** 甘いワナ〜Paint it,Black:music by 宇多田ヒカル / 銀魂
気になってたの。
逢う度に。
運命だわ、絶対に。
私たち、結ばれる運命なのよ〜〜〜。
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最初は、偶然だと思ってたの。
でも、運命だったのよ。
私たちは赤い糸で繋がってるのよ。
「テメェが勝手につきまとってるだけじゃねえか!!!」
つきまとってないわ銀さん。
私たち偶然という運命の糸が出会いを引き起こしているの。
こんなに出掛ける度に出会うなんて事ないわ。
「だから、朝から晩までつきまとってんじゃねぇよ」
「銀ちゃん迷惑してるアル。私も迷惑ネ。銀ちゃんとまったりな時間が過ごせないよ」
分ったわ、銀さん。
偶然に会うんじゃないのね。
銀さんが、私の行く先々で待ち伏せしてるのね。
今、気付いたわ。
私って天才!!
「字が違う。天災」
嫌だわ、銀さん、照れちゃって。
「え?今、照れるところだったんですか?」
そんな照れた顔もス・テ・キ。
「………もう、放っていくぞ」
そんな、つれない銀さんも好きよ。
私銀さんのそんなツンデレなところに身動きとれないぐらいはまっちゃったの。
「わぁ〜銀ちゃん。なんてことしてくれるアルね。銀ちゃんが鎖でグルグルある」
「さっちゃんさんなんて事してくれたんですか……。これから僕たち仕事だって言うのに……」
銀さんをグルグルじゃなくって、私がグルグルだったのに。
私は銀さんの魅力に雁字搦めなの。
あぁ〜銀さん〜〜。
「やっととれたアル」
「ふぅ、ひでぇ目にあったぜ」
「大丈夫ですか?さっちゃんさんはまたどこか行っちゃいましたよ」
「もう、来なくてもいいアル」
「あぁ、相手してるだけで疲れるって……」
疲れた顔してる銀さんもステキ。
**後書き:はじけようと思ってたんですよ、最初は……。
はじけきれなかった……。……………………………さっちゃんにはなれなかった。
はじけきれなかった……。……………………………さっちゃんにはなれなかった。