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この緩やかな登りはそう長くは続かず、少し登ると視界が一気に開け、目の前に広い草原が広がった。
ここは経塚と呼ばれているらしい。左手に
富士山が見える。
方向としては南東、逆光となって眩しい。
光っている川は釜無川 (富士川) であろう。また富士山の右手に見える大きな山は、
お馴染みの毛無山。
富士山の左に続く山々は、王岳、
十二ヶ岳、節刀ヶ岳といった これまたお馴染みの山々となる。
時間的にもう少し早ければ、素晴らしい夜明けの富士山が撮れたことであろう。広河原に到るまでの林道で、
何台もの車とすれ違った理由がよく分かる。 |
この場所からは、
富士山の他、
大菩薩嶺、
金峰山などの奥秩父の山々、
そして八ヶ岳
など甲府盆地を囲む山々を眺めることができる。
また、前を見れば、台地の先に丘のような盛り上がりがあり、その左右の後方には紅葉が始まっている山々が見える。
そして、右後方の山々の後ろには鳳凰三山
の白い頂がちょこっと顔を出している。 | |
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目の前に見えた丘を登り切ると、そこは甘利山頂上。時間は 8時19分。駐車場からわずか 20分弱での到着である。
やはりこれでは申し訳ない。林道途中に見えた白鳳荘に車を駐めて登るべきであったと反省したがもう遅い。
汗もあまりかいていない状況の中で、ロープに囲まれた山頂を巡り、
八ヶ岳や
富士山などの山々を写真に納める。 |
下方を見れば、
経塚の台地とそこを走る木道が見える。
また、その上方を見やれば、そちらは東の方角に当たり、
小金沢山、
大菩薩嶺、
黒川鶏冠山、
飛竜山、
そして唐松尾山
を経てさらに続く奥秩父の山並みが見える。
この経塚は、ツツジの群落もあるようで、
シーズンには赤い花が台地を埋め尽くすことであろう。 | |
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甘利山から西の方角を見やれば、緑と茶が混ざり合った山が見える。
どうやらあれが千頭星山らしい。そこまでは少々距離がありそうなので、ようやく登山になりそうだ と思った次第である。
8時26分、甘利山を出発。
草原を進んで、まずは奥甘利山を目指す。 |