竜喰山 ( 竜喰山:2,011.8m ) 2015.12.12 登山



【PHOTO & 記録 竜喰山 4】

2分程周囲の景色を眺めた後、先へと進む。進むべき方向(東)を見れば、先の方に大きな高みが見えている。

ここで、 竜喰山はその高みの右後ろに少しだけ見えている山であったことを思い出す。 そうであった、意外に距離があるのである。
体調が良ければどうと言うことはないのだが、今の状況では億劫さが先に立つ。

ササ原を緩やかに下り、その後ササ原の尾根歩きとなる。
気持ちの良い尾根であるが、身体が怠く、今は一刻も早く竜喰山に登って帰路に就きたいとの思いの方が強い。
また、右下を見ると、将監小屋の青い屋根が見えている。

ササ原が続く中、 小さなアップダウンを繰り返しながら先程見えた高みへと進んでいく。
前方に青空はなく、身体の調子も今一つというか、かなりひどい状況なので、全くテンションが上がらない。
竜喰山には大変申し訳ないが、 とにかくノルマを消化するという感じでしかない。

やがて、登り斜面に入るが、これまた身体が苦しく、喘ぎながら登ることになる。

この辺もササが五月蝿いものの、周辺には木々も多くなり、 その木々にテープが巻かれているので迷うことは無い。

大きな岩の横を抜け、さらにまた登りが続く。
相変わらず胃がもたれ、身体全体に倦怠感が漂う。

ようやく斜面を登り切ると、再び平らなササの尾根道が続くようになる。
ここの展望もなかなかではあるものの、楽しむ余裕は全く無い。

やがて、再び周辺に木々が目立つようになるが、 樹林帯という程のレベルではない。
緩やかな道も また登り斜面に変わる。
しかし、それも長くは続かず、再びほぼ平らな道が続く。この辺はササ原にしっかりと踏み跡がついている (写真)

尾根を進み、再び傾斜が増してくると、今度は樹林帯の中に入っていくようになる。
そして、小さなマウンドを乗り越え、緩やかに登っていけば、漸く樹林に囲まれた 竜喰山頂上であった。時刻は 9時45分。

展望の利かない頂上には 二等三角点が置かれている他、立派な標識が地面に横たわっている (写真)
前回登った時には、この標識には柱があったのだが (尤も、柱の方は根元の方が折れており、 標識は柱付きで木に立てかけられていた)、今は柱がなくなっており、標識だけが残っている状態である。

しかも、立派な標識ではあるが、そこには 『 2,011m 』 と書かれている。 二等三角点があるこの 竜喰山の実際の高さは 2,011.8mであり、 従って 2,012mと表記すべきであるのに残念である。
というのは、2012年の 『 辰年 』『 2,012m 』『 竜 』 の名の付くこの山に登るという ちょっとした記念登山を行った際、この標識を見て しらけてしまったからである。

なお、この 竜喰山頂上に登り着いた途端に、 周囲に日の光が差し込み、これは天候が好転したのかと思わせたが、大常木山方面に少し下ると見えるはずの 富士山は相変わらず雲に隠れている状態であった。

さて、取り敢えず “ 登山の目標とされるレベルの山 ” に登ったことで 何とか体裁が整ったため、少し食料を口にした後、すぐに下山することにする。
9時51分に下山を開始し、辿ってきた道を戻る。小さなアップダウンを繰り返しながら徐々に高度を下げていく。

前方には西御殿岩と 唐松尾山らしき峰が かなり高い位置に見えている。この竜喰山への登りにおいても、気怠い身体にはかなりキツく感じられたので、唐松尾山を目差していたら もっと大変な思いをしたに違いない。

ササ原の斜面を下り、気持ちの良い尾根道を進む。
もうほぼ下り一辺倒であり、キツい登りが待っていることはないので、ここは気分良く進むことができる。
しかも、ありがたいことに、身体の怠さは相変わらずであるものの、胃のもたれ感は薄らいでいる。

しかし、吹く風は冷たく、先程 風花が舞ったのも頷ける。

左手に見える 大菩薩嶺雁ヶ腹摺山にかかっていた雲も 少し取れ始めているが、どうもスッキリしない光景である。



竜喰山 1、   竜喰山 2、   竜喰山 3、   竜喰山 4、   竜喰山 5  もご覧下さい。

百名山以外の山のページに戻る   ホームページに戻る