南アルプスの山々を堪能したら、後は一気に下るだけである。
雪で滑りやすい斜面をひたすら下る。途中 ３組、６名ほどの人たちとすれ違ったが、やはり直登コースを登るのが正規のようだ。
尤も、直登コースと十枚峠経由のコースとの分岐にある案内板では、あたかも十枚山に登るには直登コースを取らねばならないような感じを受けるから、 自ずと直登コースが多くなるようにも思えるのだが・・・。

道は再び杉林の中。

途中から雪も消えて下りやすくなる。
しかしこちらのコースは退屈だ。変化もなく、杉林の中の下りがずっと続き、景色も得られない。

黙々と下っていくと、やがて、１１時４８分、 この直登コースと十枚峠経由のコースとの分岐点に到着した。

写真はその分岐点を振り返ったもの。

ここまで来れば登山口は近い。
そして、１２時丁度に登山口到着。後は林道歩きだけである。
途中、天津山に登れず引き返してしまったことから、わずか ４時間半ほどの登山であった。
やや物足りないが、久々の登山としてはこの位が丁度良いところであろう。
しかも本日は日曜日。あまり身体をいじめたのでは、次の １週間が辛い。

林道をのんびり戻る。
下方を見やれば、斜面をうまく利用して作られた茶畑が、日の光に輝いている。

また、林道脇には数台の車が駐められていた。 先程の登山者が、ここまで車で登って来たようだ。

振り返れば、茶畑の後ろに大きな山が見える。あれが今登ってきた十枚山であろうか。
今登ってきたばかりなのに と思われがちだが、山の中を歩いてくると、途中で結構方向を変えたり、 また小ピークを越えたり、谷を越えたりで意外と確信が持てないものである。

そして、１２時１８分、駐車場到着。
朝は私の車 １台だったが、今は ３台増えて ４台になっていた。ルートが ２つあることもあり、 あまり人に会わなかったが、結構山には人が入っているようだ。