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草原の尾根道を一旦下り、その後は 草とササ原の道を登っていくことになる。
道には明るい日差しが差し、気持ちが良い。木々にはサルオガセが絡んでいるのが見られ、ここが南アルプスであることをアピールしている。
奥甘利山への分岐が現れるのを待ちながら進んだものの、それがなかなか現れない。右手のササの斜面にいくつもの道筋が見えるので、
試しに登ってみた。
登り着いた所には木を伐採した跡があったものの、奥甘利山の標識は見つからずじまい。
仕方なく、帰りにもう一度ルートを探すこととして、ササの斜面を下り正規の登山道に戻った。 |
先ほど試しに登ってみた高みを巻いて暫く進み、
若干下ると右側が開けて、山間から
八ヶ岳の姿を見ることができた。
道はここからササ原とカラマツなどの針葉樹林帯の登りとなり、
今までとは少々様子が異なって少々息が上がるようになる。 | |
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暫く登り続けると、道は雑木林の中の平らな道となって一息つける状態となった。
葉の落ちた木々の間から日が差し、なかなか気持ちがよい。
しかし、この気持ちの良い道も やがてまた急な登りと変わり、息を切らせながら登り着いたところが、
千頭星山と御所山との分岐点であった (9時20分着)。 |
この分岐を過ぎ大西峰を巻いて進むと、
緩やかな登りの明るいササ原の台地が目の前に広がった。
明るい日差しのもと、気分が開放的になる。
しかも、左手を見れば、ササ原の向こうに
富士山が見え、
言うことなしである。 | |
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このように開放的な道は、小生のペースを速めさせる。
しかし、素晴らしい光景であり、もしここに適当な石があれば、暫し休憩したいところである。
一方、ありがたいことに、ベンチを設置するような愚はなされていない。
このままの状態でそっとしておいて欲しいものである。 |