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樹林に囲まれ、展望が利かないこの朝日岳頂上だが、東 (正確には東北東 ?) は開けており、
富士山が見えるはずである。
しかし、なかなか富士山を見つけることができない。東側斜面を少しずつ下りながら目を凝らして探したところ、
ようやく富士山を見つけることができたのだった。
富士山周辺に白い雲が多い中、富士山の方も雪を抱いて真っ白であり、
保護色のようになって、なかなか見つけにくかったのである。もう少し気温が下がった晴れの日であれば、
もっとハッキリと見えることであろう。 |
暫く休憩した後、周囲を歩き回ってみると、
この朝日岳頂上よりも先にテープが付けられていることが分かった。地図で調べたところ、三方嶺、大無間山へと繋がる縦走路があるようだ。
但し、相当な難路らしい。
さらに周辺を散策すると、木々の隙間から見える山々の中に、大無間山、
風イラズなどを見つけることができた。他にも山頂が白くなった山々が見えたので、木々さえなければ、南アルプスも見ることができるのであろう。
残念である。 | |
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10時57分、頂上を出発し、往路を戻る。
順調に下り、『 栗山沢ノ頭 』 の標識には 11時4分に到着。
ここまで全く人に会わなかったのだが、『 栗山沢ノ頭 』 からの下り斜面で、2人組が登ってくるのに出会った。
その後、単独登山者 2名とすれ違ったが、それだけであった。本当に静かな山である。
第一番目の展望所には 11時34分着。
下っている途中、今朝ほどは気づかなかったダム湖が右下に見えた。
大間ダムであろうか。 |
寸又川左岸林道にある登山口には 12時43分の到着。
林道から再び山道を下り、猿並橋の基部には 12時51分に到着した。
今朝ほどは靄っていたのだったが、今は周辺の山に日が当たり大変に明るい。
写真は吊り橋の途中から寸又川上流を写したもの。
良い天気である。 | |
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猿並橋を渡って振り返る。
足下には山からの流れが小滝となって寸又川に落ち込んでいる。今朝ほどは全く気づかなかった。
斜面を登ってグリーンシャワーロードへと出る。
公園のような場所を通って夢の吊橋からの道と合流した途端、大勢の観光客の中に入ることになった。静寂の山とのギャップがあまりにも大きい。
駐車場までの道路は観光客でごった返し状態。びっくりである。
車や大型バスで満杯の駐車場には 13時12分に到着。 |
温泉に入るべく支度をしていると、
駐車場の係員が寄ってきて 500円也の駐車料金を徴収していった。しっかりしている。
来た道を戻って、光山荘の温泉に浸かる。ヌルヌルしているが、なかなか良い温泉だ。
帰り道の狭さと、そこから引き起こされる憂鬱な渋滞を想像しながら駐車場を出発。
ところが、道には交通誘導係員が出て狭い道を交互に一方通行にして車をスムーズに通している。
これには感心することしきり。駐車代 500円も納得である。
順調に車を飛ばし、千頭から富士城バイパスに向かう途中、左方に朝日岳が見えた。
堂々としたその姿にまたまたびっくりさせられたのであった。 | |