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道は平らな状態が続くため、体調が悪くてもペースを上げることができる。
やがて、右上の尾根が高度を下げ、道は尾根とクロスするようにして尾根の南側を進むようになる。こちら側はまだ時々日が差す。
10時42分、右手に 『 見晴場 』 と書かれた標識が立っており、少し谷側に突き出た場所が現れた。
ここからは、その名の通り南駒ヶ岳、
空木岳が見えるようなのだが、
本日は 山頂付近がガスに覆われ、山を同定することができない。
写真に写っている右のとがった山は 西岳であろうか。
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曇ったり晴れたりといった状態が続く。
やがて左手斜面の上方に大きな岩が現れ始め、少し今までとは雰囲気が異なり始める。
そしてそこから暫く進むと、樹林越しに空木岳の斜面が見えてきた。
但し、斜面の上方はガス、そして登山道のある斜面の向こう側にもガスが出ている。頂上からの展望は難しそうである。
また、右手には南駒ヶ岳 (写真) も見えるが、
その頂上はガスで覆われている。体調と相まって、テンションがグッと落ちる。
11時13分、義仲の力水に到着。こちらは 仙人の泉と違って、水は岩を濡らす程度しか流れておらず、ほとんど得ることができない。
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足下は花崗岩を細かく砕いたような白い道に変わる。木曽殿越も近いようである。
そして、展望の方も開けだし、空木岳の斜面が見通せるようになる。
ただ、写真のとおり、ガスがかなり出ている。なお、見えるのは空木岳の頂上ではなく、第一ピーク付近。
空木岳頂上はそのもっと右奥である。
11時26分、木曽殿越に到着。木曽殿山荘は閉まっており、その先のベンチへと向かう。誰もいないと思った木曽殿越だが、
東川岳への分岐点に 2人の登山者 + 1匹の犬がいた。2人は会話中だったので、挨拶を交わしただけでベンチの方に進み休憩に入る。
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1人は外国の方で犬を連れている。もしやヤマレコでその名を馳せている ? Hanameizanさんではないかと思い、
帰宅後、ヤマレコで確認したら やはりそうであった。
この日の記録を読むと、池山尾根を登って空木岳に至り、
そこから南駒ヶ岳を往復した後、この木曽殿越に下り、
そこから東川岳、檜尾岳と進んで 檜尾尾根を下山されたとのこと。イヤハヤ何ともスーパーな体力の持ち主である。
トレランをやる人は我々とは身体の出来が違うようだ。
休憩中、彼が木曽殿越から東川岳 (写真 空木岳斜面から撮影) に登って行く姿を見たが、確かに早い。
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11時36分、空木岳に向けて出発する。
雪の残る急斜面を登る。風が強く、さらにガスが湧いてきて 周囲の景色はほとんど得られない。先程まで見えていた東川岳の斜面も、
すでにガスに飲み込まれてしまっている。
ただ、幸いにも 今登っている斜面にはガスがあまりかかっていないので、先の方を確認しながら 登っていける。
しかし、この登りも本日の小生には大変キツイ。
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ハイマツと草付きの斜面を登り詰めていくと、足下は岩場に変わる。
岩にはしっかり赤ペンキが付けられているので、迷うことはない。
登り着いた場所は第1ピーク。岩に赤い文字でそのように書かれている。時刻は 12時17分。
先程述べたように頂上はまだまだ先である。ただ、この時点ではガスのため全く先の方が見えない。
第1ピークからは、大きな岩の間を進み、あるいは大岩を乗り越え、さらには鎖場を越えていく。
この空木岳は、
池山尾根から登った場合、頂上まで優しい感じの斜面が続くが、こちら側の道は大きな岩に囲まれてまさにアルペンムード満点である。
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