黒金山 (敗退)( 黒金山:2,231.8m : 2,000m付近にて引き返す) 2015.1.8 登山



【PHOTO & 記録 黒金山 (敗退) 4】

道はやがてササ原の斜面を斜めに横切って登るようになる。
ここだけは、雪混じりのササ原の中、登山道上だけに雪が残っていて、まるで白い絨毯が敷かれているようである。

少し高度を上げて振り返れば、 富士山が見え、 周囲の山々も見えるようになってくる。

少しワクワクしながら斜面を登り切ると、 そこには 『 ササ原下展望台 』 と書かれた標識があり、 さらには 『 牛首ノタル 1時間、林道出合 25分 』 と書かれていたのだった。 これを見てガッカリ。

今の時刻は 11時26分。 途中、ワカンの装着を含めて、10分程休憩したとはいえ、林道出合からここまで 1時間39分を要したことになる。
『 下り 25分 』 ならば、登りはその倍の時間を要するとしても、今回の小生は さらにその倍かかったということになる。

従って、ここから牛首ノタルまでの無雪期の標準タイムが 1時間 というのならば、 本日は 2時間以上かかる可能性が強くなってきた訳で、この調子だと、本日は牛首ノタル、 あるいは その手前までで時間切れ となる可能性が出てきたのである。

途中撤退も有り との覚悟を決め、タイムリミットを 13時半に定めて先へと進む。

なお、この 『 ササ原下展望台 』 近辺は大きく開けており、 その名の通り、富士山大菩薩嶺飛竜山といった山々を見ることができるが、 展望を楽しむ余裕などなく、先を急ぐ。
木が疎らに生えるササ原の斜面を進む。

写真は、飛竜山 (中央 左)、 前飛竜 (中央 右) 方面。

左手には牛首 (写真 右の三角形の山)、 そして目指す黒金山 (写真 左の山) が樹林越しに見えている。

まだまだ遠く、しかも、ルートは一旦 右の方、つまり黒金山とは反対方向に進んだ後、 途中から 牛首の南側斜面の下を巻いて戻り、さらには牛首の西側斜面を回り込んで牛首ノタルへと進み、 そこから黒金山へと登っていくようなので、見た目以上に距離があることになる。
やはり、本日は頂上に達することができないかもしれない との思いが強くなる。

尾根上を、ルートの見当をつけながら登っていく。
そのまま尾根上を登り続けるのかと思っていたら、途中から左へと折れて、斜面を横切って進むような雰囲気が感じられたので、 勘を信じて、左へと進む。
どうやら正解だったようで、樹林を抜けると、ササ原の斜面が現れ、そこには先程と同様に雪の絨毯が敷かれていたのだった。

道は ここから尾根の中腹を横切って進むことになる。
ありがたいことに、この辺になると、目印となる新しいテープが一定の間隔で見られるようになる。

ただ、斜面を横切る道は無雪期ならば問題ないのだが、 現在の状況は雪が道を覆い、雪の斜面がずっと続いているだけなので、そこを横切って進まねばならず、結構 神経を遣うことになる。

ここまではスノーシューが正解であったが、ここからはワカンが正解。
小生のスノーシューは大きいので、斜面を横切るのにかなり難儀するであろうし、この後 樹林帯に入ると、 スノーシュー歩行の難易度がさらに増すことになったからである。

斜面を横滑りして滑落しないように、一歩ずつ慎重に足場を確保しながら進む。
前には牛首がピラミダルな姿を見せ、その左に 黒金山が見えている。



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