自分自身に死ぬ

 

 

自己を嫌悪する小さな者

無となる恵み

自分を軽蔑する

 

 

 

 

1.ヴァッスーラ

2.トマス・ア・ケンピス

3.ルイザ・ピッカレータ

 

 

 

 

1.ヴァッスーラ

 

 

ヴァッスーラ・神のうちの真のいのち・8巻P216

‘96・9・23

 

我が霊は、常に善い目的で、さまざまに働かれる。 そこで我が聖霊のみ名によって 熱心に祝福しなさい。 我が聖霊と十分一致するように あなたの良心をしっかりと捕らえさせ その行いを我が聖霊に言い表していただくように。 あなたの霊を 我が霊に浸しなさい、そのためには、自分自身に死ななければならない。 謙遜になればなるほど、我が霊はあなたのうちに入りやすくなる。 私たち? ic

 

 

 

ヴァッスーラ・神のうちの真のいのち・9巻P230

‘99・1・1

 

主なる神よ、人の称賛を私はいつも恐れ、こういったことを主はどう思われるかを いつも気にしていました。その間、主は始めから 私自身がどうしようもなくみじめで 皆の中では一番小さい者だと分からせておられましたので、私はこの世間的な熱情からずっと身を護ろうとしてきました。みことばは 金槌のように霊魂に打ちこまれ、心に刻まれました。私が無にひとしく、一瞬たりとも顎を持ち上げでもしたなら 御心を失い、み恵みも消え失せると あなたは時おり、思い出させて下さいました。

 

その溢れるほどの愛ゆえ、あなたは御心のおそばにしっかりと私を抱きかかえ、こうして私を護りつつご自身を分からせ、私が無に留まるときは すべて をなさり すべて となられるので、私自らを打ち消すのを本当に喜ばれるのも 分からせて下さいました!

 

ほんの幼いころから悪魔は、今にも飛びかかって引き裂こうと呻り声をあげる黒犬の姿でよく現れましたが、全能の御力が私をかばって下さいました。あなたの絶え間ない現存が 私を護り、神と分かちがたく結ばれたなか、御心のうちなるこの神的な一致へと導かれたのです。こうした言いようのない仕方で導いて下さいましたので、今日までも まるで夢のようです・・・

霊魂たちの花婿よ、愛します!

 

 

 

 

2.トマス・ア・ケンピス

 

         

トマス・ア・ケンピス/キリストに倣いて/3・37・5                                             

 

わたしはこれまでにもうたびたびあなたに言ったが、いまもまた言う、「私心(わたくし)を去り、自分を捨てよ、そうすれば大なる心の平安を得るだろう。」と。

すべてを得るために、すべてをさし出せ。何物も残しておかず、何物をも取りもどすな、ただひたすらわたしを頼みとせよ。そうすればわたしをあなたのものとすることができるだろう。

あなたの心は自由となり、暗黒(くらやみ)があなたをおおうこともなくなるだろう。

だからあなたは、すべて自分の所有物(もの)を捨て、はだかになってはだかのイエズスに従い、自分に死んで、わたしに永遠に生きるよう、努め、祈り、望むがよい。

そうすればあらゆる空想や、心の悪しき乱れや、余計な心配は、消えてしまうだろう。

それからまた過度の恐れは去り、よくない愛情は死んでしまうだろう。

 

 

 

 

3.ルイザ・ピッカレータ

 

 

ルイザ・ピッカレータ/被造界の中の神の王国/1巻P20

 

 今ではもう他の人びとへの愛着を棄てるというようなことだけではなく、あなた自身についてのことなのです。わたしのうちにのみあなたが生きるために、あなた自身に死ぬことを望みます。ひとことで言えば、あなたのうちにわたしの命そのものを刻みたいのです。これは、今まであなたがしたことに比べると、もっとあなたにとって辛いことであるのは確かです。しかし勇気を出しなさい。恐れることはありません。あなたひとりでそれをするのではなく、わたしはあなたと、そしてあなたはわたしといっしょに全てを行うでしょう。

 

 

 

ルイザ・ピッカレータ/被造界の中の神の王国/1巻P23

 

まず最初にあなたがしなくてはいけないことは、あなたの中のあなたの意志を蔑むことです。善以外にもいろいろなことを志向するあなたの中の“自分”を破壊しなければなりません。このあなたの意志は、ちょうどあなたの意志とわたしのそれがまったく一つとなるように、わたしの前で生けにえとして捧げられますように。それはあなたにとって喜ばしいことではありませんか? では、わたし自身や人びとから与えられるであろう反対にたいして、しっかりと心構えをしておきなさい。

 

 

 

ルイザ・ピッカレータ/被造界の中の神の王国/1巻P90

 

わたしはあなたに、わたしの生き方に倣うことを望んでいることを忘れましたか? わたしが三十三年間にわたって生きた全てのことを真似るためには、わたしの悩み、受けた反対、苦しみ、痛み、死の悲痛などに従うのみでなく、わたしが忍んだようにそれを我慢しなくてはなりません。もしあなたが望むなら、この条件のもとにわたしの生活の模倣をするように願います。そうでなく、もしあなたの好きなような方法でわたしを真似したいというのでしたら、あなたがしたいと思うこと全ては、決して今もこれからも、わたしから喜ばれることはないでしょう。最も美しく、そしてわたしが喜ぶ態度とは、霊魂が無条件にそれを行うということなのです。つまりその行動において自分の意志をもう持たないという態度にまで自分を服従させ、全てのため、全てのうちにわたしの意志に従うということなのです。ですからあなたも、あなた自身の意志に死ぬという英雄的な態度を獲得して下さい。わたしがあなたの中にわたしにとって最も喜ばしい満足を見出すことができるように。今のところあなたにたいして反対であるばかりでなく、また非常にあなたを苦しめる人びと、この人たちもわたしの血によって贖われたわたしの子供たちであると考えて、彼らのために愛、償い、贖いの犠牲をあなたが捧げてくれることを望みます。もしあなたが本当に愛を感じるならば、彼らの救いのために全てを与えることを受諾しなくてはなりません。