竜喰山 ( 竜喰山:2,011.8m ) 2015.12.12 登山



【PHOTO & 記録 竜喰山 2】

3分程で高みに登り着いたが、晴れていればここから良く見えるはずの 富士山はやはり全く見えない。
しかし、大菩薩嶺、そして 雁ヶ腹摺山は見えるようになっており、 その左には 大室山蛭ヶ岳といった 丹沢山塊がシルエット状に並んでいる。

相変わらず雲が空全体を覆っているが (しかし風花はなくなった)、 天気予報通り、少しずつ良くなってきてはいるようである。

そして、当初の目的である 和名倉山方面を見れば (和名倉山は見えないが)、黒々とした樹林を頂上部分に有するリンノ峰が見えており、 その右後方に恐らく東仙波と思しきピークが少し顔を出し、さらにその右にはササ原の斜面が魅力的な カバアノ頭が見えている。
しかし、その後方は先程より少し明るくなってきてはいるものの、やはり雲が多く青空は見えない。

ここから和名倉山に至るには、これらの山を越えた後、 さらに長い距離が待っているのであり、本日の体調を考慮すると、とても和名倉山に向かうのは無理と考えて諦めることにする。

しかし、和名倉山は諦めたとは言え、 このまま下山したのではコスト的に見合わず、気持ちの収まりもつかない。
と思いながら カバアノ頭の右手、東の方角に目を向けると、今いる高みから広い防火帯が下っていくその先に見えている山が 竜喰山、大常木山であることに気づく。
そうだ、ここから一番近い山として竜喰山があったではないか。
竜喰山に登れば、本日の体調最悪の山行も何とか体裁を整えられると思い、何としても竜喰山に登ってから下山することにする。

なお、 唐松尾山に登るという案も頭に思い浮かんだのだが、 途中の御殿岩に登らねば画竜点睛を欠く気がし、そうなるとかなりの体力と時間を要することになるので、やはり竜喰山に向かうことにする。

8時37分、高みを離れて防火帯を下る。
先程の分岐から続く正規の道は、この防火帯の左側、樹林の中にあるのだが、この防火帯の方が気持ちよく下っていける。

上方にリンノ峰、カバアノ頭を見ながら防火帯を下る。
やがて小さな樹林帯を抜けると、将監峠に到着。時刻は 8時46分。
ここからは、南に下る防火帯の後方に 雁ヶ腹摺山を見ることができる。

峠からはそのまままっすぐ 飛竜山方面へと向かう。
道を少し登っていくと、記憶通り道の左側に鹿よけのネットが現れたので、その手前から道を左に外れてササの斜面へと入っていく。
よく見ると、この 竜喰山への取り付き口にある木には タン色をしたテープが巻かれており、その少し右には森林保護、鹿害対策について書かれた お願いの書類が木に取り付けられているので、 目印になろう。

写真において、右の方へと続く道が飛竜山へと至る登山道。
手前 左側に僅かながらササ原への踏み跡が見えているが、そこが竜喰山への取り付き口となる。

ここからはササの斜面の急登が待っており、 しかも、ササが五月蝿い中、わずかにつけられた踏み跡を辿りながら登っていくことになる。

前回この山に登ったのは、2012年の 4月で、まだ斜面に雪が少し残っていた状態であったため、 登るのに少々苦労したのだが、今回 雪は全くないため足下は安心である。しかし、身体が怠くなかなか足が進まない。

場所によっては腰下まであるササの斜面がずっと続き、 足下の踏み跡がササに隠れ気味の状態であるが、踏み跡のある所はササが少し低くなっていることから、 そういった状態の部分を探しながら進む。
もし、ここに正規の登山道が作られるとしたら、斜面をジグザグに登るように設定されるのは間違いないところであるが、 このインフォーマルな道はほぼ直線的に斜面を登っていく。これが辛い。



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