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分岐点では、左が十枚山の直登コース。右が十枚峠経由十枚山コースとなっている (7時43分着)。
直登コースは展望があまり望めないと聞いていたし、また久々の登山で苦しいコースを選ぶのが少々躊躇われたことから、
十枚峠経由のコース (左) を選ぶこととする。 |
道は斜面を回り込むように進んでおり、
緩やかな傾斜状態が続く。あまりにも緩やかなため、こちらのコースを選んだことを後悔した程である。
やがて、小さな滝になっている水場が現れた。分岐から約 10分の距離である。
岩場を伝う水で喉を潤す。雪解け水で手が切れるように冷たいのかと思っていたら、案外暖かいのに少々ビックリである。
この小滝のところから後ろを振り返ると、谷間の先にドーム型の山が見えた。山名は全く見当がつかないが、
少々気になる山である。 | |
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流れを渡って、崩れた斜面につけられた橋を渡る。
ここの崩れはかなり激しく、崩れ落ちた土砂が先ほどの流れの上に堆積しており、部分的に流れが伏流水になっている状態である。
そう言えば、車道を上ってくる時に見た谷を挟んで反対側の斜面も大きく崩壊していたし、凄まじい崩れを見せる
大谷嶺もここから近い。
この周辺は地質が弱いということであろうか。 |
この水場から結構登りがきつくなる。
しかし、久々の登山で最初息が上がっていたものの、一汗かいたら快調に足が進むようになり、この急斜面も さほど気にならなくなった。
杉の植林帯はまだまだ続く。右の写真では下にササが生えているから良いものの、
場所によっては、整然と並ぶ杉の足下は枯れ落ちた杉の葉とむき出しになった根っこしかない という状態で、
些か気味が悪い所もあった。 | |
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長かった杉林もやがて自然林に変わり、また、方角的に太陽の光が当たるので、かなり明るい雰囲気に変わってきた。
ササ原を抜けると、今度は写真のような明るい斜面に変わる。新緑の頃であれば、かなり気分が良いところであろう。
この斜面を横切った後、再び水場が現れた。
その流れの横には、かつてワサビ田だったのではないかと思われる 人工的な段々が見られた。 |