かわいいと思った。
「あれは綺麗って言うんじゃないんですか?」
なんてラッセルは言うけど、見た目は綺麗だけど、本質はかわいい。
そんな感じ。
相手は、良いところのお嬢さん。
ライディース少尉の従姉妹で、元コロニー統合軍マイヤー・ブランシュタイン総帥の親衛隊のトロイエ隊に所属の少尉。
こっちはヒリュウ改の整備士でお情けでPTのパイロット(ジガンスクード)にさせてもらった伍長。
格差はかなりある。
ジガンの事で知らなくても良かったことまで知ることになって、楽天家のオレも結構落ち込んだりもしたりして。
のりで言って相手をあきれさせることもしばしば。
この性格直してぇなぁなんて思ったって、お口のチャックは壊れてますってんでい。
自信ないんだよ。
彼女を落とす。
キョウスケ中尉やエクセレン少尉はオレで賭け事なんかしてくれちゃってますけど?
相変わらずキョウスケ中尉は分の悪い(つまりオレが彼女を落とす!!!)方に掛けてくれちゃってる。
一発逆転?
もちろん狙ってるよ。
けどさ、キョウスケ中尉がオレが落とす方に掛けてるって事は、めちゃくちゃ望み薄って訳で……。
思わずため息。
「タスク君?ブリット君知らない?」
ブリット、君のかわいい思い人は、君を捜してるよ。
むかつくなぁ。
オレの愛しいレオナちゃんは一体どこに行ってしまったんだぁ〜〜。
「タスク君、レオナだったら今艦長室に呼ばれてたよ」
「クスハ、それホントか?」
「う、うん」
オレの勢いに驚いたのかクスハは何度も頷く。
意外なクスハからの情報にオレの足は自然と艦長室を目指す。
「ブリット見つけたらクスハが探してたって言っておくな」
「ありがとう、タスク君」
そう言ってクスハは満面に笑みを浮かべる。
こりゃ、クスハとブリットが仲良くなるのも近いな。
うん、よかよか。
「何がそんなに面白いのかしら?」
突然現れたのはレオナ。
艦長室から戻ってきたらしい。
「れ、レオナ」
「あなたの事探していてよ」
「まじで?」
「えぇ」
オレの言葉にレオナは頷いた。
レオナがここに来た理由。
オレのこと探しに来た理由。
なんだか分からないけど、今はこの時間を有意義に使おう。
タスクは家出少年と見た!!!結構良いとこのお坊ちゃん。家出で軍隊に入って、運動音痴の為に整備兵……。
そうアニメでは軽ーく消されてたけど、タスクは元々整備兵だったんだよ。
結構、お似合いのカップルがタスクとレオナだよね。ブリクスよりも好き。
何しろ、αでのプレイはリアルはユウカーラで、スーパーはタスクレオナだった。(声で決めたとも言うね)