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先に述べたように、初めての山、しかも雪が道を覆っている状態では、先達がいるのが大変ありがたい。
ということで安心して足跡を辿っていったのであるが、斜面の傾斜が急になり出したところで、足跡が無くなってしまったのである。
どうやら、余りの雪の多さに引き返したらしい。
ここまで折角来たのにと思い、踏み跡のない雪の斜面を 2、3m進んでみる。
雪は結構深く膝上まであり、これからの登りを考えると気分が萎える。しかも全く先のルートが分からない。残念ながら撤退である。 |
戻る途中、先の方に十枚山が見えた。
こちらの斜面は雪が無いようである。
また、前方左手には南アルプスの
光岳、
そして茶臼岳と思われる山々が見えた。
頂上はまだまだ白く、春は当分先という感じである。 | |
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再び十枚峠に戻り (9時50分)、今度は十枚山 (上十枚山) を目指す。
ササ原の中を行く道が気持ちよい。
こちらは日当たりが良い上に、人々が多く通るため雪はほとんど無いか、
あってもしっかりと踏み固められていて、全く問題なく歩くことができる。 |
こちらでも途中
富士山の姿を見ることができた。
また、富士山のずっと左手には、真っ白な三角錐が見える。
北岳である。
そのさらに左にも真っ白な盛り上がりがあるが、これは間ノ岳であろうか。
木々の枝が邪魔をして良く見えないのが残念である。 | |
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樹林帯を抜け、尾根道となって視界がグッと開ける。
左手には、先ほど途中までで登るのを断念した天津山が見える。こうして見ると、
なかなか美しい姿をして魅力的である。頂上に登れなかったのが悔やまれる。
ただ、最後の斜面は急で苦しそうである。あのまま登り続けたとしても、あの雪では頂上到達は無理であったことであろう。
また、天津山の後ろに山が幾重にも重なっているのが面白い。青笹山、真富士山といった山々であろう。 |