reco

このコーナーでは、ジャンル問わずPITSのお薦めを紹介します。CD、レコードの他、映画、書籍なども取り上げていく予定です。

news
recommended
diary

R-0080 BLAK ICE - NEXT TO YOU (BLACK CATS)
1)Next To You 2)Please, Don't Go 3)I'm Tired 4)2Women 5)Friday Nite 6)Stalker 7)Sprung 8)Don't Play With My Love 9)Make Love To Me 10)Full Time Woman 11)Chicken Head 13)I'm Tired radio mix 14)Stalker (instrumental body snatcher mix) 15)Don't Play With My Love (inst.)

  '70年代後半ウェスト・コーストから現れ、コーラス・グループ/スウィート・ソウル・ファンに人気の'76年のへそダイアのジャケットAmhberst盤や'82年のウェスト・コースト・ヴォーカル&インスト・グループ・スタイル(当時のウィスパーズのような)を取り入れた唇に角氷ジャケットMontage盤で知られるBlack Ice。この'08年復活作はメンバーが5人から4人になりグループ名表記もBlak Iceに変更してのリリース。そして今回は南部へ赴いてウィリー・ミッチェル所有のメンフィスはロイヤル・スタジオでの録音。
  ミッド・テンポのサザン・ソウル・スタイル@で始まり、レニー・ウィリアムスが歌いそうな甘いバラードAを時に塩辛くシャウトしながら歌いこなす。Bにはデニース・ラサールを迎えてじわじわと盛り上がっていくのはさすがどちらもベテラン。一方キース・スウェットが歌いそうなメロウなH、ファルセット・リードで引き込まれるJは過去のスタイルを求めるファンも満足できるコーラス・グループの魅力を生かした構成。オリジナル・メンバーなのかどうかわからないのですが、2人のリード・シンガー、Jesse Sanders、Charles Blackmon、この2人の実力は多くのソウル・ファンを満足させる事間違いなし。このままオリジナル・ナンバー中心に活動を続けてくれることに期待しましょう。

CD\2490-

R-0079 GERALD ALSTON - SINGS SAM COOKE (LST)
1)You Send Me 2)Sentimental Reasons 3)Only Sixteen 4)Wonderful World 5)Chain Gang 6)Cupid 7)Twistin' The Night Away 8)Bring It On Home To Me 9)Having A Party 10)A Changing Gonna Come 11)Good Times 12)That's Where It At 13)A Change Is Gonna Come (Live In Kansas City)

  現在活躍中のベテラン・コーラス・グループの中で最もレベルの高いパフォーマンスを魅せてくれる、マンハッタンズを支えるリード・ヴォーカリスト、ジェラルド・アルストン。彼の噂されていたアルバムがようやくリリースされました。
  14年ぶりのソロ・アルバムは彼の憧れでありヴォーカル・スタイルに多大な影響を与えたサム・クックのカバー・アルバム。以前のソロ・アルバム同様、モダンなアレンジをバック(ジェラルド・アルブライトのサックスもフィーチャー)に幾度かの来日公演でも聴かせてくれたサム・クック・ナンバーを丁寧に気持ちよ〜く熱く!歌い綴る、最高の企画アルバム。
  Lのライヴ・ヴァージョンではスタジオ・ヴァージョンとはまた違ったワイルドなシャウトが存分に聴く事が出来ます。まるでサム・クック本人のスタジオ盤とハーレム・スクエアのライヴ盤の対比のよう。
  このソロ・アルバムも各方面で高評価されることでしょう。さて、欲張りな我々はオリジナル作品をソロかマンハッタンズとしてのどちらでもいいのでリリース、期待しましょう。

CD\2490-

R-0078 J.J.LIGHT - HEYA! (SUNBEAM)
1)Na Ru Ka 2)Silently Sleeping 3)Follow Me Girl 4)It's Wednesday 5)Until It Snows 6)The Electric Land Band 7)Hello,Hello,Hello 8)Heya 9)While The World Turns To Stone 10)Henry Glover 11)Hey Yo Hanna Wa 12)Indian Disneyland 13)Gallup, New Mexico 14)On The Road Again 15)Low Rider Rule 16)Running Bear 17)Rose Marie 18)A Thousand Years Old 19)Love Is Not A Game 20)Power To The People 21)Kent State Massacre 22)Christine 23)Don't We All Get Lonely Sometimes? 24)Have You Seen My Baby? 25)Stuck In Prison 26)Heya

  首を長〜くして待っていたCDが入荷。年明け早々に入荷予定だったのが、手違いで晩春になってしまいました。予約いただいていた方、すいませんでした。
  サー・ダグラス・クインテット(以下S.D.Q.)のベーシストとして活躍していたJ.J.ライトことジム・ストーリングスの'69年にソロ・アルバム「Heya」に続くアルバムとしてリリース予定だった未発表音源12曲(うち1曲はUKシングル・ヴァージョン「Heya」)を収録したCD。当時のサウス・カリフォルニアのガレージ・サイケデリック・サウンドにネイティヴ・アメリカンの色合いを表した独特の歌詞、サウンドが特徴。もちろん当時のS.D.Q.のようなスワンプ・ロックの要素も持ち合わせたアメリカン・ミュージック絵巻・娯楽版っといった具合。
  アルバム・タイトル・ナンバー「Heya」は当時日本その他多くの国でシングル・カットされ、
'71年リリースのダグ・サーム抜きのS.D.Q.、The Quintet「Future Tense」(当CDの解説ではM.G.M.リリースと書かれていますが、私はUnited Artist盤で聴いた覚えあり〜英ではM.G.M.だったのでしょうか?)で「Hey Ya, Hey Ya」のジャケ表記(レーベル面は「Heya Heya」〜どちらもU.A.盤)で再演されました。
  ボーナス・トラックはホーンやコーラスが入り、まるでT・レックスを思わせる曲もあり。
  S.D.Q.のジャケで登場する姿(太い眉にビートル・ルック!)見て以来、親近感かつずっと戒めになっていましたが、このCDを聴いてマッシュルーム・カットに挑戦しようかなと思わせる堂々たる作品。ダグ・サーム・ファンはもちろん、奥田民生のファンの方にも聴いていただきたい。

CD\2590-

R-0077 ONYX1 feat.TORRENCE FORSYTHE
- RIGHT NOW (N2L)
1)It's Time For Love 2)When You Weren't Looking 3)Right Now 4)Spellbound 5)Mine All Mine 6)You Never Fail To Amaze Me 7)But I Do 8)One Day At A Time 9)Thatz Enough 10)Give A Little Bit 11)Mine All Mine(Remix) 12)Thatz Enough(Sax Rendition)

  ベテラン・コーラス・グループの復活!っと言ってはみたものの、'70s〜'80sに西海岸カリフォルニア州オークランドのインディ・レーベルNIAから「Break It Loose」「Time Take Me back」の2枚のシングルをリリースしていただけのグループOnyxで、このうち前者のシングルは米Luv N Heightからリリースされた「Bay Area Funk」に収録されたことでシングル・マニアの間で話題になりました。それから何十年と月日が経ち、デトロイトの若手シンガー、トレンス・フォーサイスをフロントに置いて'07年録音の復活作として完成させたのがこの1stアルバム(グループ名は東海岸のヒップ・ホップ・グループと区別をするためにOnyx1でリリース)。
  まず、新加入のリード、トレンスの素晴らしいストロング・テナー・ヴォイス!ゴスペル・マナーの熱唱タイプながら決して荒れることのない丁寧な歌唱。フェイドアウト直前からの熱いフェイクに聴くほうも熱くなります。スローもミディアム〜アップもスムーズに歌い分ける器用さも持ち合わせています。それを支えるオリジナル・メンバー、アーロン&ウェンデル・ベイシー兄弟、そしてマルヴィン・スコット達のコーラス・ワークも見逃せません。テンプス、ドラマティックス、マンハッタンズ等のスタイルを受け継いだ正統派コーラス・グループの魅力をたっぷりと聴かせてくれます。
  それに増して楽曲の良さがこの作品を傑作へと導いてる重要な要因になっています。西海岸フュージョン・ライクなミディアム@からだんだんとソウル・マナーを増していく曲の展開、それらの曲を更にソウルフルに歌いこなすトレンスやメンバーの実力。それらの化学反応がいい方向に作用してこの作品が生まれたのでしょう。ベスト・トラックはCあるいはGでしょうか。とにかく長く付き合っていただける名盤になることは間違いありません。

CD thank you sold out

R-0076 MARY GRESHAM - VOICE FROM THE SHADOWS (GRAPEVINE)
1)Let's Walk Down The Street Together 2)The Woman In Me 3)Going Through The Changes 4)Motivation 5)Just Me And You 6)Spend A Little Time (Loving The World) 7)Try (Just A Little Bit Harder) 8)Get On Back On The Right Track 9)Rainin' In My Heart 10)The Colour Of Man 11)I'll Never Let You Walk Alone 12)Leaving Me 13)Use me 14)You've Been Doing Wrong For So Long 15)I Want To Be Loved 16)I'm Not Made For Love 17)Nobody's Gonna Turn Me Against You 18)Sorry We Didn't Make It 19)You've Never Really Lived (Until You've Loved Someone) 20)Promises Are Not To Be Broken 21)His Love Can Be No Stronger 22)Stay There And Try To Be Strong 23)We Are So In Love 24)So Many Ways

  マッスル・ショールズを中心に'60s後半〜'70sにバック・コーラスやデモテープ・シンガーとして活動していたいわゆる裏方さんだったマリー・グレシャム。彼女が吹き込んだ音源(全24曲中20曲は未発表!)を集めたCDが英グレイプヴァイン傘下ソウルスケイプからリリースされました。
  まず@〜Cはチャック・アンド・マリアンのデュオとしてナッシュヴィルのA-Betから'68、'69年にリリースされた2枚のシングル(Fame録音)。男性シンガー(後の夫)チャックことチャック・クーパーとはフレッド・ウェズリーがいたマスターサウンズというバンドのフィーチャリング・シンガーとして雇われてたのがきっかけで出会い、このデュオでの録音はペギー・スコット&ジョ・ジョ・ベンソンのヒットに対抗して発売されたよう。この時点でマリーのディープ・シンガーとしての実力・魅力を十分発揮、アーマ・トーマスやバーバラ・リン・タイプの可憐かつ懐の深い歌唱スタイルを披露しています。
  子育てやチャックとの離婚で活動を休止していた後、'70年代初めにマッスル・ショールズで再活動を目指すも、録音としてはジョニー・テイラーやデニース・ラサールのバック・コーラスやソングライターのデモ録音シンガーとしてのものが主になった。このCDの未発表音源のほとんどがそのデモテープ・シンガーとしてのもので、マッスル・ショールズ・サウンド、ブロードウェイ・サウンド等がバックのサザン・ソウル・サウンド、マリー本人のヴォーカルもエモーショナルなディープ・ソウル・スタイル。当時このデモテープ・テイクがリリースに発展しなかったのが不思議なぐらいの出来です。これらの作品を見つけ出したグレイプヴァインの仕事振りに感謝。

CD thank you sold out

R-75 OVATIONS feat LOUIS WILLIAMS - ONE IN A MILLION :THE XL/SOUNDS OF MEMPHIS RECORDINGS (KENT)
1)Hooked On A Feeling 2)I Can't be Satisfied 3)One In A Million 4)Take It From One Who Knows 5)So Nice To Be Loved By You 6)Touching Me 7)Don't Break Your Promise 8)You'll Never Know 9)Soul Train 10)Having A Party 11)I Can't Believe It's Over 12)Don't Say You Love Me (If You Don't Mean It) 13)I'm In Love 14)Pure Natural Love 15)Sweet Thing 16)Till I Find Some Way 17)I Care For You 18)Hangin' On 19)I Can't Believe It's Over (Slow) 20)You're My Little Girl 21)Gotta Get Free

  明らかにサム・クックの影響が見られるグレイト・シンガー、ルイス・ウィリアムスを擁するサザン・ソウル・コーラス・グループ、オヴェイションズの'60sのゴールドワックスでの活動の後、サウンド・オヴ・メンフィス、XLに残した作品を集めたもの。'72〜'78。バーバラ&ザ・ブラウンズ、そしてコンピレーションと英ケントからこのレーベルのリイシューCDシリーズの第三弾としてのリリース。
  この時期アルバムとしてはMGMから2枚発表されており、このCDには「Hooked On A Feeling」から7曲、「Having A Party」から3曲が収められています。このレーベルの重要スタッフ、ダン・グリアそしてサザン・ソウル重要人物ジョージ・ジャクソンらによる'70年代サザン・ソウル・サウンドが展開されており、オヴェイションズ本人達のヴォーカルもそれにぴったりと寄り添った素晴らしい作品がズラリと収録されています。
  アルバム収録曲以外ではチェスからのシングルM、アルバム未収録マッスル・ショールズ録音のシングルNO(個人的に大好きだったミッドテンポのO収録に感謝!)、そして未発表曲6曲収録の充実した内容。サザン・ソウル・ファンはもちろん、コーラス・グループ・ファン、特にマンハッタンズ〜ジェラルド・アルストン好みの方、今までサザン・ソウルをあまり聴かなかった方にもお薦めできる内容です。

CD\2190-

R-0074 V.A. - ON WITH THE JIVE! 1950s R&B from DOLPHIN'S of HOLLYWOOD VOL.1(ACE)
1)Dolphin's Radio Jingle from Dick Huggy Boy Hugg 2)Red Callender Sextette - Dolphin's Theme 3)Tony Allen - You're A Mean And Evil Woman 4)Pee Wee Clayton - Crying And Walking 5)Scatman Crothers - Easy Money 6)Maggie Jacquet 7)Little Caesar - Cadillac Baby 8)Marvin Phillips - Baby Doll 9)Red Callender Sextette - Rock Bottom 10)Unknown Vocalist - The Blues Has Got Me 11)Jesse Belvin - Hang Your Tears Out To Dry 12)Scatman Crothers - Beale Street On Saturday Night 13)Tony Allen & Maggie Jaquet - I'm Knocking On The Door 14)Pee Wee Clayton - The Darkest Hour 15)Linda Hayes - Atomic Baby 16)Little Caesar - You Can't Bring Me Down 17)Pee Wee Clayton - Forgive Me 18)Linda Hayes - What's It To You, Jack 19)Marvin Philips - The Sun Was Shining 20)Pee Wee Clayton - Pee Wee's Blues aka Pappy's Blues 21)Scatman Crothers - Papa(I Don't Treat That Little Girl Mean) 22)Jeese Melvin - My Love Comes Tumbling Down 23)Marvin Phillips - My Baby Won't Let Me In 24)Maggie Jaquet - Three Men In My Life 25)Red Callender Sexette - The Blues

  元々自動車のセールスマンだったジョン・ドルフィンが'50年にL.A.のハリウッドに構えたレコード・ショップ、「ドルフィンズ・オヴ・ハリウッド」を開業し、音楽業界へと転身。そして自らレコーディング・イン・ハリウッド、キャッシュ、マネーなどのレーベルから多くのリズム&ブルースをリリースしていきました。その音源(多数の未発表音源含む)を米一のR&B研究家(かつてはシンガーでもあった)ビリー・ヴェラの手によって編まれたコンピレーション・シリーズが登場。
  ピー・ウィー・クレイトン、ジェシー・ベルヴィンとその従兄弟のトニー・アレン、後'60年代に「Those Oldies But Goodies」のヒットで知られるリトル・シーザー&ローマンズのリトル・シーザーのソロ録音等ジャイヴ/ジャンプ・ブルース黄金期の作品が収録されています。またルイ・ジョーダン・タイプのシャウトが売り物のエンターテイナーで後に俳優ジャック・ニコルソンとの仲が縁で映画「シャイニング」にも出演していたスキャットマン・クローザーズが聴けるのも嬉しい-(21)はタイトル通り、ルース・ブラウンの初期大ヒット「Mama, He Treats Your Doughter Mean」のアンサー・ソング-ところ。
  かつて米ファンタジーからスペシャリティ配給でブルースとドゥー・ワップでの括りで同レーベルのコンピレーションが同じくビリー・ヴェラ監修でリリースされており(後に英エースからもリリースされましたが共に廃盤)、ダブリが数曲ありますが、それらの曲は今回すべて別テイクを収録するというこだわりよう!これからの続編にも期待が出来ます。

《08.06.30追記》収録のリトル・シーザーはリトル・シーザー&ザ・ロマーンズのリトル・シーザーとは別人です。お詫びいたします。

CD\2190-

R-0073 DEL SHANNON - HOME & AWAY (EMI)
1)It's My Feeling 2)Mind Over Matter 3)Sliently 4)Cut And Come Again 5)My Love Has Gone 6)Led Along 7)Life Is But Nothing 8)Easy To Say 9)Friendly With You 10)He Cheated 11)Runaway'67 12)Led Along (mono) 13)Mind Over Matter (mono) 14)Runaway'67 (mono) 15)He Cheated (mono) 16)Silently (mono)

  「街角男」デル・シャノンが'67年にロンドンで、ローリング・ストーンズのマネージャーで知られるアンドリュー・オーダムのプロデュースで録音されながらお蔵入りになったアルバムが'06年になってその全貌がCDとして初リリースされたもの。
  ロンドンのオリンピック・スタジオでニッキー・ホプキンス、スティーヴ・マリオット、ジョン・ポール・ジョーンズ、P.P.アーノルド、メイデリーン・ベルらと制作されたこの作品、すばりイミディエート・サウンド。ストリングス、ハープシコード、フレンチ・ホーンなどで編曲された楽曲に、ビーチ・ボーイズ「ペット・サウンド」からの影響を思わせるコーラス・アレンジ(ナイアガラ・ファンはBをチェック!)。'60sブリティッシュ・ロック特有湿度のあるポップでサイケな色彩溢れる作品。ジェフ・リンが手掛けた遺作かつ傑作「Rock On!」にも影響を与えたのではないでしょうか。この中から何曲かは当時シングルとして(今回そのシングル・モノ・ヴァージョンがボーナス・トラックとして収録)、後にコンピレーションで発表されましたが、当時デル・シャノンやオーダムがリリースしようとした形でのリリースは実に40年近く経って初めてになります。

CD\1590-

R-0072 LARRY BANKS' SOUL FAMILY ALBUM (KENT)
1)Bessie Banks - Go Now 2)Kenny Carter - You'd Better Get Hip Girl 3)Jaibi - What Good Am I? 4)Larry Banks - Don't Pull Away 5)The Shaladons - We Can Do It 6)Milton Bennett - What's One More Lie 7)The Devonnies - Doin' The Gittin7 Up 8)The Geminis - Come on Act Right 9)The Dynamics - My Life Is No Better 10)The Shaladons - Showdown 11)Kenny Carter - I Can7t Stop Laughing 12)The Cavaliers - Living In The Land Of Heartache 13)Larry Banks - Will You Wait 14)The Pleasures - Don't You Know (I Love You) 15)Bessie Banks - (You Should Have Been A) Doctor 16)Larry Banks - Ooh It Hurts Me 17)The Geminis - He Moves Me 18)The Devonnes - I Couldn't Build A World (With You On The Outside) 19)Larry Banks - We Got A Problem 20)The Hesitations - No Brag Just fact 21)The Exciters - You Don't Know What You're Missing ('Til It's Gone) 22)Larry Banks - Let's Roll Up Our Sleeves 23)Jaibi - You Got Me 24)Kenny Carter - Lights Out

  とても興味深いコンピレーションをご紹介。ニュー・ヨークのディープ・ソウル・シンガーであり、多くのソウル・シンガーを世に送り出したプロダクションのチーフ、そして多くの作品を残したソングライターでもあるラリー・バンクスの本人名義の作品と彼が手掛けたアーティスト作品を収めたCD。
  リーバー&ストーラー作で彼らのレーベルTIGERからリリースされた@はラリーの最初の妻、ベッシー・バンクス。後にラリーの二番目の妻になるジャイビー、ガールズ・グループのジェミニーズ、ディヴォネーズ、プレジャーズは'60sモータウン・サウンドを思わせるR&Bからノーザン・ダンサー・スタイルが多く、特にジェミニーズの未発表Gは当時発表されていたら、多くのビート・バンド、ガレージ・バンドにカバーされていたであろうインパクトのあるナンバー。
  一方男性シンガーはラリーやサム・クック・タイプのケニー・カーターの未発表曲やバリトン・ヴォイスが魅力のミルトン・ベネットはフォー・トップスが演りそうなノーザン・ダンサー。グループではテンプス・タイプのミッド・ダンサーHのダイナミックス、バリトンとファルセットの絡みが絶妙のスウィート・バラードIのシャラドンズ、ストロング・テナー・リードが暴れるSのヘジテイションズ等、聴き応えたっぷりのセレクト。RCA、KAPP、GWP、SPRING等の音源から。
  ディープ、ノーザン・ソウル・だけでなく、ガール・グループ、コーラス・グループ・ファンも聞き逃せないコンピレーション。

CD thank you sold out

R-0071 NASHVILLE TEENS - ROCKIN' BACK TO TABACCO ROAD (SECRET)
1)Let It Rock/Rocking On The Railroad 2)I'm A Lonely One 3)Chantilly Lace 4)Break Up 5)Tabacco Road 6)Widdicombe Fair 7)Lawdy Miss Clawdy 8)Ex Kay On LX 9)Biggest Night Of Her Life 10)Last Minute 11)All Along The Watchtower 12)Sun Dog 13)Hitch Hike 14)Little Bird 15)Widdicombe Fair 16)Cherokee Indian 17)Train Keeps A Rollin' 18)Tennessee Woman 19)Fishhead 20)NY Mining Disaster 21)Half Breed 22)DayAnd Night

  '60年代ブリティッシュ・インヴェンション・グループの一つで「タバコ・ロード」が唯一のヒットで知られるナッシュヴィル・ティーンズ。我が日本のグループ・サウンズでいえばスパイダーズのようにツイン・ヴォーカルが特徴で、アニマルズやハーマンズ・ハミッツを世に送り出したマネージャー、ミッキー・モストによってデッカ・レコードから'64年デヴュー。ブリティッシュ・インヴェンション当時の様子を伝えた映画「ポップ・ギア」('65)にも出演し、2曲演奏シーンが収められたバンド。
  このCDはラジオ放送用にバーミンガム@〜G・I、ロンドンH・J〜Kにてオリジナル・メンバー録音されたものと'69年〜'71年にツイン・ボーカルのレイ・フィリップとアーサー・シャープがセッション・ミュージシャンをバックに録音されたものが収録されたレア&未発表音源集。ベスト盤で聞かれるちょうどアニマルズとハーマンズ・ハミッツの中間〜R&Bをベースにしながらもポップなセンスを持った印象〜とは違い、オリジナル・メンバーによる(おそらく)スタジオ・ライヴはギタリストのジョン・アレンのトーン・コントロールを巧みに使ったサウンドのせいかヤードバーズに近い印象を受けます。@のチャック・ベリー・メドレーは初期ホリーズ+ヤードバーズをガレージしたよう。セッション・ミュージシャンとの録音もサウンドにはあまり個性は聞かれませんが、'60年代のスタイルを継承した音、ブリティッシュ・ビート・グループ・ファン満足の内容。

CD\1590-

R-0070 CARLOS MALCOLM and his AFRO-JAMAICAN RHYTHMS - SKA-MANIA (RPH)
1)Skamania 2)Run For Cover 3)Hunchback No.1 4)Tiptoe 5)Earthman 6)Skokian 7)Sweetie Charlie 8)Head Srinker 9)Skaramouche 10)Hopalong Kassidy 11)Wings Of A Dove 12)Bonanza Ska

  バイロン・リーと並んで活躍したジャマイカのメント・スカ・カリプソを演奏する楽団のバンド・リーダー、カルロス・マルコム。パナマ出身で'59年にジャマイカの放送局からアレンジャー・作曲家・トロンボーン奏者として雇われジャマイカへ。'62年に自らのバンド、アフロ・ジャマイカン・リズムズを結成。その当時から地元新聞の最優秀バンドに数年連続で選ばれるほどの人気・実力のあるバンドとして活躍。
  このアルバムは彼らの2ndアルバム。ジャケットの良さも然ることながらジャマイカン・ミュージックのルーツを知るのに最適の作品。スカがラテン・アメリカの多くの音楽やのリズム&ブルース/ジャズの影響によって形作られたことはよく言われますが、それを証明するかのような内容。R&B/ビッグ・バンド・ジャズB、ボサノヴァF、アフロ・キューバンGの影響が感じられるスカ・ナンバーからスカタライツが演りそうなオーセンティックなスタイルJまでバラエティに聞くことが出来ます。各ミュージシャンの実力も一流。きっとカルロスのバンド・リーダーとしてのアレンジに忠実な支持も厳しかったのでしょうね。それ故、一流のラウンジ・ミュージックとしての機能も果たしていたのでしょう。Kは1stアルバムに収録のキラー・スカ・ナンバー(ロッシーニ「ウィリアム・テル」)をボーナス・トラックとして収録。

CD thank you sold out

R-0069 TODD RHODES - BLUES FOR THE RED BOY (ACE)
1)Bell Boy Boogie 2)Flying Disc 3)Dance Of The Red Skins 4)Blue Sensation 5)Jumpin' With The Mountain King 6)Annie Laurie 7)Bop Bop Sizzle 8)Oh Baby 9)I Want To Be Happy 10)Make It Good 11)I Love You Truly 12)Blues For The red Boy aka OK Blues 13)Fool For You 14)Toddlin' Boogie 15)Sweetheart, Please Come Back To me 16)Prelude In C Sharp minor 17)Anita's Jump 18)I'm Just A Fool In Love 19)It Ain't Right 20)Sportree's Jump 21)She Don't Love Me Anymore 22)Todd's Idea 23)It Couldn't Be True 24)Oo-Wee Walkie Talkie 25)Comin' Home 26)That Ain't Right 27)That's The guy For Me 28)Rhapsody In Blue Pt1&2

  古くは'20年代から活躍しているデトロイトのR&B/ジャンプ・ブルース・ピアニスト&バンド・リーダー、トッド・ローデスの'47年〜'50年のVitacoustic/Sensationでの録音を集めたコンピレーション。
  トッド・ローデスといえばR&aqmp;Rディスク・ジョッキー、アラン・フリードの「ムーンドッグ・ラジオ・ショウ」のテーマKが有名。この曲はメロウなスウィング感が魅力のビッグ・バンド・スタイル。ゴリゴリのジャンプ・ブルースだけでなく、シンガーのローリー・サンダーズやキティ・スティーヴンソンをフィーチャーしたジョニー・オーティス楽団のようなR&B、デューク・エリントンのアレンジにも通じるポップなビッグ・バンド・ジャズ等、バラエティに富んだ内容。全28曲中SP盤としてリリースされた音源と11曲が未発表、いずれも丁寧なリマスターで迫力のあるサウンドが楽しめます。

CD thank you sold out

R-0068 ROY YOUNG - MEMPHIS (TOMMY BOY)
1)Don't Call It Love 2)So Strange 3)Everybody Hurts 4)half Past July 5)The Age Of Sadness 6)Lampilighter 7)Jambitious 8)Turn Right At Midnight 9)Beautiful 10)Bring In the Dawn

  これはおもしろい。もう既に一部で話題になっています、あのトミー・ボーイからのサザン・ソウル・アルバム。ジャマイカ生まれ英育ち、ノーザン・ソウル・シーンでどっぷりとソウルの洗礼を受け、バンドやソングライターで経験をつんできたシンガー。彼がエグゼクティヴ・プロデューサーにウィリー・ミッチェルを迎えロイヤル・スタジオをメインに制作されたタイトルもズバリ「メンフィス」(彼も名誉市民になれたかな)。
  リロイ・ホッジズ、レスター・シュネル、スティーヴ・ポッツらハイ・リズム〜ロイヤル・スタジオ人脈やプレストン・シャノンらの参加してのどっしりメンフィス・サウンドに時にラフになりながらも超塩辛バリトン・ヴォイスでディープに迫る。O.V.ライトっぽい?いやボビー・ブランドを思い起こさせるかな。それともクラレンス・リード、ブロウ・フライ、、、、。
  トミー・ボーイでウィリー・ミッチェル、というと思い出すのがオラン・ジュース・ジョーンズの'97年傑作「Player's Call」。あのアルバムにも通じるものがこの作品にも隠れているように思われます。Myspace で見ることができるプロモでもウィリー・ミッチェルがロイの肩を叩きながらガハハーと重役笑いをしております。現在進行形のサザン・ソウル・シーンのひとコマ、これからも面白くなってきそうです。

CD thank you sold outt

R-0067 GERALD ADAMS - GIVE ME YOUR LOVEN (COOKS HILL)
1)Give Me Your Loven 2)I Got A Thing 3)Never Knew Love 4)Only One For Me 5)Come Back To Me 6)Driving Me Crazy 7)Choose Who You Want 8)I'm That Kind Of Man 9)Only In To You 10)Homiy &a Friend 11)Give Me Your Loven (Bedroom Mix) 12)Prelude (Shout Outs)

  リリース当時はあまり騒がれずにそれ以降音沙汰のないのですが、ずっと気になっているシンガーをご紹介。
  '96年ジョージア州のクックス・ヒルという気になる名のインディ・レーベルからリリースされたR&Bシンガー、ジェラルド・アダムス。'80sブラコンからキース・スウェット調の'90sR&Bのメロウな曲調中心にストロング・テナーで魅力的に聴かせるスタイル。時にジョニー・ギルを思わせる歌い回し、フェイドアウト前の暴れるフェイク等聴き処一杯。
  A〜Eあたりは'90sインディ・ソウルど真ん中のグループ仕立て。面構えもイカすこのソロ・シンガー、今はどんな活動をしているのでしょうか?気になります。

thank you sold out

R-0066 J.B.LENOIR - VIETNUM BLUES (EVIDENCE)
1)Alabama 2)Mojo Boogie 3)God's Word 4)The Whale Has Swallowed Me 5)Move This Rope 6)I Feel So Good 7)Alabama March 8)Talk To Your Daughter 9)Mississippi Road 10)Good Advice 11)Vietnum 12)I Want To Go 13)Down In Mississippi 14)Slow Down Woman 15)If I Get Lucky 16)Shot On James Meredith 17)Round And Round 18)Voodoo Music 19)Born Dead 20)Leavin' Here 21)Vietnam Blues 22)How Much More 23)Tax Payin' Blues 24)Feelin' Good

  独特なハイ・テナー・ヴォイスが魅力のシカゴ・ブルース・マン、J・B・ルノアー。'50年代のヒット「Mama Talk To Your Daughter」やチェスに残したアルバム「Natural Man」が有名で、ヴィム・ベンダースのブルース・ムービー・プロジェクト「ソウル・オヴ・マン」に大きく採り上げられたことでも知られる彼の'60年代L+Rからリリースされた2枚のアルバム「Alabama Blues」('65)と「Down In Mississippi」('66)を収めたのがこのCD。
  ウィリー・ディクソンのディレクションの元(バック・ヴォーカルでも数曲参加)、生ギターの弾き語りを中心に得意のロッキン・ブルースやヴェトナム戦争や人種差別に対するプロテスト・ソングをブルージーに聴かせます。曲によってドラム/パーカッションが入りL等はルーツを漂わせたアフロ風にも聴こえ、また魅力のテナー・ヴォイスは曲によっては初期のボブ・ディランを思い出させたりもします。初期パロット〜チェスでの作品のセルフ・カバーもオリジナルのバンド編成とは違った味わい。翌'67年に交通事故で亡くなる為、生前最後のリリース作。

CD\1890-

R-0065 JOHN KRUTH - EVA DESTRUCTION (CRUSTACEAN)
1)Eva Destruction 2)Mrs.Chagall 3)Another Dimension 4)Majestic Ganesh 5)Dinner Music For The Mob 6)Poor Friedrich 7)Locomotives 8)Goudla's Gypsy Dance 9)The Volupiuous Virtuoso 10)Night Train To The Ukraine

  シンガー・ソングライターであり、マンドリン、マンドチェロ、オクターブ・マンドリンをメインにフルート、アイリッシュ・ホイッスル等も演奏するマルチ楽器奏者でもあり、日本でも翻訳された「ラサーン・ローランド・カークの伝説」(河出書房新社)の著者でもあるジョン・クルースの'06年ウィスコンシン州のインディ・レーベルからリリースされたアルバム。アーティストとしての活動は長く、地元のミルウォーキー・クリエイティヴ・ミュージック・アンサンブルへの参加、こちらも地元のバンド、ヴァイオレント・フェムズのサポートなどを経てソロ・アルバムも今回紹介するアルバムが6枚目の作品。
  上記のヴァイオレント・フェムズのBrian Ritchie(didgeridoo)やVictor Delorenzo(dr.,vocal)を含むバック・ミュージシャンとのアンサンブルも素晴らしく、オルタナ・カントリー・タイプの魅力的なヴォーカルを生かした曲から、ローランド・カークの研究家らしいリズミックなジャム・バンド風アンサンブル、シタールをフィーチャーしたオリエンタルな曲、北欧プログレがグランジ・カントリーと対戦のインスト・ナンバーまで、全曲聴き処いっぱいの作品。トラッド・タイプの曲では歌声がまるでシラフのシェーン(ポーグス)のよう。弦楽器ファンはもちろん、ジャム・バンド、トラッド、フリー・サイケなど好きな方にもお薦めです。

CD\1790-

R-0064 OSCAR McLOLLIE - HEY! LOLLIE LOLLIE (ACE)
1)Roll Hot Rod Roll 2)Take Your Shoes Off Pop 3)All That Oil In Texas 4)The Honey Jump Pt.1 5)Dig That Crazy Santa Claus 6)Love Me Tonight 7)Hey Lollie Lollie 8)What You Call 'Em Joe 9)The Honey Jump Pt.2 10)Mama Don't Like It 11)Eternal Love 12)Hot Banana 13)Lolly Pop 14)Pretty Girl 15)Wiggle Toe 16)Hot Banana(inst.) 17)Mama Don't Like It(inst.) 18)Roll Hot Rod Roll

  ゴキゲンなジャンプ・ブルース/ロックン・ロールなCDを紹介させていただきます。'50s末米西海岸のセントラル・アヴェニューを中心に活躍していたバリトン・シンガーでビッグ・バンド・リーダー、オスカー・マクロリー。Mercury、Modern、Class 等に作品が残していますが、このCDは'53〜'55Modern作品をコンパイル。ドゥー・ワップ・スタイルのバラードも得意としていますが、今回はダンス・ナンバーはかりを未発表曲、未発表テイクからも選んだもの。
  Maxwell Davis (Tenor sax)、Gene Philips らが参加したオスカー・マクロリー&ハニー・ジャンプスの「Hey Lolly Lolly」F「Hot Banana」K、多くのカバーや似たタイプのナンバーを生んだジョー・リギンス「Honey Dripper」タイプの「The Honey Jump」CH、コーラス・グループが参加してのノヴェルティ・タイプのナンバー「All that Oil In Texas」B等、ウキウキワクワクのジャンプ・ナンバー満載。
  このCDの選曲から外れた「Be Cool My Heart」等のバラード・ナンバーも素晴らしいオスカー・マクロリー、バラード集がなかなか出ません。このCDの売れ行き次第、だったのでしょうか?「Be Cool〜」他のドゥー・ワップ・スタイルの曲は同じくAceの「Modern Vocal Gruops」シリーズ他のコンピレーションに収録されています。

CD thank you sold out

R-0063 JIMMY NORMAN - HOME (OFFICIAL)
1)Here Comes The Night 2)Love Is Wonderful 3)What's The Word? Do The Bird 4)I Know I'm In Love 5)You Crack Me Up 6)I Don't Love You No More 7)Tell Her For Me 8)Your Love 9)I'm With You All The Way 10)Kissing in The Moonlight 11)Talking 'bout The Time 12)This I Beg Of You 13)Can You Blame Me 14)Home 15)I Love You 16)Hold Me 17)Didn't Blow Out The Candles 18)Hush 19)Time is On My Side 20)St.Tropez 21)Too Much Time

  '50s末から米西海岸中心に活躍しており、'70sにはコースターズやレア・グルーヴ・シーンで再評価されたハーレム・リヴァー・ドライヴなどに参加していたディープ・シンガー、ジミー・ノーマン。シングル・コレクターには'75 Buddah からの「I Wanna Make Love To You / I'm Fallin' In Love」で素晴らしいフィリー・タイプの作品で知られています。
  今回紹介のCDは彼が'87年にリリースした1stアルバム「Home」14)〜21)(CDのジャケットはこのアルバムを元にしたデザイン)に'60sを中心としたLittle Star、Polo、Samar等からのシングル作品をドカッと収録した一枚。
  鈴木啓志氏「Soul City U.S.A.」でも採り上げられている通り、作品自体は時代を感じさせるもの、したがって'60s初期はドゥー・ワップ、R&Bの影響が残る曲調からR&B〜アーリー・ソウル・タイプ、またLittle Starでは当時のレーベル・メイトのオージェイズとの共演のシングルもあります。そのなかでも彼のディープな歌唱が生かされていて、しっかりとした個性が聴き取れます。電話越しに女性へ「I don't love you no more-!」とシャウトして始まるE等はそのままのテンションで歌に突撃。Jのサム・クック・スタイルの曲もよりディープなシャウトが決め手。そしてアルバム「Home」はモダン・ディープ・ソウルの好例的内容。

CD\2490-thank you sold out

R-0062 THE PIMPS OF JOYTIME - HIGH STEPPIN (WONDERWHEEL RECORDINGS)
1)PJT's High Steppin 2)My Gold 3)She-Do 4)Long Ride 5)Working All The Time 6)Street Sound 7)Be Good 8)Bonita 9)San Francisco Bound 10)Tea Time 11)Hey Mr.DJ 12)Chant 13)H20 14)We Can Find Away

  N.Y.はブルックリンからこの秋PITS大推薦の個性的なアーティストがデヴュー。Brian J.なるヴォーカル/マルチ・プレイヤーがメインのユニット、ピンプス・オヴ・ジョイタイム。
  プリンス以降のファンク・アーティストのようで、スライ&ザ・ファミリー・ストーンやP・ファンクの影響が見られるファンクと'70sソウル・マナーをメインに、時おりアフロ・ファンク、ラテン・ダンス・ナンバー、ニューオリンズのブラス・バンド風セカンド・ライン・ファンクなどが入ったブラック・ミュージックの魅力いっぱいのアルバム。
  バラードもブルース・ハープ他の生音とリズム・ボックスとのアンサンブルが絶妙なFや三連のアーシーなM等ファンク・ナンバーとの絡め方も見事。今年後半のニューカマーでPITS強力注目盤。「ソウル電波」ビンビン感じるアルバムです。

CD thank you sold out

R-0061 V.A. - ECCENTRIC SOUL : DEEP CITY LABEL (NUMERO)
1)Them Two - Am I A Good Man 2)Moovers - Someone To Fulfill My Needs 3)Helene Smith - I Am Controlled By Your Love 4)Johnny K. Killens & the Dynamites - I Don't Need Help 5)Freda Gray & the Rocketeers - Stay Away From My Johnny 6)Helene Smith - Thrills And Chills 7)Betty Wright - Paralyzed 8)Moovers - I Love You Baby 9)Helene Smith - Pain In My Heart 10)Paul Kelly - The Upset 11)Moovers - One Little Dance 12)Betty Wright - Good Lovin' 13)Helene Smith - Willing And Able 14)Paul Kelly - It's My Baby 15)Helene Smith - You Got To Do Your Share 16)Frank Williams & the Rocketeers - Good Thing Pt.1 17)Moovers - Darling I'll Go

  '60s〜'70sローカルなインディ・レーベルの発掘コンピ・シリーズを精力的に編んでいるNumeroのEccentricシリーズ。今回紹介するのはT.K.で有名なマイアミ州フロリダのレーベル、ディープ・シティのコンピ。
  エリック・クラプトンがアルバム・タイトルにした「461 Ocean Boulevard」、この番地はマイアミ・ソウルの重要スタジオ、クリテリア・スタジオの所在地で、クラプトンはじめジャンル問わず多くのアーティストがこのスタジオのサウンドを求めてレコーディングに訪れる(所謂マイアミ詣で)ことになるのですが、そのクリテリア・スタジオの初期制作作品がてんこ盛りに収録されているのがこのCD。
  マイアミの最重要人物の一人、現在はエロ・ラッパー、ブロウフライとしてマニアから若いヒップ・ホップ・アーティストまでに支持されているクラレンス・リードが作曲、プロデューサーとして関わった作品が多く、またレア・シングルの存在で知られるヘレン・スミス、マイアミの代表的な女性ディープ・ソウル・シンガー、ベティ・ライト、こちらも'70sの作品が有名なディープ・シンガー、ポール・ケリーらの初期作品を聴くことが出来ます。彼らの得意とするディープ・バラードはもちろん、ジャンプ・ナンバーでの熱いシャウトが聴くことのできるジョニー・K・キレンス、アップもバラードもグループの魅力を生かしたコーラス・ワークを聴かせるムーヴァーズ等、当時のインディ・レーベルに残された'60sサザン・ソウルの醍醐味を味わうことが出来ます。64〜68年の4年間の活動レーベル、この後設立されるT.K.の前身的なレーベル(経営等はまったく違いますが)とも言えるでしょう。

CD thank you sold out
1 | 2 | 34 | 5
recommended top