武尊山 ( 武尊山:2,158.0m ) 2013.7.6 登山



【PHOTO & 記録 武尊山 2】

登山道周囲にはシラビソが現れ始める。
足下の方は、相変わらず 木の根が剥き出しになっている箇所が多く、また土が軟らかく崩れやすい。泥濘んでいる場所も多く見られる。
と言うよりは、土が軟らかい為か、雨などによって斜面に水が流れる際、流水が土も一緒に流してしまい、それで木の根が剥き出しになったという感じである。
途中に、根っこごと倒れた木もあったので、少し山の状態が心配である。

振り返れば、樹林越しに残雪の山々が見えるが、断片的で全体が見通せない。 そんな中、近くの山が見えた。先程見えた山と同じと思うが、今度は少し頂上部分が尖っている。
恐らく剣ヶ峰山で間違いなかろう。

ジグザグに登りながら高度を稼いでいく。
足下は、小さな石がゴロゴロしている枯れ沢のような所を進むようになる。

そんな中、虫を口から吸い込んでしまい、慌ててザックから水を出してうがいをし、 口を濯ぐ (恐らく虫は吐き出せていないと思う)
その間、先程 避難小屋分岐の先で追い抜いた方に抜き返されてしまう。

やがて、目の前に岩場が現れた。そこには、木の梯子、ロープ、鎖も設置されている。
ただ、岩が濡れていて滑りやすいため要注意ではあるものの、ここの岩場は鎖を使わずとも楽に登ることができる。

その岩場を登り切り少し進むと、展望がグッと開けるようになる。
写真の山は 巻機山方面 (と言っても、この時は全く山の名前は分からなかったのだが・・・)
写真右の やや台形をしたピークは永松山。そこから左へと続いている稜線上の最初の小ピークは トトンボの頭。
その左の一番高いピークが牛ヶ岳 (写真 真ん中) で、その左に巻機山、 割引岳、前巻機 (ニセ巻機) と続いて稜線が下りに入る。
そして、一旦下った稜線は米子頭山で小さく盛り上がり、写真 左のピーク 柄沢山へと続いている。

さらに進むと、またまた岩場の登りが現れるが、 その手前においてもかなりの展望が得られる。
しかし、やはり山の名前がよく分からない。越後の山は丸みを帯びた山が多くて、皆 見たことがあるような形をしており、 しかも この地域では馴染みの山も限られているので、特定が本当に難しい。

と思っていたら、右の方に目を向けると、 写真のように至仏山が見えたのであった。 ようやく見知った山を発見してホッとする。
となると、至仏山の左のピークは笠ヶ岳 (先程の笠ヶ岳とは別)、 そしてその左後方の山は平ヶ岳だということが分かる。
そして、平ヶ岳から目を左の方へと動かしていくと、中ノ岳越後駒ヶ岳も確認することができたのであった。

岩場を登り切ると、すぐに尾根に出る。ここからは燧ヶ岳を見ることができるようになる。
前を向けば、岩峰が道を塞いでいる。このルート上で一番厳しい岩場であると思われる。まずは、その手前でロープ付きの小さな岩場に登る。
その後、そそり立つ岩峰が目の前に立ちはだかるが、ルートはしっかり岩の間を登るように作られている。

先程 虫を飲み込んでしまった際に小生を追い抜いていった人が、 その岩場を登っていたので、その人が登り終えるまで待つ。
小生の後ろには誰も居らず余裕があるからだが、混んでいる場合はそうもいくまい。ただ、複数人が同じ鎖を使うのは好ましくないが・・・。

岩場を登り終えて少し進むと、 今登ってきた岩場の上に行けると思われる道があったので、そちらに行ってみる。
その岩場からは、かなり広範囲の展望が得られたのだった。

そこには先程の方もおられたので、一緒に山座同定を試みる。
燧ヶ岳至仏山、 そして平ヶ岳越後駒ヶ岳は確認済みであるが、 問題はそれよりも左手、特に西にある山々である。



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