北京 | ~3day~ | 北京動物園 テレビ塔 天壇公園 琉璃廠 | |
新世紀の初日の出を探して…… |
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北京動物園 |
早朝の北京動物園。ホテルのまん前だったのにわざわざバスに乗り込む辺りが……いかにもツアーっぽくて笑える。 このくそ寒い真冬の早朝、しかも正月に動物園に来る人はいないらしく、園内は閑散としていた。中国最大の動物園の名に相応しく、動物園というよりも公園のように広々としている。いい季節なら、のんびり家族皆で一日遊びに来るのに良さそうな場所だ。 |
お約束どおり、パンダを見る。 想像よりも少し小さかった。何頭もいるのだが、さすがに寒いのか檻の中に入ったまま、外に出てくれていたのは4~5頭。たぶん、わざと外に出されたものだろう。寒そうに、屋内への入口付近をうろうろしていたのがちょっと可哀想。でも、のっそりのっそりと頭を下げて歩く姿は、笑いを誘う可愛らしさだっ。 もうひとつの目玉、金絲猴は、動きが速すぎて写真が撮れなかった。彼らには冬も夏もないのかもしれない……。元気に檻の中をひょいひょい跳びまわる。特にチビ達が可愛い。母猿の尻尾にぶら下がっている。尻尾も、鉄棒もロープも、チビ達にかかると、皆一緒らしい……。黄土色と金色の中間色の長い毛が、ふさふさしていて気持ち良さそう。触れないのが残念。(でも、触ったらボロボロにひっかかれそう…) |
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テレビ塔 |
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北京市内を一望できるというテレビ塔。日本でいうところの東京タワーのような場所だ。 運のいいことに、この日は快晴!最近はスモックで曇っていることも多いという北京には珍しい良日に、我らも期待も否が応にも高まる。 さて、エレベーターで最上階へ。しかし、扉が開いた途端に物凄い暴風の洗礼を受け、倒れそうになった。(本当に足元からすくわれるので、お年を召された方はご用心)それにもめげず、必死でドアから外に出ると―― 360度のパノラマが視界いっぱいに広がる。日本では想像も出来ない広い大地が何処までも続いている。その平野の広いこと!……いや、平野なんて言い方は失礼だった。あの国はあれが普通なのだから。あの、何処までも続く地平が、大陸の大地なのだ――。 余談だが、最上階より少し下は、回る展望室になっていて、ちょっとした記念品やらお菓子を売っている。(ここは前面ガラス張りの屋内だ)コーヒーを買って椅子に座り、ちょっと一服。冷え切った身体を温めた。売店の隅のほうに、忘れられたような小さなガラスケースがあって、地元の子供さんが買うような胡麻菓子を売っていた。変な土産物屋のお菓子より、断然安くてお勧め! |
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北京市眺望 | ![]() |
天壇公園 |
現存する中国最大の祭祀建造物、天壇――。総面積273万㎡、故宮の三倍もの広さを持つ。(98年に世界遺産へ登録)代々の皇帝が、天へ五穀豊穣を祈願する為に造られた。 Temple Of Heavenという英語名をつけられたのも頷ける。まさに人間の、「天」(=神々の楽園)――に対するイメージを掻き立てられる場所だ。 今回の旅行で我らが一番楽しみにしていた場所でもある。北京の絵葉書や旅行パンフレットには必ずといっていい程掲載されいする場所だろう。 「天」を表す紺碧――瑠璃色の瓦で統一された建物たちは、北京の青い空によく映える。何日か自由に時間が取れるなら、何を置いても晴れた日には一番にここを訪れることをお勧めする。特に春――雨で瓦がきれいに洗い流された後がいい。 |
昭亭門(南門)から入り、圜丘壇(皇帝が直接天の神に話しかけた場所)の真っ白な三段の天心石などを楽しみながら、中心部を目指して歩く。 まずは、皇穹宇へ。 皇帝と先祖の位牌を安置する円堂である。規模は小さいが、回音壁という円形の壁に周囲を取り囲まれている為、自分が小さな丸い世界の中心にいるような気分にさせられる。基本的に全てが広くて見晴らしのいい国――場所ばかりである為、久々に出会う閉じられた空間はとても心地よかった。 |
![]() 皇穹宇(回音壁)の外門。 こんなところまで、きちんと瓦は瑠璃だ。 |
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皇穹宇とその天井。 鮮やかな朱色と緑に細かい金細工が映えて、八ッとする程美しい。 |
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広い参道の中央に、一筋の道がある。 この道は、許されざる道――。 昔日、唯一無二の権力者ただ一人しか歩くことを許されなかった――場所。 かつては踏むことの許されなかったその道を、今、我々は歩いている。 つやつやと磨きぬかれた石畳の表面は、空の色を映して、蒼く染まっている。 天を表す蒼の色――。 その蒼を踏みしめ、天への祈りの場所へと向かう――。 天壇の象徴。 蒼き、祈念殿へと――。 |
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祈念殿――。 毎年皇帝が正月に豊作を祈願した、天壇の代表的祭祀建造物だ。 円形の三段の瑠璃瓦が青い空によく映える。 微妙に反った円錐形の屋根は、優美に空に溶け込んでいる。 大きな建物にも関わらず、「そびえたつ」という表現を使う気になれない。むしろずっしりと大地に腰を落ち着け、まるい空を柔らかく撫でているようだ。 荘厳でありながら優しい姿の建物だ――と、そんな風に感じた。 内部は皇穹宇と同じように赤、緑、青、金の精巧な飾りが施されている。が、その規模は皇穹宇より遥かに大きい。その大きさと、内部まで光が届かないのとで、天井全てをカメラのフレームに収めるのは難しい。全部で28本あるという朱金の柱は見事だ。 |
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唯一残念だった点。 それは、「冬だったため、瓦が埃だらけだった」こと。 祈念堂も本当はもっと真っ青に映る筈なのだ。 本当は、こんな色。(↓→) わざわざちゅんたが手袋で埃を払って撮ってみた。 ![]() |
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→ 祈念殿内 |
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帰りは七十二長廊と呼ばれる回廊を通って、東門から出た。この回廊には、地元のお年寄たちが集って賭札をして遊んでいる。至る所に幾つもの円陣が出来ている様子はちょっと凄い。実際にゲームしている人よりも、それを囲んで「ああでもない、こうでもない」とはやし立てている外野が多く、和やかで本当に楽しそうだ。ああいう老後っていいなあ、と思わされる光景だった。 |
琉璃廠 |
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古い北京の町並みを再現しているストリート、琉璃廠。 骨董品街として紹介されていることが多いようだが、書画、文具四宝の名品、印鑑などのいいお店が隠れている。 掘り出し物を探してじっくり歩くといいのだが、時間がなくて断念。だが、夕方だった為か、観光客も少なくいい雰囲気だった。 店の前には歩道にもかかわらず、車がわさわさ止まっている。自転車は当たり前。夜になると提灯に火が入って、また雰囲気が良い。きちんとした店舗ばかりでなく、道の真中に露店を出して小物を売るお婆さんなんかもいる。品物はかなり怪しいが、安いのでいわゆるお土産用のものを大量に買うにはいいかもしれない。我らは食べなかったが、一緒のツアーの人が、石焼イモを買っていた。日本のとは違って黒くて丸っこい。これが、とても美味しかった……らしい。 とりあえず、時間の制約から、中国に詳しい知人から聞いていた書道具の有名な老舗と、その辺りの骨董品屋二、三軒を回った。 |
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骨董品のお店は、観光客だと分かるとそれなりに愛想も良く、片言で「ゆっくり見てね」みたいなことを言って相手(付きまとう、とも言う)をしてくれる。ディスプレイもそれなりに凝っている。ガイドさんによると紛い物ばかりらしいが、見る分には楽しい。 一方、いわゆる地元の老舗はまず入るのに勇気が要る。それでも頑張って重厚な扉を押し開けてこっそり覗いてみる。訪れたのは書道具の店だったので、巨大な硯や筆、巻物のような紙などが、薄暗い照明に照らされたショーウィンドに味気なく並んでいる。照明は蛍光灯だけで、日本の店のような華やかさは一切ない。が、それがいかにも実質本位で「らしくて」いい。店員さんも、観光客は冷やかしだと分かっているらしく、相手をしてくれないし、もちろん英語も通じない。が、これが意外と安く、そしてやはり流石にいいものが置いてある。我らは小さな水墨画(色がついてたから水彩画か?)を買った。店員さんらしき人をなんとか呼び止め、「これ」と指差すと、ショーウィンドから出してくれ、伝票を書いてくれる。これを持って、今度は支払い窓口(?)にお金を払いに行く。このシステムが最初は全く分からず……同行してくれていた「北京は三回目」という知人のお陰でなんとか買い物成功。 この辺りには印鑑のいい店があるらしいのだが、きちんとした「先生」が彫ってくださるので時間がかかるということなので、二、三日の滞在期間があって、再度訪れられる人じゃないと注文は難しい。だが、字体や彫りの美しさは、その辺りの店とは比べ物にならない。一生使う印が欲しい人にはお勧めだ。 |
<おまけの……>
北京 | ~4day~ |
四日目は早朝にホテルを出発。ほとんど真っ暗闇の北京街を抜け、空港へ。 早朝便ということもあって、ホテルで用意してくれたランチボックスを持たせてくれた。荷物になるのでバスの中でせっせと食べる。(それにしても、どうしてこの手のランチボックスはかさ張るようにできているんだろう…涙) お世話になったガイドさんへお礼を言って、出国カウンターへ。航空券は自分たちで引き換えなければならないので、カウンターに並んだが……たくさんあってどこに並ぶのかイマイチ分からない……。しかも並んだカウンターが、コンピューターのトラブルで全然進まず、あっちやこっちやと何度も別の列に並び変える我ら。同便の他の人たちはとうに行ってしまっているというのに!――間に合わないかと思った……。 最後までトラブル続きだったが、なんとか無事に上海経由便に乗り、午後には関空まで帰ってくることができた。 最初は強行軍かと思っていた今回の旅行だったが、そう疲れが残ることもなく、残ったのは楽しい思い出ばかりだった。 いい、旅行でした―――。 |
また来るよ 君という、広大な国に会いに―― 今度は 君の違う顔を見るために いつの日か、また 必ず |
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