水晶振動子と水晶発振器
VCXO :voltage controlled crystal oscillator TCXO :temperature compensated crystal oscillator OCXO :oven controlled crystal oscillator ① OCXOは、周波数変動が小さく、位相雑音が低いという利点がありますが、発振起動時間が数分必要で許容周波数偏差を満足するためには1時間から24時間以上必要なものもある他、恒温槽の消費電流が大きいため、電池で動作する携帯機器には不適切で、安定な電源供給が得られる基地局機器などの使用に限定されます。また、形状も大きく高価な点も問題とされています。ちなみにOCXOはSCカット、TCXOはATカットが使用されるのが一般的なようです。 ② 国内では、水晶振動子/水晶発振器の代表的なメーカーは、エプソン(東洋通信機から水晶部門を譲渡)、日本電波、京セラ(キンセキを買収)、村田製作所(東京電波を買収)、大真空などがあり、業界団体としては日本水晶デバイス工業会があるようです。 水晶発振器基本特性
ppb:parts per billion(×10-9) 大真空が超小型のTCXO(厚み0.23mmで1008(1.0mm×0.8mm)サイズ)を開発したようで、平成30年5月から量産出荷とのこと。基本波発振で100MHzまで対応可能で、電源は1.6~3.6V、1.3mA(1.8V48MHz時)で±20ppm~±100ppm(-40℃~+85℃)のようです。 |
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