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そして何よりもここで浅間山と初対面となる
(但し、姿の半分しか見えない)。
やや逆光気味であることも手伝って、さらに黒色が増したその大きな姿には何か圧倒されるものを感じる。
そして、黒々とした山肌に少々残る白い筋がアクセントとなって魅力を増している。
もう少し登る時期が早ければ、雪が作り出すこの白い筋の数がもっと多く、神秘的な雰囲気を醸し出していたはず。
ちょっと時期はずれというところか・・・。
しかしまあ、こちら側から見る浅間山は、
反対側の峰の茶屋方面から見た姿とは全く趣が違うことに驚かされる。 |
トーミの頭を目指し、ガレ場を登っていく。
周囲には焼けただれたような赤茶けた岩や真っ黒な岩が見え、ここが火山であることを強烈に感じさせてくれる。
少々高度を上げて振り返れば、赤ゾレの頭とそこにある避難シェルターが見える。
帰りは表コースを下ることにしよう。 | ![](kurofuyama008.jpg) |
![](kurofuyama009.jpg) |
8時20分、トーミの頭に到着。
ここで浅間山の全貌、
そして手前に広がる湯ノ平、そしてそれを取り囲む仙人岳、蛇骨岳などの外輪山が一望できるようになる。素晴らしいの一言である。
何よりも少々煙を上げている浅間山が素晴らしい。
まだ早春のため、全体的にはほぼ白と黒の世界あるが、
それでも湯ノ平には雪の間に少しずつ緑が見え、まるでゴルフ場を俯瞰しているようである。 |
左を見れば、
これから登る黒斑山と思われる高みが見える。
そしてその黒斑山の先にも外輪山が壁のように繋がっている。途中にいくつかのピークが見えるが、どれが蛇骨岳であろうか・・・。
土手のように繋がっている外輪山を見ていると、どうしてもそこを歩いてみたくなる。
果たして、黒斑山より先の雪の状態はどうなのだろうかと思いつつ、先を急ぐ。 | ![](kurofuyama010.jpg) |
![](kurofuyama011.jpg) |
道は再び樹林の中に入る。
また残雪の上を登ることになるが、やや雪は腐り気味、時々雪に足を取られそうになる。
8時38分、非常時警報スピーカーが設置された場所に着く。監視カメラも設置されているようだが、登山者にとっては興ざめ。
機器設置の重要性は理解するが、もう少し見えない場所に置くとか場所を考えて欲しかった。
ここから見る
浅間山はかなり大きい。 |
非常時警報スピーカーからほんの一登り、
8時40分に黒斑山に到着。ここは外輪山の尾根の 1ピークという感じであるが、外輪山の最高峰だけあって展望の方はすこぶる良い。
頂上は狭く、もし混み合っていたら結構息苦しいが、小生が着いた時は誰もおらず展望を独り占め。
浅間山、
湯ノ平、外輪山の素晴らしい景色を眺めながら、軽く腹ごしらえをする。
さて、時刻は 9時前。この後どうしようかと思案する。一旦下山し、高峰山か水ノ塔山に登るか、このまま進み、蛇骨岳に進んでみるか迷うところ。
結局、黒斑山から先に進む足跡が雪の上に残っているのを見て、蛇骨岳を目指すことにする。 | ![](kurofuyama012.jpg) |