岡山県倉敷市の銘菓「むらすずめ」
岡山県の銘菓については、2014(平成26)年7月5日岡山県岡山市の源吉兆庵(みなもときっちょうあん)の高級ブドウ「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を丸ごと求肥(ぎゅうひ)で包んだ珠玉(しゅぎょく)の銘菓「陸乃宝珠(りくのほうじゅ)」を第4弾としてご紹介しました。
今回は、岡山県の銘菓の第5弾として、岡山県倉敷市の銘菓「むらすずめ」をご紹介します。
江戸時代、天領であった倉敷は、備中米(びっちゅうまい)の集産地で米倉が多く軒を連ねていたことから倉屋敷を転じて倉敷という地名がついたようです。
そのように米経済であったことから、土地の人々はお盆になると豊作を祈願してい草で編んだ笠をかぶり豊作踊りを行ったとのことです。
その踊る姿が、稲穂に群がる雀のようであったと言われているそうです。
明治初年に橘香堂(きっこうどう)の初代が、豊年踊りの編み笠と稲穂の黄金色からヒントを得て創作したのが「むらすずめ」だそうです。
「むらすずめ」は、新鮮な卵と小麦粉を用いて和製クレープのように薄く丸く皮を焼きます。
その和製クレープの皮は、焼いた外皮を裏返し、焼いているほうの面に粒あんを載せ、半円状に丸めたもので、裏返されて外側になった焼いていない皮にはボツボツとクレーター状に凹みがあるのが特徴です。。
和製クレープの皮の中の粒餡(つぶあん)は、厳選した北海道産の小豆を使い、甘さを抑えて丁寧に炊きあげてあります。
「むらすずめ」は、倉敷の歴史を感じさせる美味しい和洋折衷菓子です。
「むらすずめ」は、4個入り1箱650円です。
購入した場所は、2014(平成26)年6月28日石川県金沢市の「菓匠高木屋」の「あんず餅(もち)」と、2014(平成26)年7月6日愛知県名古屋市の代表銘菓「青柳ういろう」を購入した、銀座三越デパート(電話番号03-3562-1111)の地下2階の全国銘菓コーナーです。
製造者は、橘香堂(きっこうどう)・(電話番号086-422-5585)です。