2001.12.28
今日は御用納めの日。
でも私は有給をいただいて、一日早い冬休みに入りました。
今は部屋の片付けと、旅行の荷造りに追われています。

…という訳で、明日から母方の実家へ行ってきます。
更新再開は、12月31日の予定です。
それでは、また!

 

2001.12.27
今日から1月5日まで、図書館は閉館になる。
普段できない仕事を、片づけなきゃ。

まずはLANケーブルの張替え。
それから書架移動。
事務室内の大掃除も。
さらに駆け込みで、業者から製本2山が納品される。

目一杯、体をつかった一日だった。

■2001年度読了本から…
年末のお約束。
2001年に読了した本から、お薦めの作品をご紹介します。
(対象は、日本国内における発行年が2001年度のものに限定しました。)

まず海外フィクションでは、ドロシー・L・セイヤーズの”学寮祭の夜”(私の感想はここ)。
作品の印象を、ごく手短に言葉にすると…
ハーレクインがちょっぴり入った、ペダンティックなノンストップ・ミステリー(笑)。
謎解きの面白さは勿論のこと、文学談義、女性論、
恋愛小説としても読みでがあります。
大学街オクスフォードの慣習も、興味深く楽しめました。

続いて国内フィクションでは、川端裕人の”The S.O.U.P”(私の感想はここ)。
ゲド戦記、指輪物語といった古典的ハイファンタジーと、
現代のオンラインロールプレイングゲームをかませたセンスに脱帽。
”自分探し”なる抽象的かつ哲学的テーマを掲げつつ、
エンタメ作品として成立しているところも良かったです。
バランス感覚が優れている方なのでしょうね。
個人的に、今一番注目している作家さんです。

おしまいに、ノンフィクションでは柳家小三治の”もひとつま・く・ら”(私の感想はここ)。
読了後、しあわせ〜な気持ちが最も長続きしたのがこの作品。
心にひびくビタミン剤として、一家に1冊常備してください!
前作”ま・く・ら”(私の感想はここ)も併せてぜひ。

その他、皆さまおすすめの作品がありましたら教えて下さいね。

来年もまた、素敵な物語に巡りあえますように…。

 

2001.12.26
昨日から、大学は年末年始休暇に突入。
でも図書館は、26日まで開館している。

そして驚いたことに、
来館者数は普段とあまり変わらないのだ。
みんな勉強熱心だなぁ…。

私も、頑張ってその熱意に応えなくては。

■しあわせインベーダー / こがわみさき (ステンシル コミックス) 552円  (bk1)
安田ママさんの日記を読んで購入。
ほんわかと、優しい雰囲気のコミックスです。
4つの短編を収録。

私のお気に入りは、ラーメン屋の娘ほなみちゃんが頑張る標題作。
読了後は、心の垢がさっぱり落ちた気がするなぁ…。
まるで温泉のような作品でした(笑)。

ふんわり和みたいかたは、ぜひ。
おすすめです。

 

2001.12.25
今日は母親と大ゲンカ。
気力を激しく消耗する。

きっかけは、本当に些細なこと。
なんと、猫トイレの砂が発端なのだ(笑)。

母親とは季節のイベントがある度に、
衝突している気がするなぁ…。

 

2001.12.24
今日は自宅でパーティーを。
あちこちから、クリスマスプレゼントを頂戴する。
有難うございます!

おまけ。
ロマンティックなキャンドル&キャンドルスタンド
雰囲気あります。

■霧の中の虎 / マージェリー・アリンガム (ハヤカワミステリ) 1100円  (bk1)
クリスティ、セイヤーズと並び賞される、アリンガムの長編サスペンス。
手に汗握る大捕り物です。

物語の舞台は20世紀初頭、もうもうたる霧にけぶるロンドン。
英国機密科学研究所員アルバート・キャンピオンと、
ロンドン警察署主任警部チャールズ・ルークが、
鋭利なナイフを携えた凶悪な”虎”を狩る。
はたして”虎”の目的は如何に…?


ハラハラドキドキ、手に汗握る(比喩でなく!)展開でした。
心臓の弱い方は、ご注意ください!

作品最大のヤマ場は、(ネタバレ→)年老いた司祭アブリルと”虎”が対峙する場面かな。
2人の人間が、互いの信念を全身全霊をかけてぶつかり合う様は、
大変な迫力です。

思わず鳥肌がたちました。

機会があれば、アリンガムの別作品も読んでみようと思います。

 

2001.12.23
今日は、川崎にある溝の口で遊んできました。
ここの駅ビルの5階には、Brunaのお店”Bruna House”があるんです。
そこでなんと!
Brunaの新作”ミッフィーのおばけごっこ”にちなんだグッズを発見。
これがもう、めちゃめちゃ可愛いの〜!!
ぬいぐるみ、買っちゃおうかなぁ…。

■ナイン・テイラーズ / ドロシー・L・セイヤーズ (創元推理文庫) 840円  (bk1)
貴族探偵ピーター卿が活躍する、長編シリーズ第9弾。
江戸川乱歩による、黄金時代ベスト10に選ばれた作品でもあります。
安定した仕上がりで、楽しめました。

本作の主役は、ずぱり教会の8つの鐘。
ガウデ、サベオス、ジョン、ジェリコ、
ジュビリー、ディミティ、バティ・トーマス、テイラー・ポール。

8つの鐘の音が9回響き渡るとき、
フェンチャーチ・セント・ポール村は死者の到来を知る…。
はたして、両手首を切断された死者は誰なのか。
ピーター卿が、難解な謎に挑む!


いっそ音楽的と評したい、リズム感ある地の文章が良かったです。
畳み掛ける鐘の音が、すぐ傍で聞こえてくるような…。

ただ、ラストが少々呆気ない。
(ネタバレ→)ウィル・ソーディの心変わりが、あまりに唐突すぎて…。
う〜ん、残念!

 

2001.12.22
朝食に、Saint. Germainの新商品・玄米のマフィンを頂く。
もそっとした歯ごたえがとてもユニーク。
これはクセになりそう!

それから、左足首の捻挫が発覚。
昨晩よっぱらって、転んだ時に出来たらしい。
ばか…(涙)。

■秘密 1 / 清水玲子 (白泉社JETS COMICS) 676円  (bk1)
安田ママさんの日記を読んで購入。
1つの短編と、1つの中篇を収録したコミックス。
私のお気に入りは、短編の”秘密1999”。
これ、めちゃ良いです!

清廉潔白、篤実な人柄で知られる第57代アメリカ大統領、J・B・リード。
ある昼日中、彼はとつぜん謎の死を遂げた。
腹部にはナイフによる刺し傷が。
他殺か自殺か?
当局は真相を解明せんと、最新の科学技術を用いた捜査に乗り出す。
その技術とは、死者の脳に電気刺激を与え、
生前目にしていた映像を再現するというシロモノ。
はたして、リード氏が最期に見ていた世界とは…。


(ネタバレ→)大統領が命を賭して守らんとした←”秘密”に、胸が切なくなりました。

それから作品の語り手、ケビンのモノローグが素晴らしかったです。
このモノローグにかぶる画が、また良いんだよねぇ…。

人が人を思い、恋い慕う気持ちの強さに圧倒される作品です。
性別を問わず楽しめますよ。
おすすめ!

Produced by Tsukushi

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