いくつかの、あまり雰囲気の良くない谷を越えていくと、やがて雪が足下に見られるようになってきた。但し、量は少ない。 道は再び杉林となって少々驚かされるが、やがてそれも自然林に変わり、 明るい日差しが全体を覆う中、林を抜けて展望に良い斜面に飛び出した。 | |
そしてササ原の中を少し登ると、
登り着いたところが、雪に覆われた十枚峠であった。(9時21分着)。 | |
そして後ろを振り返れば、丘のように見えるアツラ沢の頭を中心とした尾根の向こうに、南アルプスの山々の連なりが見える。 | |
さて、ここからはまず天津山
(下十枚山) に向かう。 雪は存外に深く、所々では、膝までズボッと入ってしまうことがあり、 苦労する。 | |
途中、左手、樹林越しに富士山が見えた。
是非、遮るもの無しに富士山を見たいと思い、踏み跡からはずれて、樹林の縁まで行ってみたところ、
ありがたいことに雲海に浮かぶ富士山の姿をハッキリ捉えることができたのであった。 | |