東北大学大学院医学系研究科医学情報学分野教授 根東義明先生が、宮古に
いらっしゃいました。2008年8月8日暑い夜、宮古医師会館において、先生の開発中
の次世代ペンタブ型電子カルテについての講演が、2時間にわたり開催されました。
とても熱い講演会でした。 |
今年4月盛岡での小児科医会特別講演で、東北大学医学情報学分野教授・根東義明
教授の、画期的なペンタブ型電子カルテを知りました。以来、先生への質問とお
返事の往復メールが何度も行き交いました。ふとしたきっかけで、先生が宮古へ
いらっしゃる事になりました。研究中の段階なので、費用は大学の研究費がでます。
との事でした。折角いらっしゃるなら、こんな機会は二度とないと思って、医師会
学術講演会とさせていただきました。医師会長の木澤先生、学術担当の佐藤先生、
皆様、に決定していただきました事を、心から感謝いたします。又当日8月8日は、
宮古にしては大変な暑さ、28度もある日にもかかわらず、16医療機関35名の方々が
参加してくださいました。又薬剤師会からも5名の方が参加されました。 |
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講演の内容は、5部からなっていました。
@ 実際に、根東教授の初期の段階の電子カルテを使用している、めとき小児科
クリニックのビデオ供覧
A 講演の本論
1)電子カルテは、診療の邪魔をしない、容易な操作が必要であること。患者
さんには紙カルテの時と変わらない、もしくは紙カルテの時よりもより
良いと感じてもらうこと。そのような電子カルテが望ましい。
キーで入力するよりペンタブ型が容易である。
2)費用がどうか
3)情報は安全に保存されるか
4)リンクの機能により、変化する医学医療知識を得ることができる
5)紙カルテの欠点は、個々の医療行為と、その結果が時間軸に沿って整理
されずに記載されていること。つまり「追記型」と「伝票型」が整理され
ずに混在する。 今までの電子カルテも同じ欠点を持つ。
6)教授の開発中の電子カルテは、時間軸を表現できる画期的なカルテである。
情報の俯瞰性、正確性を持っている。
Bみやぎテレビで紹介された、根東教授の電子カルテについてのビデオ供覧
C質問
1)他の電子カルテから根東教授の電子カルテに切り替えができますか?
答え:他社はなかなか技術を開示しないので、今のところ困難である (教授)
2)費用について教えてください
答え:その医院の状況によっても異なるが、300万円ぐらいは必要(NTT)
D 電子カルテのデモ・実際に触れる
参加くださいました沢山の方々に感謝いたします。その後の懇親会は川原田先生が担当して
くださいました。石川先生や、橋本先生、佐藤先生、皆様が、教授にいろいろ話しかけて
くださいました。
翌日教授とお会いしましたら、「宮古ではとてもくつろぎました。ありがとうございます」
とおっしゃいました。又「初めて浄土ヶ浜をたずねて足を水に浸しました。」ともおっしゃ
いました。電子カルテの購入費用の点が一番大きな問題なので、今後検討しましょう、との
事でした。
午後2時発の106急行バスに、お見送りいたしました。
根東義明先生、遠い遠い宮古までいらしていただきました。本当にありがとうございました。
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講演の後の反響
いろんなご意見が寄せられました。
「すごーい良いお話でした。宮古にいながら素晴しい講演を聴きました」
「難しくて、理解できませんでした」
「実際の機械に触れることができて良かった」
「問題は費用が大きいので、決心が難しいです」
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盛岡中央公民館の庭 (元 南部家別邸、それ以前は南部家の薬草園)
回遊式で、春も、夏も、秋も、冬も 美しいです。
8月のある日立ち寄ったのでした。 |
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