タイの,「果物の王様」と言われ,また「果物の魔王(サタン)」とも呼ばれる,強烈な臭いと濃厚な美味しさの「ドリアン」のドライドチップ,フリーズドライの「ドリアン」,「ドリアン羊羹」等の「ドリアン」のお菓子(トロピカルフルーツ)
「ドリアン」は,東南アジアのマレー半島からボルネオ島にかけての熱帯降雨地域等で生育しているアオイ科ドリアン属の木ないしその果実を言います。
ドリアンの木は高さが20~30メートルほどの大木になるようです。
ドリアンの木の果実(以下「ドリアン」といいます。)は,表面が沢山の硬い鋭いトゲに覆(おお)われていて素手で触ると怪我をします。
ちなみに,「ドリアン」の「ドリ」とはマレー語で「トゲ」を,「アン」は果物の意味で,「ドリアン」は「トゲのある果物」という意味だそうです。
「ドリアン」は,特にビタミンB1をはじめとした栄養が豊富で強精作用があり,国王が精力増強に食していたので「王様の果実」と呼ばれていたのが転じて,今日では「果物の王様」と呼ばれているようです。
また,「果物の魔王(サタン)」という名称は,硬く鋭いトゲだらけのおそろしげな姿と,タマネギの腐ったような都市ガスのような強烈な悪臭と,1度その甘さの虜(とりこ)になったら「借金してでも毎日食べたくなる。」ほど悪魔のように魅惑的な果物ゆえに名付けられたようです。
「ドリアン」の食べられる部分は,大きな種子のまわりのクリーム状の部分です。
「ドリアン」の上記の悪臭さえ克服できれば,その果肉は,栗のように香ばしくねっとりした濃厚なジェラートのような強い甘さがあります。
1度この甘さを知るとまさに「ドリアン」のトリコになってしまいます。
「ドリアン」の食べ方は,種子のまわりのクリーム状の部分を種子ごと素手でつかみ一心不乱にしゃぶりつくす食べ方です。
この食べ方は手がベトベトになりますが,スプーンを使って上品な食べ方をする人はほとんどみかけないです。
なお,東南アジアでは,お酒と一緒に「ドリアン」を食べると死ぬことがあると言われています。
「ドリアン」とアルコールは食べ合わせが悪いようです。
「ドリアン」の栽培の中心は「タイ」です。
タイの「ドリアン」は世界で1番美味しいようです。
自国でも「ドリアン」が栽培されているフィリピンの「ドリアン」好きの人が言っていましたので多分間違いないと思います。
先月「ドリアン」の本場タイに行きましたので,生の「ドリアン」を食べようと探しましたが生の「ドリアン」は見あたりませんでした。
「ドリアン」の旬は5月頃から夏にかけてのようで,11月に生の「ドリアン」は出まわらないようです。
そのようなことで,生の「ドリアン」は食べられませんでしたが,フリーズドライの「ドリアン」や,ドライドチップにした「ドリアン」,「ドリアン」入りのクレープをシガレット状に巻いた「ドリアン」のお菓子や「ドリアン羊羹」を入手しました。
いずれも「ドリアン」の風味の甘さがあります。
「ドリアン」の悪臭はほとんどないか,それほどキツクありません。
なお,「ドリアン」に関しては,
2012(平成24)年11月14日フィリピンの「ドリアン」と,
2006(平成18)年8月11日ベトナム料理の食材,料理,並びに果物,そして料理店等の3果物,ドリアン
でご紹介しています。