芥川と2つのシンクロニシティ 投稿者:大森嘉彦 投稿日:2025/07/01(Tue) 02:50 No.445
芥川龍之介と2つのシンクロニシティ
私は、芥川に就いては、パトグラフィーを作成出来る程詳しくは無いのですが、芥川の最期の作品、歯車にほぼ集約出来るのではないかと思っています。前に、シンクロニシティには2つあり、キリストのシンクロニシティの事とは別なシンクロニシティが、絶えず芥川を悩まし、心が休まる暇が無かった事を歯車は書いています。グーグルを検索すると、キリストのシンクロニシティはキリストとの関係性が前提の意味のある偶然であり、主はシンクロニシティを、悩ませる方向でお使いになる筈は無いのです。
頭痛のあとに起こる回る歯車の幻覚や、主人公のインフェルノと言った呟きが有りましたが、この未完の遺作は芥川の自伝的な性格を持つと言われていた覚えがあります。(私は全書の一冊を古書店で買って読んだのですが、結構芥川の自殺に就いて取り上げられていました。この本は紛失しております。)
芥川は内閉性気質者で、この気質が強い場合、本人の負因と重なると、分裂症(現在の統合失調症)に進みやすいと言われます。ただし、オイゲンブロイラーが、分裂病の概念を提示したのは、1908年で、芥川の自殺は昭和2年て西暦1928年です。歯車の主人公も、医師に掛かっていた記憶があり、芥川の病気に就いて私は知る術は無いのですが、体質体格共に分裂病の病前性格や体質と親和性が認められます。。 内閉性気質者は、グレッチメル的な類型をすると、痩身であり、身体の動脈の一部が隆起していたり、表情が少ないと言う特徴があります。 文学者なら風刺や洞察に富んでおり、鋭角な表現力を持っていますが、過剰に神経質で、疲れやすく、多くの人と、交わる事を好まず、一人になる事を好むと言う性格を持っています。
キリスト者にとっては、キリストのシンクロニシティは、精神安定(主に見守られてる思いを持っ)にも、寄与したり、信仰の自信にも繋がる事柄ですが、枕元に聖書を置いて寝る程の信仰があるなら、キリスト者にとって、キリストと何の脈絡の無いシンクロニシティが連続して起こる事は、不気味であり、不吉にも映ることでしょう。
キリストのシンクロニシティを正のシンクロニシティと仮に呼びいわゆるシンクロニシティを負のシンクロニシティと呼ぶと、人には認知されない仕組まれた偶然に包囲されたのが、物語の中の芥川で、これが自伝的な性格を持てば、正にインフェルノと言えます。芥川には何か霊感的な物があった様にも見えますし、それが何かのシンクロニシティと呼応していまったのでしょうか? 芥川は、服薬自殺をされております。
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