鳥甲山( 鳥甲山:2,037.6m ) 2007.11.03 登山



【PHOTO & 記録 鳥甲山 5】

そして 11時42分、鳥甲山山頂着。あまり広くない山頂には先達が 2人休んでいた。
山頂は木々に囲まれて視界が利かず、加えてガスまで出ているので、全く面白みがない。
イヤ、山頂自体がこれまでの長い登りの苦労を吹き飛ばすというには、あまりにも平凡なのである。
しかし、山頂の標柱が如何にも風雪に耐えてきたという風情を見せており、 これはこれで秘境の山という感じがして良いとも言えよう。

さて、下山ルートであるが、 この鳥甲山山頂に到着するまでに 10人ほどの人たちとすれ違ったことを考えると、 ほとんどの人が来た道を引き返すピストン登山らしい。
確かに、屋敷側に降りたら、1時間半ほどの林道歩きが待っている。しかし、来た道を戻るのではあまりに面白くないし、 あの赤ーの頂上へも行ってみたいではないか。
ということで、12時ジャストに下山開始、屋敷を目指す。
道は気持ちの良いササ原が続くが、ガスでその雰囲気も半減である。

ガスでほとんど視界が利かないまま赤ーを通過。実際は、赤ーの頭の左側を巻くようになっており、 途中の木に申し訳程度に、『 赤ー 』 と書かれた手書きの標識が括り付けられているだけであった。
ここからの道は、右下に常に秋山郷を見ることになるなかなか気持ちの良い稜線歩きとなった。
ただ、その岩壁は凄まじいほどに崩壊しており、大雨や大雪の度に削られているという感じがする。

ガスも時折面白い状態を創り出しており、 秋山郷だけにライトを当てて、その他の景色を完全に隠した状況を見せてくれている。
無論、苗場山など見えるはずもなく、 この時はただ黙々と進むだけであった。

振り返れば、鳥甲山方面は雲に覆われている。
また、目の前に見える赤ーはボロボロと崩れそうな雰囲気を見せ、この山の厳しさを滲ませている感じである。



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