている人々を見たので、彼らに言った、『な
ぜ、何もしないで、一日中ここに立っていたのか』。
彼らが『だれもわたしたちを雇ってくれませんから』と答えたので、その人々に
言った、『あなたがたも、ぶどう園に行きなさい』。
さて、夕方になって、ぶどう園の主人は管理人に言った、『労働者たちを呼びな
さい。そして、最後にきた人々からはじめて順々に最初にきた人々にわたるよう
に、賃銀を払ってやりなさい』。
そこで、五時ごろに雇われた人々がきて、それぞれ一デナリずつもらった。
ところが、最初の人々がきて、もっと多くもらえるだろうと思っていたのに、彼
らも一デナリずつもらっただけであった。
もらったとき、家の主人にむかって不平をもらして
言った、『この最後の者たちは一時間しか働かなかったのに、あなたは一日じゅ
う、労苦と暑さを辛抱したわたしたちと同じ扱いをなさいました』。
そこで彼はそのひとりに答えて言った、『友よ、わたしはあなたに対して不正を
してはいない。あなたはわたしと一デナリの約束をしたではないか。
自分の賃銀をもらって行きなさい。わたしは、この最後の者にもあなたと同様に
払ってやりたいのだ。
自分の物を自分がしたいようにするのは、当りまえではないか。それともわたし
が気前よくしているので、ねたましく思うのか』。
このように、あとの者は先になり、先の者はあとになるであろう」。
・古代、キリストの福音は初めユダヤ人に伝えられ、後に異邦人に伝えられた。
末日に、回復された福音は初め異邦人に伝えられ、後にユダヤ人に伝えられる。
・1ニーファイ13:42
そしてこの御方が、すべての国民、すなわちユダヤ人にも異邦人にも御姿を現さ
れる時が来る。この御方はユダヤ人に、次に異邦人に御姿を現され、そして異邦
人に、次にユダヤ人に御姿を現される。このように、後の者は先になり、先の者
は後になる。」
・イスラエルの背教によって、イスラエルは散乱した。末日に、イスラエルは集合する。
・ヤコブ5:63
枝を接ぎなさい。最後の枝が最初となり、最初の枝が最後となるように、最後の
枝から始めなさい。そして、古い木も新しい木も、最初の木も最後の木も、その
周りを掘って、最後の木から最初の木までのすべてが、最後にもう一度養いを与
えられるようにしなさい。
・エテル13:10-12
その後、新エルサレムが成る。そこに住む者たちは幸いである。彼らの衣は小羊
の血によって白いからである。彼らは、イスラエルの家に属するヨセフの子孫の
残りの者の中に数えられる者たちである。
またそのときに、昔のエルサレムも成る。そこに住む者たちは幸いである。彼ら
は、小羊の血によって洗われているからである。彼らは散らされた後に、地の四
方および北の地方から集められた者たちであり、神が彼らの先祖アブラハムと交
わされた聖約を果たされるときに、それにあずかる者たちである。
これらのことが起こるときに、先にいた者で後になる者がおり、また後にいた者
で先になる者がいる、という聖文が事実となる。
・堕落によって地球は月の栄えの状態(霊的)から星の栄えの状態(物質的)になった。
主の再臨によって地球は星の栄えの状態から月の栄えの状態になる。
・教義と聖約29:30-33
しかし、わたしのすべての裁きが人々に明らかにされるわけではないことを覚え
ておきなさい。言葉がわたしの口から出ると、そのとおりに成就する。すなわち、
わたしの御霊の力であるわたしの力の言葉によってわたしが創造したすべてのも
のに関して、先のものは後になり、後のものは先になるのである。
わたしの御霊の力によって、わたしはそれらのもの、すなわち、霊的なものと物
質的なものの両方についてすべてのものを創造した。
わたしの業の初めには、先に霊的なものがあり、次に物質的なものがあり、さら
にまたわたしの業の終わりには、先に物質的なものがあり、次に霊的なものがあ
る。
このように言うのは、あなたがたが自然に理解できるようにするためである。し
かし、わたし自身にとっては、わたしの業には終わりもなく、初めもない。しか
し、あなたがたがわたしに求めて心を一つにしているので、あなたがたが理解で
きるようにこれが与えられているのである。
・ユダヤ人(ユダの子孫)の書いた聖書がニーファイ人(ヨセフの子孫、アメリカ先住民)
に伝わり、ニーファイ人の書いたモルモン書がユダヤ人に伝わる。
・エゼキエル37 16-22
「人の子よ、あなたは一本の木を取り、その上に『ユダおよびその友であるイス
ラエルの子孫のために』と書き、また一本の木を取って、その上に『ヨセフおよ
びその友であるイスラエルの全家のために』と書け。これはエフライムの木であ
る。
あなたはこれらを合わせて、一つの木となせ。これらはあなたの手で一つになる。
あなたの民の人々があなたに向かって、『これはなんのことであるか、われわれ
に示してくれないか』と言う時は、
これに言え、主なる神はこう言われる、見よ、わたしはエフライムの手にあるヨ
セフと、その友であるイスラエルの部族の木を取り、これをユダの木に合わせて、
一つの木となす。これらはわたしの手で一つとなる。
あなたが文字を書いた木が、彼らの目の前で、あなたの手にあるとき、
あなたは彼らに言え。主なる神は、こう言われる、見よ、わたしはイスラエルの
人々を、その行った国々から取り出し、四方から彼らを集めて、その地にみちび
き、
その地で彼らを一つの民となしてイスラエルの山々におらせ、ひとりの王が彼ら
全体の王となり、彼らは重ねて二つの国民とならず、再び二つの国に分れない。
・2ニーファイ29:11-14
わたしは、東の地、西の地、北の地、南の地、また海の島々にいるすべての者に、
わたしの語る言葉を書き記すように命じるからである。わたしは書き記される数
々の書によって、世のあらゆる人を、書き記されていることに従い、彼らの行い
に応じて裁く。
見よ、わたしがユダヤ人に語れば、彼らはそれを書き記し、ニーファイ人に語れ
ば、彼らはそれを書き記す。また、わたしが連れ出したイスラエルの家のほかの
部族に語れば、彼らもそれを書き記す。さらにわたしが地のすべての国民に語れ
ば、彼らはそれを書き記す。
そしてユダヤ人はニーファイ人の言葉を得て、ニーファイ人はユダヤ人の言葉を
得る。また、ニーファイ人とユダヤ人は、イスラエルの行方の知れない部族の言
葉を得て、イスラエルの行方の知れない部族は、ニーファイ人とユダヤ人の言葉
を得る。
そして、イスラエルの家に属するわたしの民は、彼らの所有の地に集め戻され、
わたしの言葉も一つに集められる。こうして、わたしが神であることと、わたし
がアブラハムに彼の子孫をとこしえに覚えると聖約を立てたこととを、わたしの
言葉とイスラエルの家に属するわたしの民に逆らって戦う者たちに示そう。
・地球の他にも人類が創造された惑星があり、キリストはそこを千年づつ訪問する。
教義と聖約88:51-61 僕たちを畑に送り出して、順番に彼らを訪れる人のたとえ
見よ、わたしはこれらの王国を、畑を持っている一人の男にたとえよう。彼はそ
の畑を耕すために自分の僕たちをその畑に送り出した。
そして、彼は最初の僕に、「あなたは畑に行って働きなさい。第1の時に、わた
しはあなたのところに行こう。そして、あなたはわたしの喜ぶ顔を見るであろう」
と言った。
また、彼は第2の僕に、「あなたも畑に行きなさい。第2の時に、わたしは喜ぶ
顔をもってあなたを訪れよう」と言った。
そしてまた、第3の僕にも、「わたしはあなたを訪れよう」と言った。
また第4の僕にも、というようにして第12の僕に至った。
そして、畑の主人は第1の時に最初の僕のところに行って、その時間いっぱい彼
とともにいた。そして、彼はその主人の顔の光によって喜びを得た。
その後、彼は最初の僕のもとを去って、第2の僕を訪れた。そして、第3の僕、
また第4の僕、というようにして第12の僕に至った。
このようにして、彼らは皆、その時間に、その時に、その時期に、一人一人彼ら
の主人の顔の光を受けた。
すなわち、最初の僕から初めて最後に至るまで、そして最後から最初、また最初
から最後まで、
すべての者がその順序で、彼の時間が終わるまで、その主人が彼に命じたとおり
に行った。それにより、その主人が彼によって栄光を受け、また彼もその主人に
よって栄光を受けて、彼らが皆栄光を受けるためである。
それゆえ、このたとえに、わたしはこれらすべての王国とそこに住む者をなぞら
えよう。すなわち、神が出した定めのとおりに、あらゆる王国はその時間に、そ
の時に、その時期に訪れを受けるのである。
神と神が創造された王国との交わりについて
わたしたちが住んでいる地球は、主が訪れると約束された神の王国の一つです。
このたとえ話から学べる真理の一つは、神は御自身の時に従って、その王国とそ
れぞれの住民を訪れられるということです。主が再臨された後の福千年の間、わ
たしたちは地上で主とともにいることができます。
モーセは示現の中で、救い主がこの地球と同じような世界を数多く創造し、そこにも
人々が住んでいるのを見た。これらの世界に住む人々は皆、神の息子、娘であり、神
の目から見て大切な存在である。救い主は、そのすべてに対して責任があり、時と時
期に応じて彼らのもとを訪れられるのである。オーソン・プラット長老は、次のよう
に説いている。
「主は、自ら教えたいと思われた事柄をわたしたちがよく理解できるように、こ
れらの王国について説き明かそうとされた。そして、わたしたちの限られた理解
力を補うために、主はたとえを用いられた。『主がある僕のところから別の僕の
ところへ行くという意味が分からない』と言う人がいる。これを理解するために、
話をこの地球に戻して考えてみよう。わたしたちは、いつの日か主がわたしたち
のもとを訪れて、およそ千年の間わたしたちとともにいてくださるのを心待ちに
してはいないだろうか。そのとおりである。そのときわたしたちは主の顔の輝き
によって喜びを得るであろう。主はわたしたちの中にいて、わたしたちの王とな
られる。そして、王の王、主の主として統治されるのである。主はシオンに一つ
の御座を設け、またエルサレムの神殿にもう一つの御座を設けられる。主のそば
には、かつて主がエルサレムで教え導かれたときにともに働いた12人の弟子がい
るであろう。彼らは主と同じ食卓で飲食をされる。そして、シオン、すなわち心
の清い者と呼ばれるにふさわしい、この地上のすべての人々は、地が休息する千
年の間、主の顔を仰いで喜びを得るのである。その後はどうなるのだろうか。主
はこの地球を離れられる。何のためにそうされるのだろう。別の目的を果たされ
るためである。地球のほかにも創造された世界が数々あって、そこにも地球に住
む人々と同じようにすばらしい神の息子たちや娘たちがいる。その人たちもまた
主の訪れを受けて、主の顔を仰いで喜びを得ることであろう。このように、主は
時と時期に応じて、王国から王国、一つの世界から別の世界へと巡って、それら
から選び出されたシオン、すなわち心の清い人々がみもとで喜びにあずかれるよ
うにされるのである。ところで、もう一つ理解しておいていただきたいことがあ
る。このような時期は永遠には続かないということである。これはさらに偉大な
事柄の準備にすぎないのである。それは何だろうか。やがて定められた本分を果
たし、現世の状態の時を終わると、それぞれの世界とそこに住むふさわしい人々
はともに日の栄えの状態となり、栄光を授けられるのである。それ以後、聖めら
れ栄光を受けた人々と神との間を隔てる幕は永遠に取り除かれる。そして、もは
や主は一つの世界から別の世界に移り行く必要がなくなる。彼らは皆、主のもと
にいるからである。 」
再び一つになる
・エペソ1:10
それは、時の満ちるに及んで実現されるご計画にほかならない。
それによって、神は天にあるもの地にあるものを、ことごとく、
キリストにあって、一つに帰せしめようとされたのである。
末日の時代に、バラバラだったものが、再び一つになる。
・贖いは atonement 語源は at one 一つとなる。
・霊と肉体が再び一つとなる。(肉体復活、不死不滅)
・神と人が再び一つとなる。(神の御元に戻る、永遠の命)
この世では第三の神である聖霊と一つとなる。
・イスラエルの民が再び一つとなる。(イスラエルの集合)
アブラハムの聖約と一つとなる。
アブラハムを始祖とするイスラエルの大家族と一つとなる。
・ユダヤ人は先祖の地を得る。(ユダヤ人のパレスチナへの帰還)
・家族が結ばれて再び一つとなる。(先祖の救いと結び固め)
・教会が再び完全な福音と神権を得る。(教会の回復)
その他の反転表現
・さらに先に進むため、一度後退してから、反転して進む必要がある。
・背伸びしても手が届かない所にあるものを取るために、
一度、身をかがめ、ジャンプして取る。
・植物がさらに増えるために、花は一度死んで、種になる。
その種がばらまかれて、さらに花が増える。
・命を失うことによって、さらに上位の命を得る。
・マタイ10:39
自分の命を得ている者はそれを失い、私のために自分の命を失っている者は、
それを得るであろう。
・ヨハネ12:24-25
一粒の麦は地に落ちて死ななければ、一粒のままである。
だが、死ねば、多くの実を結ぶ。
自分の命を愛する者はそれを失い、
この世で自分の命を憎む者は、それを保って永遠の命に至るであろう。
・一粒の麦はキリスト、多くの実とは人類の救いを指す。
キリストが死ぬことによって、贖いが行われ、すべての人類が復活し、
すべての人に神のもとに帰る道が与えられる。
・キリストの贖いの効力を受け、永遠の命(救いと昇栄)を得るには、
この世に属するものに対する執着を捨て去る必要がある。
例えば、肉体の命、財産、地位、名誉、安寧な暮らしなど。
・前世にいた私達の霊は、さらなる成長をするために、神のもとを離れ、
この地上に来た。この地上では神と無縁の状態を経験する。神と一緒
に暮らしていた記憶すら失う。この経験により、私達の外に神を見るので
はなく、私達の内に神を見るようになる。私達の内にいる神とは、私達の
神としての性質である。これは、私達が神のようになるための種みたいな
ものだ。この種を信仰の力によって育てると、永遠の命の木になる。やが
ては、神のようになり、自分の宇宙を造り、多くの霊の子供たちを持つこ
とができるようになる。
・急がばまわれということわざもある。
・高い地位に就く者は、自分を低くする者である。
・マタイ18:3-4
心をいれかえて幼な子のようにならなければ、天国にはいることはできないであ
ろう。この幼な子のように自分を低くする者が、天国でいちばん偉いのである。
・一見、挫折と思えるようなことが、個人の成長や神の計画の進展に必要なこともある。
・「私たちの受け継ぎ」よりハワード・W・ハンター長老の言葉
皆さんの中には、正しい道からそれた子供を抱えて悩んでいる人もいるでしょう。
経済的な問題や情緒的な苦しみで自分の家庭や幸福が危機的な状況に瀕している
人もいるでしょう。また健康を害したり、生命を失ったりする人もいるでしょう。
わたしはそのような人々に心の安らぎがあるように祈っています。わたしたちは、
自分の力で耐えられないような誘惑を受けることはありません。私たちには回り
道や失望と思える道が、主の目にはまっすぐで狭い道なのです。
・アダムとエバは堕落したが、肉体の死を受けた反面、人類には子供を作る力が与え
られた。霊の死を受けた反面、人類には善悪を知る力、すなわち、選択の自由意志
が与えられた。これは人類に与えられた大きな祝福だった。
・地球は堕落したことによって、飢え、渇き、災害、疫病のある地に変わったが、
人類がその試練を経験することによって成長する機会を提供する場となった。
・ヨセフがエジプトに奴隷として売られたり、無実の罪で投獄されたりした。
しかし、そのことで、エジプトの王の夢を解き明かす機会を得て、
エジプトの宰相になった。7年の豊作のときに、食料を備蓄させ、
エジプトを飢饉から救った。そして、イスラエルの家族の救うことにつながった。
・キリストが殺されたことは、大きな挫折のように見えるが、それによって、キリス
トは贖いを完成させた。
・使徒たちの死後、教会は背教したが、それが世界に広まる要因になった。
使徒たちが迫害で殺された後、教会全体を導く権能を持つ者がいなくなった。
教会には人の哲学が入り、政治家が介入して、変質していった。
しかし、ローマ帝国の国教となり、国家権力と結びついたために、
その広大な領土内に、キリスト教を広めることもできた。
・イスラエルの散乱によって、イスラエルの血が世界に広まった。
イスラエルは、その罪悪のために、神の加護がなくなり、周辺国から侵略され、
滅ぼされ、世界各地に散らばっていった。しかし、そのことによって、アブラ
ハムの子孫が、世界に散らばり、世界各地の人々がアブラハムの祝福を受けら
れるようになった。
・失われたモルモン書の原稿
マーティン・ハリスは、モルモン書の中のリーハイ書の翻訳原稿を紛失した。
もう一度、リーハイ書を翻訳すると、敵が、翻訳原稿を書き換え、新たに翻訳さ
れたものと違っていると主張し、ジョセフ・スミスを陥れようとしていることが、
神からの啓示で明らかにされた。そこで、同じ時代のことが書かれている、
ニーファイ書から翻訳された。ニーファイ書のほうが、神の尊い教えが多く書
かれていた。リーファイ書は翻訳の練習をするために役立った。
その他の相似表現
・口に入る物と口から出る物
・マタイ4:4
人はパンだけで生きるものではなく、
神の口から出る一つ一つの言で生きるものである。
肉体は人の口に入るパンで生かされるが、
霊は神の口から出る言葉で生かされる。
・マタイ15:11
口にはいるものは人を汚すことはない。
かえって、口から出るものが人を汚すのである
口に入る物(食べ物や食べ方)が人の霊を汚すことはない。
口から出る人を傷付ける言葉が人の霊を汚す。
注)パリサイ人と律法学者たちが、イエス様をおとしめるために、
イエス様たちが食べるとき手を洗っていないと批判した。
(衛生上は手を洗った方がいいが、人をおとしめるほどではない)
・我々は、霊的な経験を積み重ねている人間なのではなく、
人間として経験を積み重ねている霊的な存在である。
(ピエール・テイヤール・ド・シャルダン)
・悔い改めてから、贖いの効力を受けるのではなく、
悔い改めの過程で、贖いの効力を受ける。
・奇跡が信仰を起こすのではなく、
信仰が奇跡を起こす。
・神の愛を受けたいと思うから、神の戒めを守るのではなく、
神の愛を受けていると感じるから、神の戒めを守りたいと思う。
・神によって救われるために、愛を身に着けなければならないのではなく、
神のようになって人を救うために、愛を身に着けなければならない。
(昇栄とは神になることであって、神のように行動できるかを試されている。)
・神によって作られた天国に家族と入るのではなく、
私たちが作った天国ような家庭が神によって受け入れられる。
・悔い改めとは、失敗を二度としないことではなく、
失敗を恐れずに、成長をし続けることである。
(失敗で起きたことは、キリストが補ってくれる。)
自転車を乗れるようになるには、失敗を繰り返さなくてはならない。
失敗を恐れて、なにもしないと、成長はできない。
失敗したとき、怪我をしたり、自分では登れない所に落ちてしまう。
怪我を治したり、手を貸して登らせてくれる人がいる。
フリーハンドで綺麗な円や直線を書くには、失敗しながら何万回も書いて、
やがて、綺麗に書けるようになる。
関連ページへのリンク
・「先のものは後になり、後のものは先になる」法則
・後の者は先になり、先の者は後になる
・神権のカイアズマス
・教会の背教と回復
・ハルマゲドンの戦い
・福音生活の中で得られる祝福
・モルモン書とイザヤ書
・オリーブの木のたとえ
・堕落の教義
・アメリカから出て、アメリカに戻る
・花から種に、種から花になった教会
・神様の計画には挫折や失敗は織り込み済
・他の教会との違いを一言で説明してください
・教会の回復の前の準備
・すべては春に
・イスラエルの集合
・アブラハムの聖約
・パンドラの箱
・カートランド神殿で回復された3つの神権の鍵
「オリーブの葉」様のサイトより「カイアズマス」について
・モルモン書の中のカイアズマスに想う1
・モルモン書の中のカイアズマスに想う2
・マヤ語の中のカイアズマス
・教義と聖約の中にも交差対句法がある
・モルモン書の中のカイアズマス1
・モルモン書の中のカイアズマス2
|