アッシュルウバリット2
アッシュルウバリット二世。アッシリア王。位前612〜609年。バビュロニアに敗れた。
アッシュルナシルパル2
アッシュルナシルパル二世。アッシリア王。位前9世紀頃
アッシュルバニパル
アッシリア王。位前669〜627年。
アッシリア
アスールを本拠地とした古代帝国。
アッラー
エルを参照
アールヤ
別称アーリア人。「自由な人」,「貴族」の意
アガテュルソイ
現在のトランシルバニアに住んでいた民族。トラキア人の一部。スキタイ王家と婚姻関係を結んでいたことで知られる。
アガムタヌ
またはエクバターナ。ペルシアの王都。
アケトアン
アメンヘテプ四世が建設した首都。現在のアマルナ
アケメネス
ハハマーニシュを参照。
アケメノス
ハハマーニシュを参照
アサ
アビヤムの子または弟。ヨシャファトの父。ユダ王。位前908〜868年。バシャと争い,ゲパとミツパに要塞を建設する。
アザルヤ
ヨタムの父。ユダ王。位前787〜736年。南部と西部に進出して通商路を確保し,防衛体制を整えた。のち皮膚病により引退を余儀なくされた。
アシェル
イスラエル12部族の名祖。ヤコブとジルパの子
アシャム・ベテル
エレファンティネのユダヤ人が崇拝した女神。
アシュグザイ
アッシリア人によるスキュタイ族の呼び名。
アシュルバニパル
アッシリア王。在位668〜625年。
アシアニ
またはアシオイ,パシアノイ。2世紀頃オクソス川(アム川)を南下してバクトリアをギリシア人から奪い取ったサカ系の民族。
アシオイ
またはアシアニ,パシアノイ。2世紀頃オクソス川(アム川)を南下してバクトリアをギリシア人から奪い取ったサカ系の民族。
アスール
ティグリス河畔にあった,アッシリアの本拠地。
アタルヤ
アハブの娘(または妹)。アハズヤ2の母。ヨラム2に嫁ぐ。ユダ王。位前845〜840年。子の死後,王位を奪って君臨するも,ヨアシュ2を擁した叛乱によって抹殺される。
アダドイドリ
ハダドエゼルを参照。
アダドニラリ3
アダドニラリ三世。アッシリア王。位前810〜783年。シャルマナサル3の孫。前806〜802,前796年の二回,ダマスコを征服している。
アトッサ
フタオサーを参照。
アドニヤ
ダビデとハギトの子。王位をめぐってソロモンと争い,敗れた。
アナト・ベテル
エレファンティネのユダヤ人が崇拝した女神。
アナト・ヤウ
エレファンティネのユダヤ人が崇拝した女神。
アハズ
ユダ王。位前744〜729年。ヒゼキヤの父。シリア・エフライム戦争で窮地に陥り,アッシリアに助けを求めた。
アハズヤ
アハブとイゼベルの子。ヨラムの兄。イスラエル王。位前852〜851年。即位の年,屋上から落ちて重傷を負い,翌年死んだ。
アハズヤ2
ユダ王。位前845年。イエフにより殺されたとされる。
アハブ
オムリの子。アハズヤ,ヨラム,アタルヤの父。イスラエル王。位前871〜852年。ティルスから妻イゼベルを迎え,娘(または妹)のアタルヤをヨラム2に嫁がせるなど政略結婚を多用した。前853年カルカルでシャルマナサル3と戦う。
アバル・ナハラー
ペルシア語。「川むこう」の意。エウフラテス以西を指す。
アヒヤ
イスラエルはシロの人。預言者。ヤロブアム1に叛乱を指嗾した。
アビール・マルドゥク
バビュロニア王。位前562〜560年。ネプカドネザル2の子。ネリグリッサルに倒される。
アビメレク
士師記の登場人物。イスラエルの王権を掌握しようとして失敗
アビヤム
アビヤとも。レハブアムの子。ナダブの父。アサの父または兄。ユダ王。位前910〜908年。
アピル
古代エジプト語。他所者のこと。イブリー,ハビルと同義
アブサロム
ダビデの子。兄弟のアムノンと対立した。父王に叛乱,一部の民衆にも応援されたが鎮圧された。
アブディ・ヘパ
前14世紀後半のエルサレムの領主
アブネル
サムエル記の登場人物。サウルに仕えてエシュバアルの後ろ盾となる。ヨアブに暗殺された。
アブラム
ユダヤ人の祖,アブラハムの別称。
アポクリファ
カトリックが認めた旧約聖書続編。外典とも。
アマシス
エジプト第26王朝の王。位前570〜526。
アマツヤ
ヨアシュ2の子。ユダ王。位前801〜787。773年没。父の復讐を行ったのちイスラエルと開戦。敗れて虜囚となる。のち帰国したが,ラキシュで暗殺される。
アマン
エステル書の登場人物。ペルシア王ダリウス一世の寵臣で,ユダヤ人抹殺を謀った。
アミュティス
メディアの人。ネプカドネザル2の妻。故郷を思う心が強く,それを慰めるため夫が建設したのが「空中庭園」。
アム・ハ・アレツ
ヘブライ語。国の民の意。
アムノン
ダビデの子。兄弟のアブサロムと対立した。
アムル
北シリアの王国。
アムル2
アムル人。シリアを根拠地とした民族。
アメンヘテプ4
アメンヘテプ四世。アメンホテップとも。別名イクナトン。エジプト第18王朝の王。位前1353〜1336年。アケトアンを建設した
アモリ
アモリ人。ヘブライ語。メソポタミアでは「アムル人」として知られる。
アモン
ユダ王。位前641〜640年。マナセの子,ヨシヤの父。臣下に暗殺された。
アラム
アラム語。ペルシア帝国の公用語。
アリュアッテス
リュディア王。
アリストブーロス
ユダ3を参照。
アリストブーロス2
アリストブーロス二世。ユダヤ人。ハスモン家。ユダヤ王,大祭司。位前67〜63年。ヨナタン4とサロメ・アレクサンドラの子,ヒルカノス2の弟。アレクサンドロスとマタティアス・アンティゴノスの父。兄を追って王座を奪う。兄と内戦を続けたがポンペイウス・マグヌスの介入によって虜囚となり,ローマに送られた。前56年ローマから脱出。ユダヤに戻って反乱するも,再び鎮圧されローマに送られた。前49年頃,カエサルとポンペイウスの抗争に巻き込まれ,毒殺される。
アルック
クラシュの長子。640年人質としてアッシリアに送られた。
アルキモス
ヤキムを参照
アルタクセルクセス
アルタフシャサを参照。
アルタクセルクセス2
アルタクセルクセス二世ムネモン。位404〜359年。ダレイオス二世の子,小キュロスの兄。有名なキュロスの反乱を鎮圧して治世の始めとする。386年にスパルタと有利な条約を結び,『王の平和』を成し遂げた。記憶力がよかったので「ムネモン(記憶のよい)」と呼ばれた。
アルタフシャサ
ヘロドトスではアルタクセルクセス。フシャヤルシャーの次子,ダーラヤワウシュ2の弟。兄を殺して王位を奪った。
アルポクサイス
タルギタオスの次子。カティアロイ氏族とトラスピエス氏族の祖。
アルメニア
アルメニアの語源になった民族。ペルシア帝国第13徴税区所属。
アレクサンドロス
ユダヤ人。ハスモン家。前一世紀前半。アリストブーロス2の子,マタティアス・アンティゴノスの兄弟,マリアンメ1の父。ローマに反乱を企てたが鎮圧される。前55年再度反乱し,アンティパトロスの軍に鎮圧される。前49年頃カエサルとポンペイウスの対立に乗じて策動するも,ポンペイウス派のローマ軍に捕らえられ,斬首。
アレクサンドロス・ヤンナイオス
ヨナタン4を参照
アレタス3
アレタス三世。前1世紀前半のナバテア王。ユダヤ王国の内戦に乗じて領土を拡大しようと,ヒルカノス2を支援する。ローマの介入によって計画は台無しに。
アンシャン
今日のイスファハーンからファールス地方に至る地域。
アンティパトロス
イドマヤ人。ヨナタン4に仕え,イドマヤ総督を務める。ヒルカノス2とアリストブーロス2の内戦ではヒルカノス側に着いた。前55年のアレクサンドロスの反乱を鎮圧。前47年カエサルに接近してユダヤ総督に任命され,ローマ市民権を獲得。カエサル死後,苛政を行ったため前43年暗殺される。
イェフド
ペルシア語。ユダ属州の呼び名。
イウダイオイ
ギリシア語。ユダヤ人のこと。
イエシュア
またはヨシュア。ユダヤ人。ツァドク家の人。祭司。
イエフ
イスラエル王。位前845〜818年。主君ヨラムが重傷を負ったのを機に謀反。預言者エリシャの支持を得て,イズレエルで国王一族を皆殺しにした。
イサカル
イスラエル12部族の名祖。ヤコブとレアの子
イザヤ
イスラエル系の人名。原義は「ヤハウェは助け」
イザヤ2
預言者。シリア・エフライム戦争でアハズと面会し,インマヌエル預言を授けた。
イシュ・ボシェト
ヘブライ語。「恥の人」の意。エシュバアルを参照
イシュマエル
第二次バビュロン捕囚後のイスラエルで,パルチザンの頭目となる。総督ゲダルヤを暗殺する。
イスラエル
アブラハムの孫ヤコブの別称。ヤハウェに命じられて改名した。イスラエル国の名の由来。ヤコブを参照
イスラエル2
ヘブライ語。原義は「神戦い給う」「神支配し給う」。
イゼベル
ティルスの王女。?〜前845年。アハブに嫁ぎ,王の宗教政策を批判する者達を弾圧したとされる。アタルヤ,アハズヤ,ヨラムの母。謀反したイエフにより,ヨラムともどもイズレエルで殺された。
イブリー
ヘブライ語で「ヘブライ人」。アピル,ハビルを参照。原義は「他所者」
イルフレニ
ハマト王。前853年カルカルでシャルマナサル3と戦う。
インシュナク
エラム時代のスサの都市神。後には神々の王として崇められた。
インマヌエル
インマヌエル預言。シリア・エフライム戦争で,イザヤがアハズに授けた預言。ヤハウェを信じ,軽挙妄動を戒めたという。
ウィシュタースパ
ヘロドトスではヒュスタスペス。ペルシア貴族。ダーラヤワウシュ1の父。
ウジヤ
アザルヤを参照
ウマキシュタル
メディア王。カシュタリティの子。古代イラン語ではフワフシュトラ。612年新バビュロニアと同盟,アッシリアを滅ぼした。
ウラルトゥ
今日のアルメニアにあった古代王国。
ウリヤ
ヘト人。妻バト・シェバをダビデに奪われた。
エ・テメン・アン・キ
バビュロニアのジグラット(聖塔)。ナボポラッサルが建設。
エッサイ
ベツレヘムの羊飼い。ダビデの父
エッセネ
エッセネ派。ヘブライ語。ユダヤ教の一派。信者に厳格な法律遵守を求めた。閉鎖的,結社的で,財産を共有したという。クムラン宗団はエッセネ派の一分派。
エクバターナ
アガムタヌを参照。
エコンヤ
ヨヤキンを参照
エサルハッドン
アッシリア王。在位681〜669年。アッシリアの版図を最大にした英主。スキュタイ族と組んでメディアを支配。676年エジプトへ遠征。
エシュバアル
サウルの子。父王の死後王国を受け継ぐが,後ろ盾のアブネルを失って暗殺された。イシュ・ボシェトと呼ばれた。
エステル
エステル書の主人公。ユダヤ人の娘。ペルシア王ダリウス一世の妃となり,アマンのユダヤ人抹殺計画を阻止したという。
エズラ
ユダヤ人。預言者。ツァドク家。ペルシア帝国に仕え,エルサレムの統治を行う。
エビル・メロダク
ヘブライ語。アビール・マルドゥクを参照。
エフライム
一説にイスラエル12部族の名祖。ヨセフの子
エラ
バシャの子。イスラエル王。位前883〜882年。ジムリに暗殺される。
エラム
ペルシアの前身。弓矢を武器とし,短いチュニックを身に付け,オカッパ頭。蛇神を重要なモチーフとして用いた。ティル・テュバの戦いでアッシリアに破れさり,衰退した。
エリ
サムエル記に登場する祭司
エリシャ
イスラエルの人。前9世紀頃。預言者。イエフの叛乱に正当性を保証した。
エル
セム系諸語に共通の,「神」をあらわす普通名詞。アッラーの語源
エルヤキム
ヨヤキムを参照。
エルヤシブ
ユダヤ人。ツァドク家。大祭司。
エルヤシブ2
ユダヤ人。ツァドク家。ヨハナンの父。エルヤシブと同一人物か。
エレアザル
ユダヤ人。大祭司。
エレファンティネ
エジプトはナイル中流の島。ユダヤ人傭兵の駐屯地があった。エレファティネ・パピルスで有名。
オニアス1
オニアス一世。前4世紀末。ユダヤ人。ツァドク系オニアス家。大祭司。
オニアス2
ユダヤ人。大祭司。位前3世紀半ば
オニアス3
オニアス三世。ユダヤ人。ツァドク家。大祭司。位前?〜175年。ヨシュア3の兄。弟に地位を奪われ,メネラオスに殺される。
オニアス4
オニアス四世。ユダヤ人。ツァドク家。オニアス3の子。父を殺された時エジプトに逃れ,プトレマイオス六世の庇護を得てレオントポリスに神殿を建てた。
オベダス
前1世紀初頭のナバテア王。ヨナタン4の遠征軍を撃破する。
オムリ
アハブの父。イスラエル王。位前878〜871年。ジムリの死後,ティブリと王座を争い,打倒して王を名乗る。新都サマリアを建設する
オロデス
パルティア王。53年クラッスス一門の侵入を迎え撃ってこれを破る。捕虜となったマルクス・クラッススを処刑して生首を宴会に飾った。