鶏冠山登山( 鶏冠山:2,115m ) 2010.4.30 登山



【PHOTO & 記録 鶏冠山登山 2】

タオルで足を拭き、靴下、登山靴を履く。冷たい水に足が痺れたものの、足は温かく、冷え切ったわけではないようだ。
支度を調え、鶏冠谷の方へと進む。石積みのケルンの横を通り、鶏冠谷からの流れを少し遡ると、写真のように流れの右岸にロープが現れた。
水で濡れた大きな岩の上を滑らないように進み、ロープに導かれるようにして階段のようになった石の上を登っていく。
するとすぐに焦げ茶色のプラスチック ? の板に白い文字で 『 鶏冠山登山道 』 と書かれた道標が現れた。 丸ゴシック体 というのだろうか、文字は完全に印刷。立派な道標である。
ここで道は左斜面に取り付いて谷から離れることとなる。

しかし、このような立派な道標を見ると、 もはやこの山は一般的な山と何ら変わらない気がする。
道は暫くジグザグに登った後、ほぼ一直線の道となる。足下は良く踏まれており、全く 一般の山と変わらない。
殺風景な尾根の中、時々緑の葉が輝くコメツガ ? の大木が現れる。また、左側の樹林の間から、周辺の山が見えることがある。 まずは先ほど吊橋から見えた鶏冠山の一番左のピーク。
それから、鈍角な三角の山。あれは西滑頭だろうか ?
そして、8時近くなって 2つの三角錐の山が見えた。右奥の山は 黒金山に違いない。
傾斜は、時々緩やかになるも、結構きつい。

一般登山道と変わらない道も、下部に人が入れそうな空間がある大岩の前を通過した頃から、少しずつ雑然となり始め、 周囲の樹林が邪魔をするところも出てくる。
但し、道標、テープ類はしっかり付けられているので、全く問題ない。傾斜はきつくなるが、先の方に青空が見えてきたので、それ程 苦ではない。
新たな尾根に登り着くと、先ほどの茶色の道標が木に付けられていた。道標に従って右に進む。ここからは岩が現れ出したので、 いよいよ岩登りかと思ったが、それは空振り。
今度は例の青と茶色のカラフルな道標に導かれ、左折。トラロープに導かれ、岩とシャクナゲの道を登る。細い岩場の尾根に出て少し進めば、 件の 2種類の道標が現れ、左折となる。

2つの道標に導かれ、左折すると、 写真のような崖下の道が現れた。右の崖上には恐らく 第一岩峰があり、この道を進めば、その第一岩峰を巻いていくことになるのであろう。
道は良く踏まれており、明るい日差しの元、展望も広がって気持ちが良い。

道の傍らには、古びた白い道標もある。
善く善く考えたら、道標類は一般的な山よりも多いかもしれない。 危険な山ということで奇特な方々がそれぞれに道標を設置してくれたら、 一般道よりも充実したといったところか・・・。
とにかく、感謝。

上でも述べたように、ここで展望が一気に開ける。
今まで樹林越しにしか見えなかった 黒金山の美しい三角錐が素晴らしい。
黒金山の左に見える右の斜面が長く見えている高みは牛首かもしれない。
そうなると、もっと左に見える立派な山は何という山であろうか。 地図から類推すれば、牛首の左がお丸、そしてその左の立派な山は 2,021mの無名峰となるが、 このように立派に見える山に名前がついていないのはおかしい。
小生の同定間違いであろうか。

道は良く踏まれており、 展望も良いと喜んでいたが、そんなに甘くない。
道はすぐに荒れた斜面の登りに変わる。谷を詰めていくという感じなのだが、その谷が流木や崩れた岩でグチャグチャな状態。 ピンクテープを頼りに道を進む。
左側の木々が生えている斜面に付けられた道が最新の道なのであろうが、昔は この谷を直登したのかもしれない。
テープが左の斜面にも続いているし、荒れた谷の斜面の方にも見えたりする。無論、左側の斜面に取り付いて進む。
途中に岩屋などもあって興味深いが、落石などがありそうで一箇所に止まっているのは危険に思われ、 先を急ぐ。



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