韓国旅行その3
19981116日〜18
日付内容行き先
動機行かなければならない。
1日目1998.11.16夜の攻略。(前編)新羅ホテル、明洞
夜の攻略。(後編)東大門、明洞
2日目1998.11.17確実なところで。(前編)南大門、?、明洞
確実なところで。(後編)?、東大門、明洞
3日目1998.11.18夢の終わり。キムチ屋、帰国

「動機について」

 と言うわけ(前回からの続き)で、誰にも相談できない。誰か僕の相談に乗ってくれるような、僕より経験豊富な頼れる人はいないか?と考えたのです。そのとき、ふとある人のことが頭に浮かんだのです。それは、半年ほど前から僕の勤務先にお客さんとして来ている人でした。

 その人の風貌からはとても想像できないのですが、そのころ僕にプラモデル製作の技術などを聞きに来ていました。見た感じ、不良がそのまま大きくなったようで怖かったのですが、(笑)どこかかわいいところがあり、興味がありました。今考えると、なぜただのお客さんであったこの人に相談しようと思ったのかは判らないのですが、僕が以前に韓国に行ったことを少し話した際に興味を持ってくれたからかもしれません。この人なら、助けてくれるような気がしたのです。それで思い切って声をかけてみると、あっさり承知してくれて店が閉店してから2人で話しました。

 この人の名は「むらさき」さんといいます。実はこのときまでじっくりと話したことが無く、僕の韓国旅行やあの時起こった事件とそのとき僕がとった行動を話しました。よく知らない人だったからこそ、恥ずかしくて言えないことも話せたのかもしれません。彼はまるで「頼れる兄貴」のようで、親身になって僕の話を聞いてくれ、また意見してくれました。結論は、

 
もう1度Pさんに会って話をしないといけない。

 でした。そうでないと僕の気持ちに決着がつかないであろう、ということでした。僕も漠然とそうは思っていましたが、どこかはっきりしなかったのです。むらさきさんに相談して正解でした。僕の話し方は行ったことが無い人も情景が浮かぶらしく、むらさきさんも俄然韓国に対する興味が沸いてきたようで、一緒に行くことになりました。僕はほっとしました。独りで行くのが怖かったのです。半ば僕の無理を聞いてくれたのですから、絶対に楽しい旅行にしようと思いました。僕が感じた素敵な経験をむらさきさんにも感じて欲しい。そこでいろいろ準備に取り掛かりました。

 むらさきさんの好みを調べてみる。彼の弱い(大好きでお金を使ってしまう)ものは、
「ウルトラマン系」「松本零士系」「スケルトン(クリアー)系」「プライズ(ガシャポンやUFOキャッチャー)系」
 後、最近は僕の影響で「エヴァンゲリオン」やガレージキットにも手を出し始めていました。彼曰く、僕に出会ったことで人生が変わったそうで。僕がある日の接客で何気なく言った「一生は1度しかないのだから、やりたかったことを我慢しながら後悔して生きるよりも、やりたいことをやって死んだほうがいい」という自分の生き方を聞いて「たが」が外れたらしいです。ちょっと責任を感じています。(笑)
 むらさきさんをもう少し詳しく紹介すると、昔は本当に「ワル」だった。(笑)僕より3歳年上で、同じく結婚していない。バンドのボーカルをやっていた経験がある。伸ばした髪は意地でも切らない。プリンスが大好き、というよりマニア。僕もプリンスが好きなので、Pさんのことを相談したときも話しやすくなりました。今は建物の内装の仕事を経営していて屋号は「むらさき屋」。彼の大好きなプリンスの「パープル」へのオマージュらしいです。

 さて、今回は初めて自分で旅行代理店を探して手続きしました。料金も安いものを選びます。本当は時間に余裕のある4泊5日にしたかったのですが、むらさきさんの仕事の都合で2泊3日になりました。用心のため、今回も保険に入りました。地元空港利用のため、初日は着いたら夕方で、最後の日はただ帰るだけになります。賞味1日、有効に使えるように計画を練りました。何日か経って旅行代理店から連絡があり(旅行が近付いて来ているのになかなか連絡が無かったのであせりました)、宿泊は運良く3回目となるロイヤルホテルに決まりました。これで動き易くなりましたし、Pさんの店からも近いので便利です。しかも今回、ホテルまでの行程に
免税店が含まれていません。これも急いでる僕達にとっては非常にラッキーでした。もっとも、帰りは寄るみたいですが。他に僕がしたことは、Pさんに会うといってもそれほど時間がかからないであろう、という(あの人も経営者で忙しいことですし)ことで、むらさきさんのためにも模型屋さん探索も計画に盛り込みます。地理を頭に入れるために前回の「個人旅行韓国」という本の地図をよく見て覚えました。更に、あるフィギュア雑誌で東大門のおもちゃ問屋のことが紹介されていたのでそこを大まかな目的地としました。しかし、おもちゃ問屋の具体的な地図がありません。そのページと、ヒントになるようなものを拡大コピーして持っていくことにしました。

 新たに覚えた単語は、きっと東大門で道を聞かなければならないと思っていたので、「どこですか?」。最寄の駅を聞くために「地下鉄」。並んでいる品物や場所を特定するために「これ」「あれ」「ここ」です。

 ひょっとしてこれから頻繁に韓国に行くことになるかもしれないので、それも想定して次の旅行に活かせるようにデジタルビデオカメラを買いました。その話をすると、むらさきさんもHi8ビデオカメラを持っている、というのでそれぞれで持っていくことにしました。後で編集して面白いビデオを作ろう、という目論見です。僕は今回も一眼レフを持っていきました。毎回夜景の写真で失敗しているので何とか綺麗なものを撮ってみたいです。携帯しやすいように腰に装着できる専用バッグも買いました。主力で撮影するビデオカメラを肩にかけて、必要があれば腰から一眼レフを取り出せるのです。これは便利。
 
 Pさんにも連絡がとれ、会ってくれる事になりました。これも初めて自分からかけた国際電話で緊張です。後は、出発を待つばかりになりました。

 この旅行は、僕が韓国に頻繁に行くようになるきっかけになった旅行です。


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