神様の計画には、挫折や失敗することが事前に想定されている。
むしろ、挫折や失敗が計画のかなめになっていたりする。
・アダムの堕落
アダムとエバは、楽園に居て、何不自由ない暮らしをしていたが、
サタンに誘惑されて、禁断の木の実を食べてしまった。
そのことにより、神様の前から追放され、死ぬべき体になった。
しかし、選択の自由意志を授かり、子供を作ることができる体になった。
結果、神様の霊の子供たちが、次々と、この地上に来て、
選択の自由意志を使い、成長できるようになった。
・イエス・キリストの処刑、迫害を恐れぬ信仰
イエス・キリストは、当時の支配階層の人々の策略により処刑された。
しかし、贖いを完成し、人々が不死不滅と永遠の命を得られるようになった。
ただ、贖いは十字架上でなく、ゲツセマネの園で、ほとんどが行われた。
ゲツセマネの園で全身から血を流し、人々の罪を贖われた。
その時点で出血多量で亡くなっても、おかしく無かった。
なぜ、わざわざ、主は十字架上での死を選択されたのか。
その理由は、私には、よくわからない。
しかし、そのことによって、多くのクリスチャンが、迫害にあったときも、
キリストの模範に従って、殉教し、信仰を貫いた。
死を恐れぬ宣教師たちが、いたからこそ、キリスト教が大きく広まった
のではないかと思う。
・教会の背教、世界に広まる
使徒たちが迫害によって殺された後、教会全体を導く権能を持つ者がいなくなった。
教会は各支部ごとに、それぞれ違うものに変わっていった。
ギリシャ哲学の影響を受けて三位一体説が取り入れられた支部もあった。
やがて、ローマ帝国の国教となり、各支部ばらばらだった教えを
統一しようとしたが、神様からの啓示を受けられるものがいなかったので、
間違った教えのまま、教義が統一されてしまった。
また、国家権力と結びついたために、権力の都合のよいように教義も変えられた。
しかし、その反面、ローマ帝国と結びついたために、その広大な領土内に、
キリスト教を広めることもできた。
ヨーロッパ全土に広まり、移民によって、アメリカにも広まった。
それがなければ、ジョセフ・スミスがキリスト教を知ることもなく、
教会自体が回復されることもなかったかもしれない。
・イスラエルの散乱
イスラエルは、その罪悪のために、神様のご加護がなくなり、周辺国から
侵略され、また、滅ぼされ、世界各地に散らばっていった。
しかし、そのことによって、アブラハムの子孫が、世界に散らばり、
世界各地の人々がアブラハムの祝福を受けられるようになった。
・失われたモルモン書の原稿
ジョセフ・スミスはマーティン・ハリスに頼まれて、モルモン書の中の
リーハイ書の翻訳原稿を貸したが、マーティン・ハリスは、
それを紛失してしまった。敵に盗まれてしまったのだ。
ジョセフは、もう一度、リーハイ書を翻訳することができたが、
敵が、翻訳原稿を書き換え、新たに翻訳されたものと違っていると、
主張し、ジョセフ・スミスを陥れようとしていることが、
神様からの啓示で明らかにされた。
そこで、同じ時代のことが書かれている、ニーファイ書から翻訳された。
ニーファイ書のほうが、神様の尊い教えが多く書かれていた。
リーファイ書はジョセフ・スミスが翻訳の練習をするために用意された
ものだったようである。
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