ハガイ
ユダヤ人。預言者。前6世紀後半,ゼカリヤと共にエルサレム神殿再建を主導した。
ハギト
アドニヤの母。
ハザエル
アラム人。ベン・ハダドに代わってダマスコの王となる。ヨラムとラモト・ギレアデを奪い合い,戦って負傷させた。
ハダド
エドムの王子。タビデの征服によりエジプトに亡命したが,ソロモン治下で帰国し,叛乱。
ハダドエゼル
ダマスコ王。アッシリアではアダドイドリと呼ばれる。前853年カルカルでシャルマナサル3と戦う。ベン・ハダドと同一人物か
ハハマーニシュ
ペルシア王。550〜330年の間に生存。ヘロドトスではアケメネス。
ハビル
ハピルとも。セム系語。他所者の意。イブリー,アピルと同義
バアル
カナン人の土着の豊穣神。
バクトリア
オクソス川上流の地域。主邑はバクトラ。
バゴアス
バゴヒを参照。
バゴヒ
別名バゴアス。前5世紀前半のユダヤ総督。
バシャ
イサカル部の人。エラの父。クーデターでナダブを倒し,イスラエル王となる。位前906〜883年。在位中に先王の一族を根絶やしにした。ユダ王国を攻め,かえってゲバとミツパを失った。
バシャン
ヘブライ語。ヘルモン山とヤルムク川の間の地域。
バト・シェバ
またはパテシバ。ソロモンの母。ウリヤの妻だったがダビデに奪われ,その妻とされる。
バビュロニア
バビュロンを本拠地とした古代帝国。
バルディヤ
クラシュ二世の子,フタオサーとカンブージヤ二世の弟。兄に殺されたという。
パウシカイ
ヒュルカニアに住んでいた民族。ペルシア帝国第11徴税区所属。
パコロス
パルティアの人。前1世紀半ば。王子。前40年〜シリアを征服する。マタティアス・アンティゴノスをユダヤ王とする。
パシアノイ
またはアシオイ,アシアニ。2世紀頃オクソス川(アム川)を南下してバクトリアをギリシア人から奪い取ったサカ系の民族。
パテシバ
バト・シェバを参照
パディ
エクロンの王。位前8世紀末。親アッシリア政策をとったため,反対派のクーデターにより捕らえられ,ヒゼキヤに引き渡された。のちセンナケリブに復位される。
パリサイ
ファリサイを参照。
パリダイダ
王の狩猟地のこと。パラダイスの語源となった。
パルティア
スキュタイ人などの遊牧民族を中核に勢力を拡大した,騎馬民族征服王朝。
パルニ
パルニ族。ダーハ族内部の有力部族。ダーハ族を参照。
パレスチナ
ペリシテ人に由来する地方名。フィリスティアを参照
ヒュスタスペス
ウィシュタースパを参照。
ヒュルカニア
現在のトルクメニスタン南西部。
ヒゼキヤ
ユダ王。位前728〜697年。アハズの子。マナセ2の父。
ヒラム
テュロス(ティルス)の王。位前8世紀半ば頃。
ヒルカノス2
ヨハネ・ヒルカノス二世。ユダヤ人。ハスモン家。ユダヤ王,大祭司。位前67,63〜40年。ヨナタン4とサロメ・アレクサンドラの子,アリストブーロス2の兄。弟に王座を奪われてナバテアに逃れ,内戦を開始。ローマの介入により大祭司の地位を得たが,ユダヤ王にはなれず。前40年マタティアス・アンティゴノスに捕らえられ,耳を落とされる。
ビト・フムリー
オムリの家。アッシリア語。アッシリアによるイスラエル王国の呼び名。オムリを参照
ビルハ
ラケルの召使い。ヤコブの子ダンとナフタリを産む
ピ・ラメセス
現在のエジプト,タル・ダブア。前13世紀の王ラメセス二世がナイルデルタの首都として建設したもの。
ファサエル
ギリシア名ファサエロス。イドマヤ人。アンティパトロスの子,ヘロデの兄。前47年頃エルサレム知事。前42年頃ヘロデとユダヤ四分領太守。前40年マタティアス・アンティゴノスに捕えられ,自決。
ファサエロス
ファサエルを参照
ファラオ
古代エジプト語。「大きな家」の意
ファリサイ
ファリサイ派。またはパリサイ。ヘブライ語。「分離派」の意。ユダヤ教の一派。一般大衆を信者とし,原理主義的。思想的には革新的で,布教を盛んに行った。
フィリスティア
ラテン語。ペリシテ人の土地の意。パレスチナの語源
フシャスラパーワン
ギリシア名サトラップ。ペルシアの総督のこと。
フシャスリタ
カシュタリティを参照。
フシャヤルシャー
ヘロドトスではクセルクセス。ペルシア王。ダーラヤワウシュ1とフタオサーの子。アルタフシャサの父。
フタオサー
ヘロドトスではアトッサ。クラシュ二世の娘。カンブージヤ二世の姉にして妻。カンブージヤ二世の死後ダーラヤワウシュ一世の妻となる。フシャヤルシャーの母。
フルワルティ
プラオルテスを参照。
フワフシュトラ
ウマキシュタルを参照。
フンパン
エラム最大の神。人面蛇身。妻はキリリシャ。
プサンメティコス
プサンメティコス一世。663〜609年。エジプト第26王朝の開祖。ヘラス傭兵を活用してアッシリアから独立した。
プサンメティコス2
エジプト王。
プトレマイオス
ユダヤ人。シモン6の娘婿。前134年シモン6とその子らを暗殺する。
プラオルテス
カシュタリティを参照。古代イラン語ではフルワルティ。
プル
ティグラトピレセル3を参照
ヘロデ
イドマヤ人。アンティパトロスの子,ファサエルの弟。妻はマリアンメ一世。前47年頃ガリラヤ知事。前42年頃ファサエルとユダヤ四分領太守。前40年のパルティア侵入でローマへ亡命し,王を名乗る。位前40〜後4年。
ベニヤミン
イスラエル12部族の名祖。ヤコブとラケルの子
ベルシャツァル
ナボニドスの子。国政を放棄した父に代わって政務を掌った。ペルシアのバビュロニア攻撃に抵抗し,戦死。
ベン・ハダド
ダマスコ王。ハダドエゼルと同一人物か? ヨラム治下のイスラエルを盛んに攻撃した。
ペカ
イスラエル王。位前735〜732年。ペカフヤを倒して王座を奪う。反アッシリア政策を推進するが,ティグラトピレセル3の遠征軍に破れ,国土のほとんどを失う。その後ホシェアに殺された。
ペカフヤ
イスラエル王。位前737〜736年。メナヘムの子。ペカに殺された。
ペハー
ペルシア語。「総督」
ペリシテ
ペリシテ人。「海の民」の末裔とされる。主邑はガザ,アシュケロン,エクロン,ガト,アシュドド。
ペルシア
ペルシスを本拠とする古代帝国。最初の本拠地はペルセポリス,のちスーサに移る。
ペルシス
イラン高原南西部の一帯。
ペレシェティー
古代エジプト語。ペリシテ人のこと。
ペンタポリス
ギリシア語。ガザ,アシュケロン,エクロン,ガト,アシュドドの,ペリシテ人五都市のこと。
ホシェア
イスラエル王。位前731〜723年。反アッシリア政策を推進するペカを暗殺。アッシリアに貢納した。ティグラトピレセル3の死後アッシリアに反旗をひるがえすも,シャルマナサル5に捕らえられ,アッシリアに送致された。