先ほど述べたように、この山には朝日が良く当たる。登山道のほとんどで、朝日を浴びることができたと言っても過言ではない。 そこから朝日岳と名付けられた とは思わないが、それにしてもこの後も暗い場所がほとんどない状況であった。 そして、朝日を浴びて紅葉の名残が美しく煌めく。 もう少し早い時期に登っていれば、もっと良かったのかもしれないが、その時期は寸又峡温泉も混雑が予想され、 逆に来る気にはなれない。 | |
何度も言うようだが、道は良く踏まれていて、 ペンキ印や赤テープもしっかり付けられており、また斜面を横切る道には丸太などで土止めもしっかりされている。 雪のある季節に来ても安心して登れそうである。 やがて、左手になかなか形の良い山が見えてきた。 どうやらあれが、寸又三山の一つである前黒法師岳のようだ。高さはこの朝日岳より高い 1,943.2m。 朝日岳に登ってしまったからには (正確にはまだ 登ってはいないが・・・)、 この山にもいつか登らねばなるまい。 | |
落ち葉を踏みしめながら黙々と登る。道には時としてロープも張ってあり、正しいルートを示してくれる。 尾根道を歩いていたかと思うと、いつのまにかその尾根は山腹に吸収されている。 そのようなパターンが繰り返される。 やがて、道は斜面を登り詰め、再び尾根へと到達する。 ここで道は右へと曲がることになる。写真のように標識もしっかり立てられ、ペンキ印も大きいところを見ると、下山時に ここで左折せずに、 まっすぐ突き抜けてしまう人が かつては多かったのかもしれない。 | |
明るい尾根を進む。
左手には先ほどの前黒法師山の姿が樹林越しに見える。 道は北を目指しており、このまま朝日岳へと続くのかと思ったら、途中で東に進み出し、
さらには逆に大きく西の方に折り返すこととなった。 | |
道はややガレた岩場を横切るようになり、その後再び樹林帯に入る。 | |
『 合地ボツ 』 からは、
杉木立の中の緩やかな登りが続く。やや広い尾根道で、右側の杉の木が朝日を遮って今までの中では一番暗く、雰囲気もあまり良くない。
それでも十分に周囲は明るいが・・・。 |