<小話〜その7〜>
お茶屋さんに行く!

観光の途中、「中国式のお茶を楽しみましょう!」という名目の元に、お茶屋さんに寄った。
まあ、基本的には売るのが目的なのだろうが、試飲させてもらえるとのことなので、喜んで付いて行った我ら。
行ってみると、なんだか国家運営の農業関係の施設らしく(施設名は忘れた…。日本のJAみたいなものだろうか)、なんだかとっても立派な建物が建ち並んでいた。ちょっとびっくり。
小さいが小奇麗な店舗に入ると、十人が一テーブルの割合で椅子に座らされ、一人一人に茶碗が割り当てられた。店員のお姉さんがお湯の入ったポットを持って現れ、きちんと正式な作法で煎れてくれる。作法や飲み方の説明も丁寧で、ただの「試飲」を想像していただけに、とても得した気分だ。
今回出してくれたのは、やはり最高級茶とされている烏龍茶。それと、花茶。
烏龍茶は一杯目はまず捨て、二杯目からいただく。聞香杯という細長い茶碗にまず注ぎ、それから品茗杯という平たい茶碗に注ぐ。空になった聞香杯でまず香りを楽しみ、それから茶自体を戴く。(この杯を見たい方は、otherのページへ)
この「香り」にまずビックリした。烏龍茶がこんなにいい香りがするなんて、思っていなかったのだ。そして、茶の味――。
……「ごめんなさい、烏龍茶さん」
思わずそう謝ってしまいそうな程、美味しかった。あまり烏龍茶は好きじゃないと思っていた風魔ですら頭が下がった。日本の缶烏龍茶、あれはニセものだっ!……そう叫びそうになるくらい違った。やはりいいお茶を、きちんとした方法でだすと違うんだなあ……。一番美味しいのは三煎目だそうだ。同じ茶葉で9回程は出せるそう。
花茶は烏龍茶にちょっと香りをつける為に入れるもの。今回は赤い小さな可愛い花蕾を入れてくれた。なんともいい香り――でも、お高い。
そう、このお茶屋。美味しいんだが、全て高い!漢方茶なども売っていたが、我ら貧乏人は買えずじまい。小さな袋ひとつだけ買って帰った。他のお土産屋のものと違い、入れ物なども凝っていて可愛いのだが、日本の高級茶を買いに行くくらいの心積もりが必要だろう。
しかし、中国茶……侮りがたし!!――ですな。
本当に美味しい……。
| 真中が花茶。後は烏龍茶。 缶はきれいな紙で包まれていてとてもお洒落。 |