朝日岳(寸又三山)( 朝日岳:1,826.6m ) 2009.11.28 登山



【PHOTO & 記録 朝日岳(寸又三山) 4】

夫婦松 ? を右下に見て、写真のような尾根を登る。
岩がゴロゴロしているが、それほど歩きにくい訳ではない。岩や木々にはペンキ印が付けられており、良く整備されている。

木々の間に朝日岳の姿が見える。そのためか、結構 ペースが上がる。 暖かい日差しもありがたい。

すぐに道は写真のような平らな道に変わる。
ただ、この道も長く続かず、この後には急登が待っていた。

ところで、 先日の鬼怒沼では雪が登山道を覆っていたが、 ここでは全く雪の気配はない。
静岡という、日光に比べてかなり南という位置づけに加え、このように日の当たり具合が良いので、例え雪が降っても残りはしないのであろう。
ただ、情報では翌週の 12月6日には山頂付近に雪が積もっていたらしい。

急登が始まった。土が乾いていて滑りやすい道を黙々と登る。
そんな中、写真のような木に遭遇した。木に付けられた金属製の表示板を木が食べてしまっている。しかし、食べている木の方もちょっと痛々しい。
薄れ掛けた表示の中に 本川根町中央青年団の黒い文字が見えるが、これだけの成長を考えると、 かなり昔に付けられたものであろう。その時は、このようになるとは誰も思っていなかったろうに。
山では時折、木に巻かれたテープなどがそこだけ木の成長を止めているケースを見かけるが、 このような状況は珍しい。やはり木が気の毒である。

ところで、 山に見られる標識には 「 本川根町 」 と書かれている。 確かここは 『 川根本町 』 だったはずと思っていたら、 「 本川根町 」 は平成17年に中川根町と合併して、 『 川根本町 』 となる前の町名とのこと。閑話休題。

急登は続く。
しかし、見上げれば、木々の先の方に青空が見える。次の目標となる、栗山沢ノ頭は近いのかもしれない。
時刻は 10時14分。この分だと、 朝日岳頂上には先ほど目安にした 11時よりもかなり前に到着できそうである。

まだ斜面を登っている途中に写真のような 『 栗山沢の頭 』 と書かれた標識が現れた。時刻は 10時19分。
ただ、周囲を見回してもピークらしさは全く無く、まだまだピーク手前の斜面という感じである。
大体、『 頭 (アタマ) 』 というのは、独立した峰とまではいかないまでも、 それなりに尾根上の高みや小ピーク、沢や谷の源流にある小さな峰などを言うはずで、やはりこの場所は相応しくない。
そこから少し登ると、傾斜がグッと緩やかになる場所があるが、そちらの方が 『 頭 』 に相応しいと思われる。

上で述べたように、 『 栗山沢ノ頭 』 を過ぎれば、傾斜は急に緩くなり、山頂の一部に着いたと感じさせてくれる。
ここからは踏み跡も多く、かなり皆 いい加減に進んでいるようだ。ただ、倒木も多く、やはり忠実に 赤ペンキを辿るのが良いようである。
周囲はシラビソ (あるいはオオシラビソ) の樹林となり、少々 暗い感じがする。

そして、10時29分、朝日岳の頂上に到着したのであった。
頂上は樹林に囲まれており、展望はほとんど利かない。



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